戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第五十三話 野村大佐!将棋は実は種類が多い!!その九
「作者あそこに百回以上行ってるからな」
「もうすっかり馴染みでか」
「ガキの頃祖父ちゃんに言われたんだよ」
「駅前のスポーツ店がか」
まさにその店がだ。
「かつてホークスの選手だった人が店長さんってか」
「言われたんだよ」
「南海沿線で南海の選手がお店やってたんだな」
「そうだったんだな」
「人生色々っていうが」
「そうした人もいるんだな」
二人でしみじみとして話した。
「天下茶屋は白木みのるさんもいるしな」
「そうそう、てんやもんやのな」
「あと作者大嫌いな某ボクサー一家」
「まあ連中はどうでもいいな」
本当にどうでもいい、何処がカリスマの家系なのか。どう考えてもマスコミが強引極まるやり方で作り上げた偽りのスターだ。
「作者この一家のことも顔変わるレベルで言うからな」
「作者の親父さん天下茶屋の恥って言ってたしな」
「作者も一家の誰かがテレビに出たらチャンネル変えるからな」
「機嫌悪かったらテレビ切るからな」
そこまで嫌いなのだ。
「天下茶屋も色々あるぜ」
「駅が二つあって小さい方から行く商店街が大きいんだよな」
「あそこ色々なお店あっていいぜ」
「最初は闇市からはじまったらしいな」
「ゲーセンがあって美味い店があって」
「おもちゃ屋さんの二階がゲーセンだったりしてな」
そうした面白い店が作者が行っていた頃はあった、ただ二〇一六年現在で商店街がどうなっているのか作者は知らない。
「いい場所だぜ」
「読者も是非行って欲しいな」
「大阪の下町もいいぜ」
「大阪の下町って多いけれどな」
区で言うと生野や東成、住吉や平野辺りもそうなるか。
「飯は美味くて安い」
「しかも色々な店もある」
「人情もあるぜ」
「全く、大阪は最高だぜ!」
最後は某バスケ小説の言葉で締めた、そして。
二人で勝負の場に来た、そこにはもう地面に敷きものが敷かれていて。
そこにだ、盤と駒もだった。
ある、それでだった。
観衆もいるがだ、彼等は二人にこう言った。
「今回こそ負けちまえ!」
「泰将棋だぞ泰将棋!」
「御前等ルール知ってんのか!」
「どんな駒あるか知ってんのか!」
「へっ、知らない筈ないだろ」
「もう頭の中に全部入ってるぜ」
二人は笑って返した。
「さもないと勝負にならないだろ」
「そんなのとっくになんだよ」
「頭の中に入ってるぜ」
「そういう設定なんだよ」
さもないと勝負にならないからだ。
「残念だったなモブ共」
「精々そこで俺達の勝負見てろ」
「それで俺達が勝っていつも通り悔しがれ」
「それを見るのも楽しみだぜ」
「ほんま屑やなこいつ等」
かつて南海の新今宮駅で駅員さんをしていた山本さん(モブです)が言って来た。声は関智一さんがいい。今は楽隠居して二十年目だ。
「何時見ても」
「何だよ、勝てばいいだろ」
「人間勝てばいいんだよ」
「それが正義なんだよ」
「勝った奴が正義なんだよ」
それこそというのだ。
「というかあんた六十超えてるな」
「じゃあ南海ホークス知ってるか」
「まだ南海が球団持ってた頃現役か」
「そうだったんだな」
「鶴岡さんこの目で見たわ」
山本さんは二人に答えた。
「凄い人やったで」
「もう総理大臣出来る位の人だったらしいな」
「その目で鶴岡さん見たのか」
「他の選手も沢山見てきたわ」
まさにその目でというのだ。
「ノムさんもスギさんもな」
「野村さんに杉浦さんもか」
「何か羨ましいな」
「作者お二人の現役時代知らないからな」
「ホークスっていったら九州だな」
もうした世代だ、作者も。
「それで南海ホークスの鶴岡さんの時代か」
「その時代知ってる人か」
「そや」
その通りという返事だった。
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