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ドリトル先生北海道に行く

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第九幕その七

「それもね」
「違うのかな」
「恐竜じゃないのかな」
「それが一番面白いけれど」
「夢があって」
「目撃の旅に身体の細かい部分が違っていたりするから」
 だからというのです。
「身体の色とか背中の瘤の数とか頭に角があったり」
「そういうのを見ていくと」
「恐竜じゃないんだね」
「若しネッシーがいても」
「それでもなんだ」
「昔からネッシーの正体は色々言われているんだ」
 恐竜説以外にもというのです。
「大きなアシカとかアザラシとかナメクジとか魚とかね」
「色々あるんだね」
「ネッシーの正体の説も」
「そしてそれのどれが正しいかっていうと」
「わからないんだね」
「グーグルに映った写真だとね」
 そのネス湖においてです。
「何か蛸みたいだったね」
「蛸?」
「大きな蛸?」
「じゃあネッシーは蛸なのかな」
「その正体は」
「ダイオウイカもいればオオダコの目撃例が海にあるからね」
 だからというのです。
「ネッシーの正体が蛸でもね」
「有り得るんだね」
「それもね」
「蛸は海にいるから」
「やっぱり海から来ているのかな」
「そうかも知れないね」 
 あらためて言った先生でした。
「ネッシーの正体は」
「ネッシーは蛸」
「その可能性もあるんだ」
「じゃあ恐竜じゃないのかな」
「先生の言う通り」
「大きな鰻という説もあるね」
 先生はこちらの説の名前も出しました。
「ネッシーには」
「鰻?」
「日本人が物凄くよく食べてる」
「あのお魚だね」
「実際に食べたら美味しいよね」
「特に蒲焼きにしたらね」
「僕も大好きだよ、実はその鰻だけれど」
 先生がお話することはといいますと、ここで。
「稚魚から成体になると三十倍の大きさになるけれど」
「三十倍だね」
「また随分大きくなるんだね」
「その鰻じゃないかって説もあるんだ」
「二メートルの鰻の稚魚が見付かったことがあるから」 
 だからというのです。
「成体になると六十メートルになるかもね」
「それはまた大きいね」
「三十倍って」
「じゃあネッシーの正体も」
「鰻なのかな」
「その可能性もあるよ」 
 否定しない先生でした。
「実際にね」
「ううん、何かね」
「ネッシーの正体って色々な説があるんだ」
「蛸とか鰻とか」
「色々な説があるんだ」
「だから僕もネッシーはいると思うけれど」
 それでもというのです。
「いつもあそこにいるか、正体は恐竜かっていうと」
「違うかもだね」
「どちらも可能性は低い」
「そうなんだね」
「うん、このことは他のそうした生きものもそうだよ」 
 ネッシー以外の未確認生物もというのです。
「正体は色々な説があるね」
「果たして恐竜か」
「恐竜が実際にいるかっていうと」
「それもだね」
「わからないんだね」
「いる可能性は否定しないよ、現実に目撃例があるからね」
 先生は夜の車の中でお話していきます。 
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