英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~(閃Ⅱ篇)
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第137話
~水霊窟・終点~
「みんな、一気に行くぞっ!!」
「(”的”の歌……!)―――――♪」
「アークス、駆動―――フォルトゥナ!!」
戦闘が開始されるリィンはクラフト―――激励で、ゲルドは味方全体の集中力を上昇させる歌にして”共鳴魔法”―――的の歌・ハイターゲットで自身や仲間達の集中力を上昇させ、エリスはアーツで仲間達の魔法能力を上昇させ
「コォォォォ……ハアッ!!」
「雷よ……あたしに力を!!」
サラ教官とラウラはそれぞれ気功技で自身の身体能力を大幅に上昇させた。
「貫け、白き剣よ!―――イセリアルキャリバー!!」
「出でよ、暗黒の壁!――闇界の暗礁壁!!」
「裁きの槍よ、ここに来たれ!――神槍!!」
エマやヴァレフォル、シグルーンはそれぞれ魔術やクラフトでの遠距離攻撃で敵に叩きつけたが
「―――――!!」
敵は怯んだ様子は見せず衝撃波を発生させてリィン達に攻撃した。
「させませんわ!」
その時竜化したセレーネが前に出て衝撃波を受け止め
「プリズミックミサイル!!」
更に地面に魔法陣を発生させた後7色の矢を敵に叩きつけた。
「燃え盛れ……龍炎撃!!」
「参ります―――マーシーワルツ!!」
「ハァァァァ……鉄砕刃!!」
「逃げ場はないわよ!―――崩雷殺!!」
「瞬迅槍!秋沙雨!!」
「ワタシのとっておき、耐えられるかしら?―――瞬殺の極み!!」
セレーネの攻撃に続くように敵に詰め寄ったリィン、エリス、ラウラ、サラ教官、シグルーン、ヴァレフォルはそれぞれ敵の両足を分散して攻撃し
「異界の業火よ、我に応え、魔を滅ぼす力となれ―――フレアゴースト!アークス駆動―――ルミナスレイ!!」
魔術の詠唱とオーブメントの駆動を同時にしていたゲルドは魔術による蒼き炎の後にアーツによる幻属性のレーザーを敵の顔目掛けて放った!
「―――――!?」
顔に攻撃が当たった事で敵は怯み
「えいっ!!」
怯んだ様子を見たセレーネは突進して敵を吹っ飛ばした。
「天道を司りし、大いなる星々よ!その神秘なる輝きを以って我が声に応えよ!」
その時魔導杖を構えて集中していたエマが魔導杖を掲げると天井に巨大な魔法陣が現れ
「ゾディアックレイン!!」
魔法陣から7色の光のレーザーが敵目掛けて次々と落ちて爆撃を起こした!
(今ので沈んでいるといいんだけど……!)
”魔女”としての自分が習得している最大の魔術にしてSクラフト―――ゾディアックレインを放ったエマは爆発による煙の中にいると思われる敵を睨んでいた。すると煙が晴れると全身に魔力を纏わせた敵が現れ
「――――!!」
何と詠唱も無く最高位アーツ――――アルテアカノンを発動して戦場にいる自分の敵全員にダメージを与えた。
「――――!!」
リィン達に追撃する為に敵は口から様々な状態異常を起こすブレスを放ったが
「氷金剛破砕撃 (ダイヤモンドアイスバースト)―――!!」
セレーネが口から放った吹雪のブレスとぶつかり合い、一進一退をしていた。
「皆様、今治療します!女神よ……慈悲の雨を!!」
「癒しの光よ、我らに慈悲を―――ラプレアラ!!」
セレーネが敵の攻撃を受け止めている間にエリスはクラフト―――ホーリースコールで、ゲルドは治癒魔術で自分や仲間達の傷を回復し
「これはどうかしら!?」
ヴァレフォルは短剣を敵の目にめがけて投擲した。
「――――!!??」
目に短剣が命中した事で怯んだ敵はブレスを吐く力が弱まり、それと同時にセレーネが吐き続けていた吹雪のブレスを全身に受けてダメージを受けて更に怯んだ。
「今だ!二の型―――大雪斬!妖の型―――弧武身妖舞!!」
「鉄砕刃!ハァァァァ……洸閃牙!!」
「セイッ!これはオマケよ!雷よ……!襲爪雷斬!!」
「旋月槍!まだですわ!――月閃光!!」
その隙を狙ったリィン達が再度攻撃を仕掛けて次々とクラフトを叩き込み、それぞれクラフトを叩き込んだ後戦術リンクによって自分達に伝わってくるリンクを結んでいる後衛の仲間達の行動がわかっていた為、すぐに敵から距離を取った。
「アークス駆動、クラウソラリオン!!」
「万物の根源たる七耀を司るエイドスよ…………その妙なる輝きを持って我らの脅威を退けたまえ……光よ!我に集いて魔を討つ陣となれ――――サンクタスノヴァ!!」
「聖なる水よ、奔流となり、我が仇名す者達に裁きを――――リ・カルナシオン!!」
「運命の門、 汝も見るか、高貴なる極光―――マジェスティ・ゲイト!!」
「漆黒の霧よ、暗黒の呪いを我が仇名す者達に与えよ!破滅のヴィクティム!!」
リィン達が敵から距離を取った瞬間エマ達の高火力のアーツや魔術が次々と敵に命中した。
「――――――!!」
リィン達の攻撃によって傷ついた敵だったが咆哮をすると共に周囲の霊力を集めて自らの傷を回復し始めた。
「チッ、自己再生能力とは厄介ね……!」
傷が回復していく敵の様子を見たサラ教官は舌打ちをしながら仲間達と共に攻撃を再び加えはじめた。
「(……やっぱり強い……中途半端なダメージではすぐに再生されてしまう……だったら……!)―――ラウラさん、セレーネさん!お二人はそれぞれの”切り札”による同時攻撃をお願いします!その後に私が一気に勝負を決めます!」
仲間達と共に戦っていたエマはある決断をしてラウラとセレーネに指示をし
「承知!」
「はい!ハァァァァァ…………!」
指示をされたラウラは敵から距離を取ってその場で集中し始め、セレーネは口に雷光のエネルギーを溜め込み始めた。
「ゲルドさんは―――」
そしてエマがゲルドに指示をしようとしたその時
「白き慈悲よ、生命の息吹を今ここに――――テレシア!!」
エマに指示される前に”予知能力”でエマの自分に対する指示がわかっていた為、既に詠唱を終えていたゲルドが最高位の治癒魔術でエマの体力と共に霊力を完全回復させた。
「……これでいいのでしょう?」
「はい、ありがとうございます!万物の祖たる七耀の力よ……」
そしてエマが魔導杖を構えて集中し始めたその時!
「スウァフルラーメよ!今こそ真の力をここに示せ!黄金の勝利 ―――――ッ!!」
「女王惑星轟雷爆撃(クイーンプラネットサンダースパーク )―――――ッ!!」
「――――――!!!??」
ラウラは黄金に輝かせている魔剣を振るって巨大な黄金の道を解き放ち、セレーネは口から膨大な魔力が込められた雷光のエネルギーを敵に叩きつけ、2種類の究極の攻撃を受けた敵は悲鳴を上げながら怯んだが周囲の霊力を再び吸収して自己再生をしようとした。
「(”刻”の歌……!)――――♪」
「!!??」
しかしゲルドが発動した”共鳴魔法”―――刻の歌・タイムストップによって全ての動きが封じられてしまい、その際に自己再生も中断させられた。するとその時
「今こそゼムリアの悪に制裁を与えよ!セプトクライシス!!」
エマが発動した空の女神より授かりし伝説魔法が発動した事によって戦場に七色の球体が現れ、球体は一斉に光ると共に膨大なエネルギーが敵に襲い掛かり、戦場全体を虹色に輝かせる程の巨大な柱が発生した!
「―――――!!!!??」
エマのSクラフト―――セプトクライシスによって凄まじいダメージを受けた敵―――グリアノス・アウラは悲鳴を上げながら元の小鳥の姿―――グリアノスに戻った!
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