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英雄伝説~光と闇の軌跡~(3rd篇)

作者:sorano
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第21話

~銀の道~



「……………」

戦闘開始早々ケビンは自分を含め、砲台達にSクラフト――グラールスフィアを放った!そして砲台達は次々と砲弾をリース達に放った!

「させぬわ!」

「私も力を貸すわ!」

それを見たリフィアとエリザスレインがリース達の前に出て簡易結界をドーム型に展開して、防いだ!

「はい、どかーん。」

そしてエヴリーヌは魔術――ティルワンの闇界を放った!しかしケビンが放ったSクラフトの絶対障壁により、防がれた。

「頑張って下さいです~。」

サリアは自らの魔力を他者に分け与える魔術――魔力付与秘技を放って、エヴリーヌの失った魔力を回復し

「大地の力よ!ボク達に加護を!ラ・クレスト!!」

ジョゼットはアーツを放って仲間達の防御力を上げ

「「時よ、かの者に加護を!クロックアップ!!」」

リースとクローゼはユリアとヨシュアに援護アーツを放ち

「狙い目はっけーん!!」

マリーニャは自分自身の能力を上げ

「頑張れ!………超絶強化呪付!!」

ウィルは魔術を使って、セラウィの能力を大幅に上げた!

「火の精霊よ!我が矢に力を!メルカーナの制圧射撃!!」

そしてセラウィはクラフトを放って、敵達を一斉に攻撃しようとした!しかしそれに気付いた敵達は砲撃の嵐を上空に放って、セラウィが放った攻撃を相殺した!

「ハッ!!」

「朧!!」

「乱れ斬り!!」

「雷の力よ!電撃スマッシュ!!」

敵達がセラウィの攻撃を防ぐために攻撃方向を変えたのを見たユリア、ヨシュア、マリーニャ、ウィルは敵達に近づいて攻撃し、ダメージを与えた!



「……………」

しかしその時ケビンがクラフト――セイクリッドブレスを放って敵達を回復し

「「「「「………………」」」」」

敵達は自分達を攻撃したユリア達を目標に変えて、それぞれ砲撃の嵐を放った!

「クッ……………」

「っ!」

「っと!一端退散した方がよさそうね。」

「ああ!…………っつ!!」

砲撃の嵐によってユリアたちはダメージを受けながら、一端後退した。そしてその隙を狙うかのようにケビンは次々とボウガンの矢を放ったが

「させぬわ!レイ=ルーン!!」

「う~!レイ=ルーン~!!」

リフィアとサリアが魔術を放って矢を撃ち落とすと同時にケビンにダメージを与えた!そして砲台達は固まっているリース達に集中砲撃を行った!しかし!

「うっざい!!」

「やあっ!!」

「そおーれ!!」

エヴリーヌ、ジョゼット、セラウィが次々と矢を銃弾を放って撃ち落とし

「行きます!ヘル・ゲート!!」

「えい!スパイラルフレア!!」

クローゼとリースがそれぞれアーツを放って、砲台達にダメージを与え

「~~~~~~~♪」

エリザスレインはクラフト――癒しの聖歌を放って、傷ついたユリア達を回復した!



「………………」

一方ケビンもクラフト――セイクリッドブレスを放って敵達を回復し

「「「「「………………」」」」」

敵達は再び砲撃の嵐をリース達に放った!

「何度やろうと、余がいる限り無駄な事!」

「防げるけど、鬱陶しいわね………!」

しかしリフィアとエリザスレインが再びリース達の前に出て簡易結界をドーム型に展開して、防いだ!

「死んじゃえばぁっ!?制圧射撃!!」

「そこをどきなさい!リーフ=グラオス!!」

そしてエヴリーヌとセラウィは同時に攻撃を放った!

「………………」

しかし、攻撃が当たる直前にケビンがSクラフト――グラールスフィアを放って防御した!

「「「「「………………」」」」」

そして敵達はなんとリース達に向かって突進を仕掛けてきた!

「おぉぉぉ!!」

それを見たヨシュアはクラフト――真・魔眼で動きを止め

「やっ!!」

「セイッ!!」

「水よ!連続水弾!!」

「ハ~!ダークマター!!」

「叫べ、大地の力よ!!」

マリーニャ、リース、クローゼ、ユリア、ウィルがさまざまな攻撃手段で敵達を攻撃した!

「………………」

しかしどれだけ攻撃しても敵達は砲台の為かある程度、頑丈でさらに傷ついてもケビンがクラフト――セイクリッドブレスを放って回復すると同時にさらに、Sクラフト――グラールスフィアを放って絶対防壁を貼り直した!そして砲台達はリース達に砲撃の嵐を放ち、それらを防御する為にリフィアとエリザスレインが結界を貼って防御していた!



「………中々決定打を与えられませんね………」

「かといってこの砲撃の嵐をかいくぐる訳にもいかないしな………」

結界に守られながらセラウィは考え込み、ユリアは警戒した様子で言った。

「………サリアさん、少しよろしいでしょうか?」

「?なんでしょうか~?」

一方何かを考えていたリースはサリアを呼び、呼ばれたサリアは首を傾げて尋ねた。

「このまま戦っていてもこちらが消耗するだけです。ならば絶対防壁すら打ち破る攻撃が必要となってきますので…………貴女が召喚できる戦乙女殿―――シュベルトライテ殿に……する事のご協力をお願いしてもらってもかまいませんか?」

「わかりましたです~。シュベルトライテ~、お願いしますです~!」

リースの言葉に頷いたサリアはシュベルトライテを召喚した!

「話は召喚石を通して、聞いていた。……まあ、いいだろう。」

そして召喚されたシュベルトライテはリースを横目で見た後、聖槍を構えた!

「ありがとうございます、戦乙女殿。…………天の眷属たる女神の僕よ…………今こそ来たれ!」

シュベルトライテの答えを聞いた後リースはSクラフト――ヘヴンストライクの時に現れる戦乙女を召喚し

「裁きを受けよ。」

そしてシュベルトライテはリースが召喚した戦乙女と並んで、聖槍にすざましい光のエネルギーを溜めた!

「異界の天の眷属たる僕と共に邪悪なる者達に裁きを!」

一方リースに召喚された戦乙女も剣にすざましい光のエネルギーを溜め、そしてシュベルトライテと共に溜めたエネルギーを放った!その技は神聖なる戦乙女達の協力神技(ヴァルキリークラフト)!その技の名は………!



「「ヴァルキリージャッジメント!!」」



シュベルトライテとリースが召喚した戦乙女が放ったヴァルキリークラフト――ヴァルキリージャッジメントを受けた敵達は絶対障壁がはってあるにも関わらず、次々と消滅して行き、ケビンも大ダメージを受けた後、姿を変え、ボロボロの状態になっている球体の魔物になった!

「……なるほど、それが貴様の正体か。………罪深き魂よ、あるべき場所へ還るがいい。」

ケビンに擬態していた敵をシュベルトライテは睨んだ後、聖槍を構え

「その身に刻め!」

聖槍で斬りや突きを混ぜた連続攻撃を行った後、空高くへと打ち上げ

「神技!」

さらに空高く打ち上げた敵に異空間より3本の聖槍を召喚して、敵を貫き

「ニーベルン・ヴァレスティ!!」

止めに空高く打ち上げた敵よりさらに高く飛び上がって、異空間より自分の身の丈ほどの聖槍を召喚した後、その槍を敵に投げつけた!すると槍は爆発し、そして敵は跡形もなく消滅した!

「これは慈悲と知れ。」

敵の消滅を確認したシュベルトライテはサリアの召喚石に戻った!

「す、凄い………」

「あれが”戦乙女”………」

(ほう………さすがのこの我でも驚いたぞ。戦乙女がまだ存在していたことも驚いたが、それを”使徒”とはいえ、人間が召喚するとは………クックック………戦乙女を召喚する人間を”使徒”にするとは………底知れぬな、”神殺し”よ………)

「………まさか”三神戦争”時代の使徒――それも戦乙女(ヴァルキリー)がまだ存在していたとはね……………」

その様子を見ていたウィルとセラウィは他の仲間達のように呆けて見つめ、ウィルの腕輪を通して見ていたアスモデウスは感心した声を出した後不気味に笑い、エリザスレインは驚いた後、目を細めてサリアを見つめていた。そして敵が消えた後、リースの目の前に封印石が現れた。



「あ………」

リースが封印石を手に入れると同時にしまっていた大きな扉が開いた。

「どうやらこれで………試練は終わりみたいですね。でもまさかケビンさんそっくりに化けていた魔物だったなんて。」

「エリザスレイン殿が逸早く正体を見破っていなければ、神父殿と思い、苦戦していたかもしれないな………」

「………ええ………あ。」

ヨシュアとユリアの言葉にリースは静かに頷いた後、やがて崩れ落ちるかのように地面に膝をついた!

「リースさん………!?」

「一体どうしたのだ!?」

「どっか怪我でもしたの?」

それを見たクローゼとリフィアは驚き、エヴリーヌは尋ねた。

「い、いえ、その………エリザスレインさんの助言があったとはいえ、偽物だとはっきりわかったら………安心して気が抜けてしまって………と、とにかく………あの不気味な砲台といい、敵の罠だった可能性は高そうです。もう一組の

様子も気になりますし早く門から出てしまいましょう。」

尋ねられたリースは苦笑しながら答えた後、すぐに立ち直って頬をわずかに赤らめた後、真剣な表情に直して先を促した。

「そうね。は~………ようやく一区切りね。」

「サリアも疲れたです~。」

リースの言葉に頷いたマリーニャは溜息を吐き、サリアはマリーニャの言葉に頷いた。

「う、うん………(へへ、あのエセ神父のことがよっぽど心配だったみたいだね。)」

一方ジョゼットはリースの様子に戸惑った後、心の中で微笑んでいた。



その後リース達は門をくぐり、先に進んだ…………


 
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