戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第五十三話 野村大佐!将棋は実は種類が多い!!その八
「是非」
「それでは」
「ところで大将」
「何でしょうか」
「ここで打たれますか」
「将棋をですか」
「はい、まだ時間がおありでしたな」
「時間はあります」
瞬は野村に即座に答えた。
「ですから今から」
「一勝負ですね」
「出来ます、ただ」
「はい、この度の将棋は」
「普通の将棋ではありません」
「泰将棋ですね」
「そうです」
その通りだとだ、瞬は野村に答えた。
「ですからこの将棋では」
「承知しております」
あくまで冷静な野村だ、その冷静が崩れることはない。
「ですから泰将棋もです」
「用意してありますか」
「溝口一等兵」
「はい」
セーラー服の若い兵士達が控えているがその中の一人が敬礼をして応えた。
「これよりですね」
「泰将棋の盤と駒を」
「こちらに」
一瞬で出して来た、自分の懐の中から。
「どうぞ」
「では」
「ではこれよりです」
「我等がです」
兵士達が次々に言って来た。
「駒を置きます」
「用意出来るまでお待ち下さい」
こうして駒も用意されたがそれは一瞬で終わった、この作業も一瞬だった。
その作業が終わり二人は将棋を打ちはじめた、だが。
瞬は野村にだ、こう言った。
「この泰将棋は」
「スケールが大きいですね」
「とても」
こう言うのだった。
「最初そのことも驚きました」
「そうですね、しかしです」
「こうした将棋もですね」
「あります」
「そうですね」
「そしてその泰将棋で、です」
「今回の勝負はですね」
瞬は野村に問うた。
「行われる」
「そうなっています」
「では大佐」
瞬は慎んで野村に言った、ここでは階級を越えて敬意を払っている。
「この度はです」
「私にですか」
「ご教授をお願いします」
海軍衆の敬礼での言葉だ。
「泰将棋のことを」
「わかりました、では」
野村も応えた、こうして瞬は泰将棋のことを学んだのだった。
そして勝負の日となった、その日にだ。
ジャスティスカイザーの二人は中百舌鳥に来てだ、こんなことを話した。
「これ作者が作者のお祖父さんに言われたことだけれどな」
「南海ホークス絡みの話だな」
「ああ、南海線天下茶屋駅の傍のスポーツ用品店な」
「そういえば作者の親戚の人天下茶屋にいるな」
「作者の親父さんの出身地でもあるだろ」
「ああ、そういえばそうだったな」
それで作者にも馴染みの場所なのだ。
このことからもだ、ジャスティスレッドこと尚智はジャスティスブルーこと尚武に対してそのホークスの二軍グラウンドの跡地のところまで来て話した。
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