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詩集「棘」

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流される雲の向こう側



心を感じたい…なんて
どうしていいか分からない
途惑い悩み…祈るだけ…

太陽は昇る…
どうしてなんて考えない
何が当たり前なの?
見えるものは幻想…

流される雲の向こう側に
一体何があるのでしょう
想いはずっとたった一人の
君へと向いて離れない…
いつも…


温もり感じたい…けれど
きっとそれは我が儘で…
唇を噛み…堪えるだけ…

月影は照らす…
まるで全てを抱くように
痛むこの胸だけが
現実へと誘って…

流される雲の向こう側へ
一緒に歩いて行けたなら…
目映い朝を君と一緒に
見ることが出来たらなんて…
僕は…


流される雲は風に乗って
君の処まで行けるかな?
伝えられないこの気持ち
そっと降らせてくれるでしょう…
君へ…

流される雲の向こう側に
一体何があるのでしょう
想いはいつもたった一人の
君へと向いて離れない…
ずっと…



 
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