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詩集「棘」

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優しい嘘に身をまかせ



肌寒い春の雨に
打たれて揺れる葉桜
濡れたアスファルトの上を
走り去る車の音…

もうどうでもいいのかも知れない
全てが虚しいこの世界
光がなければ枯れゆくだけ…

優しい嘘に身をまかせ
何もかも忘れられたなら…
ありもしない幻に
いつしか僕は狂ってく…


星のない真夜中
ポツンと照らす街灯
蛙の声だけが響く
淋しい田舎の夜更け…

手を伸ばしても届くことはなく
一人で歩む道の先に
闇以外の何があると言うの?

優しい嘘に身をまかせ
哀しみを消して生きれたら…
諦め切れない夢は
それでも胸に突き刺さる…


嫌われても全て得たい?
愛してるからこそ立ち去る?
答えなんて出ているのに
なぜ僕は迷ってる…

優しい嘘に身をまかせ
夢の中で生きれたら…
春の宵の月影で
静かな眠りにつけるでしょう…

優しい嘘に身をまかせ
この恋しさを消せたなら…
黄昏ゆく世界さえ
愛しく見つめ生きれるでしょう…



 
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