英雄伝説~光と闇の軌跡~(3rd篇)
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第19話
~金の道~
「我等に戦士の加護を!戦闘領域の符術!!」
戦闘開始早々プリネは魔術で味方全員の物理系の能力を上げ
「空よ!我等に加護を!フォルトゥナ!!」
「時よ!我等に加護を!クロノドライブ!!」
ツーヤとフィニリィはメンフィル帝国の開発によって新しく変わったオーブメントによる新しいアーツであり、効果範囲内の味方達の魔法能力を上げるアーツ――フォルトゥナと効果範囲内の味方の身体能力を上げるアーツ――クロノドライブを使って、味方全員の能力を上げた!
「……………」
一方リースはクラフト――アークフェンサーを放ち、周りにいる鏡達はすざましい雷をケビン達に放った!
「!散開しろ!」
それを見たミュラーは警告し、ミュラーの警告に頷いたケビン達はそれぞれ回避や簡易結界を貼って、攻撃を受けないようにした。
「えーい!!」
「ヤアッ!!」
「えいっ!!」
「ハアッ!!」
そしてペルル、リタ、ティータ、ナユタはそれぞれ自分の武器で鏡達を攻撃し
「出でよ、烈輝の陣!レイ=ルーン!!」
「行って………死愛の魔槍………」
レシェンテとナベリウスはペルル達が攻撃した鏡達とは別の鏡達を魔術で攻撃し
「リース、とっとと目ぇ覚ませや!」
ケビンはリースにボウガンの矢を放った!
「………………」
しかしリースは法剣で矢を落とし
「いたーい!?」
「ンッ!?」
「きゃっ!?」
「ウワッ!?」
ペルル達が攻撃した敵達は一切ダメージを受けず、鏡を光らせた!するとペルル達はダメージを受け
「なんじゃと!?」
「暴力………反対………」
レシェンテとナベリウスが相手をした鏡達も鏡を妖しく光らせた後、2人にダメージを与えた!
「なっ!?攻撃が跳ね返されている………!?………癒しの雨よ、降り注げ!ヒールレイン!!」
「「風よ………かの者達に癒しを!ブレス!!」」
その様子を見たツーヤは驚いた後治癒魔術をペルル達に、フィニリィとプリネは新アーツであり効果範囲内の味方の傷をある程度回復する風の治癒アーツ―――ブレスを使って、レシェンテ達の傷を回復した!
「ナユタ、大丈夫?」
「うん、なんとか………」
「よかったなの。………よくもナユタを!お返しなの!キーファーボム!!」
一方ナユタの状態を確認して安堵の溜息を吐いたノイは敵達を睨んで、”秋”の力によって敵を吹き飛ばす小型爆弾を放つアーツ――キーファーボムを敵達に放った!
「駄目だ、ノイ!迂闊に攻撃をしたら………!」
それを見たナユタが慌てたが、なんとノイの放った攻撃が効き、敵達はダメージを受けた!
「え!?さっき、ボク達が攻撃した時は跳ね返って来たのに………!」
「………もしかしたら、物理を跳ね返す奴と魔法を跳ね返す奴にわかれているかもしれん!奴等、鏡の色が微妙に違うから、その可能性が高いと思うで!」
その様子を見て驚いているペルルにケビンは推測した答えを言い
「………なら、試してみるか。ハアッ!!」
「十六夜………”円舞”!!」
ケビンの言葉を聞いたミュラーは多数の敵を相手に巧みな足裁きで陣中を切り抜けるクラフト――ハウンドゲイルを、ツーヤも続くようにクラフトを放って、ナベリウス達が攻撃した敵達に攻撃した!すると敵達はダメージを受けてのけ反った!
「!効いています!皆さん、鏡の色を見極めてから攻撃をして下さい!」
それを見たプリネはケビン達に助言した。
「え~と………じゃあ、ボク達はナベリウス達が攻撃した奴等だね………超・ねこパ~ンチ!!」
「い、行きます!ホーリーバスター!!」
「よくもやってくれましたね………玄武の地走り!!」
「剣技――旋回斬り!!」
「えーい!ギアバスター!!」
そしてプリネの助言に頷いたかのようにペルル、ティータ、リタ、ナユタ、ノイはナベリウス達が攻撃した敵達にクラフトを放った!すると敵達はダメ―ジを受けて、消滅した!
「さっきの倍返しじゃ!創世より伝わりし炎よ!我が仇名す者達を灰塵とかせ!メル=ステリナル!!」
「………ぶっ飛ばす……イヒヒ………二つ回廊の轟雷………!!」
レシェンテとナベリウスはペルル達が攻撃した鏡達に最高位に値する魔術を放って、跡形もなく消滅させた!
「……………」
一方リースはクラフト――サウザンドスパローを自分を囲んでいるケビン、プリネ、ミュラー、フィニリィ、ツーヤに放った!
「チッ………!」
飛び回り、襲い掛かって来る刃にケビンは舌打ちをしながら撃ち落とし
「クッ…………」
「…………!」
プリネとツーヤは背中合わせにしてそれぞれの武器で自分に襲い掛かって来る刃を見極めて防御し
「鬱陶しいですわね!」
フィニリィはリースを睨みながらクラフト――薙ぎ払いを放って、一度に撃ち落としていた!
「………そこだっ!はぁぁぁぁぁ!せりゃぁ!!」
一方ミュラーは最小限の動きで回避した後、リースに突進してクラフト――ブレードダンサーを放って、命中させた!
「!?」
ミュラーが放ったクラフトの効果により、リースは混乱した!
「行きますわよ………!大放電!!」
それを見たフィニリィは魔術を放ってダメージを与えると共にリースを麻痺させ
「ツーヤ、行くわよ!」
「はい、マスター!」
プリネとツーヤは背中を合わせた状態で詠唱を開始した!すると2人の足元に巨大な魔法陣が描かれた!
「「漆黒の吹雪の中にて、静かに眠れ!」」
そして2人が魔術の詠唱を終わるとリースの周囲に紫が混じった妖しげな猛吹雪が吹き荒れた!その技は竜と魔の絆によって放たれる協力魔術!その魔術とは………!
「「ダークブリザード!!」」
2人が放ったコンビクラフト――ダークブリザードを受けたリースは身体のいくつかの場所を凍らせた状態で地面に膝をついた!するとリースの姿が突如変貌し、宙に浮く何かの物体になった!
「えっ!?ま、魔獣!?」
「人に変身する魔獣なんて聞いたことないの!」
それを見たナユタとノイは驚いた!
「偽物なら容赦する必要はないな!今、終わりにしたる……滅!!」
そしてケビンがクラフト――デスパニッシャーを放って止めを刺した!すると敵が消えた場所に封印石が現れた!
「おっと………」
封印石に気付いたケビンは仲間達と共に武器を収めた後、封印石を懐にしまった。すると閉じられていた大きな門が開いた。
「……どうやらこれで試練とやらは終わりみたいやな。それにしても………まさかリースそっくりに化けてた魔物やったとはな。」
「び、びっくりしました……てっきり操られたのかと思っちゃいましたし………」
「ヨシュアが操られたという前例があったし、本当に心配しました………」
ケビンの言葉を聞いたティータとプリネは安堵の表情で溜息を吐いた。
「ああ、よく知ってるオレですら一瞬騙されかけたくらいや。お供に現れた鏡みたいなもんもかなりヤバイ呪具やったし………やっぱり敵が仕掛けたものに間違いないやろ。」
「……僕達の知り合いに化ける”魔物”……か。下手をすればクレハやシグナ達に化ける”魔物”が現れるかもしれないね。」
「もしクレハ様に化けたら、絶対に許さないの!」
ケビンの説明を聞いていたナユタは真剣な表情で考え込み、ノイは憤った。
「そうなると………シスターたちの方が心配だな。先を急いだ方がよかろう。」
一方ミュラーは真剣な表情で考え込んだ後、先を促した。
「ええ………とっとと門をくぐりますか。」
その後ケビン達は門をくぐり、先に進んだ…………
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