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転生特典は聖槍の影打

作者:ワッパー
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7話 関わりたくない

協定成立から数日後

赤い悪魔、リアスグレモリーとの和平交渉の末に念願の自堕落生活をしている櫻井空は現在……

「んで俺がココにいんだよ……俺たち……」

「私が聞きたいわよ……」

「みんな頼むぜ!」

茶髪の男…原作主人公 兵藤一誠と木場、白髪の子 塔上子猫達は、やるぞ!みたいな感じとは対照的なのはご愛嬌だ












何故こうなったかと言うと数時間前に遡る


その日の夜はフェンを交えて夜通しでババ抜きをしていた
(発案は、ルサルカ)
舞台は最後の2人…俺と百均ヴァルキリー ロスヴァイセ、ババは俺の元にあり二枚、ロスヴァイセは一枚、俺がババを引かれなかったら負けだ。ここまでこのやり取りを何回したか解らない……てかルサルカはともかくフェンに負けたんだろう俺たち……犬以下?


『誰が犬だ!』

「狼でも犬でも良いから…ロスヴァイセ勝ちなさい〜貴女が勝ったら私の財布は一気に温暖化するんだからー!」

「賭けしてんじゃねぇよ!……レートは?」

「そこ!気にするところは其処ですか⁉︎」

とまぁ会話もそれまでで互いに見合いロスヴァイセは俺の手にある札を取ろうと手を伸ばす。それはババだ!よし!そのまま引け!

と念じたまでは良かったのだが……

ドンドンドンドン!

「………」ビクッ‼︎

突然の激しいノックする音にビクッとしてしまい

「っ!!!」

その隙に持ってる札が見えてしまったので取ろうとした隣の札をとり、上がった

「よくやったわロスヴァイセ!…………ほらフェン!出すもの出しなさいよ!」

『クソッ!』

何故か犬が俺の財布から諭吉を抜き取りロリババアに渡している……犬の制裁は後にしておくとして………俺最下位ですか…………よし


スッと俺は立ち上がり玄関の方に向かう、現在進行形でドンドンとドアを叩く音がするので


「夜中に迷惑だオラァ!時間を考えろォ!」

思い切りドアを蹴破った

「うわっぷ!」

蹴破ったら、なんか茶髪の野郎が飛んでった……野郎が主犯か……

「テメェか……テメェがノックをしたのか……」

「あの〜櫻井……さん?」

怯えてるな……んな事どうでもいい…

「テメェの所為で俺の諭吉がロリババアに取られんだよ!どう落とし前つけてくれんだよ!」

「えええええ!」

そっちかよ!みたいな顔してんだけど…さ

「落ち着きなさい空、話が進まないし見えないわ」

その声が聞こえる背後には確実に

「諭吉の仇いいいい!」

俺は思わずダーインスレイヴを鞘に収めたままだが形成し殴りかかるが

「だから落ち着きなさいよ」


ルサルカの聖遺物の鎖に拘束され天井で蓑虫にされ


「で?こんな真夜中に何の用かしら?私達は悪魔と違うから夜中は眠たいのよ……」

彼女は呆れながら向き直る

そして木場が簡単に説明した

茶髪の野郎、兵藤一誠が仲良くなったシスター、アーシアを助ける為に自分を殺した堕天使の本拠地に行く
その際、協力関係を結んだ俺等にも力になって欲しいというのだが……

「断る、テメェ等の事情とか知ったことか」

蓑虫のまま頭を冷やし、説明を聞いた俺はいきなり告げた

何で全く関係無い赤の他人の為に戦わにゃならんのだ

それは俺の偽りなき本心であり本音、そして今までもそしてこれからも変わる事の無い俺の面倒毎に関わらない為の自己防衛だ

古今東西、人間が動くのは義理でも人情でも仁義でも無い、純粋に打算的な思惑や目的、そして人間が協力する条件はシンプル、両者の利害の一致だ


「お前の言いたい事は理解できる!でも力を貸してくれ「協力関係を結んだのはリアスグレモリーに対してのみ有効でテメェら下僕悪魔は対象外だ」そこを何とか!俺はアーシアを助けたいんだ!力を貸してくれ!アンタ達凄い強いじゃないか!」

コイツは……バカみたいに素直だ、だから純粋に助けたいのだろうという気持ちは伝わって来るが

「一昨日きや「いいじゃない、協力しましょうよ空」おいルサルカ勝手に決めんな」

空は逆さまのままルサルカを睨む、彼女は素知らぬ顔で一言

「ロスヴァイセが交わした約束を破る気?」

「あれはロスヴァイセが勝手にした事だろ?………まぁ多少なりとも義理が無いわけではねぇけど…それはリアスグレモリーに対してのみでコイツらが俺に何かしたか?」

ギブアンドテイク、労働には対価が必要だろう?

「そうね〜〜なら2、3つ位、依頼を出すけど対価無しで働くそれで良いんじゃないの?」


「けっ、仕方ねぇ……さっさと案内しろ」

「ではではレッツゴー!」

そんなこんなで案内されたのが

「教会って……嫌味でしかないわ……」

先ほどと打って変わりテンションが低いルサルカ

「落ち着けアレは廃墟だ、アレをカラスの巣と考えろ」

と良くわからない慰めをする空、その手には鞘に収めたままのダーインスレイヴが握られている。

「それでどう進入するんだ?」

俺は今回の騒動の発起人に意見を聞いてみたが

「それを今から考えるんだよ」

コイツ…勢いだけじゃん…仕方ねぇー

「行くぞルサルカ、茶番に付き合えるか」

「りょうかーい」

俺たちはスッと立ち上がり堂々と入り口に近づく

「え?ちょっ!二人とも⁉︎」

兵藤達は何か慌ててるようだから教えてやろう

「あのなー俺たちは殴り込みに来たんだろ?だったら泥棒みたいにコソコソせずにヨォ」

空は形成位階の身体能力に物言わせ

ドガン!と力強くドアを蹴破った

「入りゃ良いじゃねぇか」


此処ではない何処か


「やっと教会かー長かったなーまぁいいや面白くなりそうだし……」

女神は装置の数値を少し弄ると満面の笑みのまま映像に視線を戻す



「まぁ楽しませたまえよ人間」



 
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