英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~(閃Ⅰ篇)
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第90話
~飛行船内~
「それじゃあ、あたしはリベールに着くまで仮眠しているから、現地の説明とかは頼むわね♪」
「ハ、ハア……わかりました。」
サラ教官に言われたツーヤは苦笑しながら頷くとサラ教官はすぐに寝始めた。
「ええっ!?も、もう眠ったんですか……!?」
「ハハ……ある意味サラ教官の特技と言ってもおかしくないな。」
「全く……相変わらず寝つきだけは恐ろしい程いいわね。」
「というかサラ教官も一緒についてくるんだから、聞いておくべきだと思うんだけど……」
サラ教官の様子を見たセレーネは驚き、リィンは苦笑し、アリサとエリオットは呆れた表情で溜息を吐いた。
「それじゃあツーヤ。実習地について、説明してもらえるか?」
そしてマキアスはツーヤを見つめて尋ねた。
「わかりました。―――”竜騎士達の都”ぺステは以前にも説明しましたが、マーシルン皇家の分家の方でありあたしの義理の兄であたる方―――エリウッド義兄さんが”メンフィル王公領ミレティア領主”として治めている都市で、ミレティアの中心部です。」
「”竜騎士の都”ですか?」
ツーヤの説明を聞いたセレーネは首を傾げ
「―――聞いた事がある。ミレティアは”飛竜”を育てている場所で、子供から飛竜と触れ合っていて、その関係でその領の出身者の”竜騎士”は竜騎士として相当な腕前が多いって噂を。」
「こ、子供の頃から竜と触れ合うって……」
「ど、どんな都市なのかな……?」
リィンの話を聞いたアリサは表情を引き攣らせ、エリオットは不安そうな表情をした。
「フフ、飛竜を育てている場所は山地ですから、都市内は到って普通の都市ですよ。」
二人の反応を見たツーヤは苦笑し
「ちなみに領主のエリウッド公爵……だったか?その方もバリアハートで助けてくれたサフィナ元帥のように”竜騎士”なのか?」
ある事が気になったマキアスはツーヤに尋ねた。
「ええ。エリウッド義兄さんは”空の守護者を継ぐ者”と称えられている程”竜騎士”として相当の腕前ですし、民思いの上真面目で優しく正義感が強い方で、民に凄く慕われている方なんです。」
「へ~~……ツーヤがそこまで褒めるなんて、本当に凄い人なんだね。」
「まあ……!まさに民にとっては”理想の領主”ですわね。」
ツーヤの説明を聞いたエリオットは目を丸くし、セレーネは微笑み
「確かリィン達の話では自殺したはずのマキアスの親戚のお姉さんがその人の奥さんって話よね?」
「ああ……最もツーヤ達の話では以前の記憶は名前以外全てなくなっているそうだけど……それでも姉さんが生きてそんな素晴らしい人格の持ち主の皇族の方に見初められて正妻になったなんて、今でも信じられないよ……」
アリサに尋ねられたマキアスは頷いた後苦笑した。
「……あれ?今気付いたんだけどサフィナ元帥って何歳なんだ??」
「見た目はかなり若かったけど……成人して領主を務めているエリウッド公爵が息子なんだから、相当な年齢だよな……?」
そしてある事に気付いたマキアスは首を傾げ、マキアスの疑問を聞いたリィンは不思議そうな表情で首を傾げた。
「義母さんの年齢ですか?えっと……詳しい年齢は忘れましたが、確か最低でも70歳は超えているはずですが……」
「ええっ、70歳!?その人って元帥を務めているのよね……!?お年寄りなのに、そんなに強いの!?」
「いやいやいや!?とてもそんな年齢の人には見えなかったぞ!?」
「どう見ても20代か30代に見えたんだけど……」
ツーヤの説明を聞いたアリサは驚き、マキアスは疲れた表情で指摘し、リィンは冷や汗をかいて表情を引き攣らせていた。
「フフ、忘れたんですか?”闇夜の眷属”の血を引く方は相当長生きで、見た目とは裏腹にかなりの歳月を生きている方もいらっしゃいますよ。例えば皆さんが出会ったリフィア殿下は既に年齢は40を超えていますよ。」
「ええっ!?リ、リフィア殿下ってそんなに歳を取っていたの!?」
「まあ………そうなんですか。」
「20歳のプリネが”お姉様”と言っていたからてっきり20代だと思っていたんだが……」
ツーヤの話を聞いたエリオットは驚き、セレーネは目を丸くし、マキアスは表情を引き攣らせた。
「アハハ……それを言ったらベルフェゴールさんやリザイラさんは何千年―――いえ、下手したら何万年も生きているんですよ?」
「た、確かに言われてみれば……」
(うふふ、どれだけ生きようと私達は永遠のうら若き乙女よ♪)
(ふふふ、どれだけ生きた等、とうの昔に忘れてしまいましたよ。)
苦笑しながら言ったツーヤの指摘を聞いたリィンは冷や汗をかいて納得し、ベルフェゴールとリザイラは微笑んでいた。
「もしかしたらミルモも相当歳を取っているんじゃないかしら……?」
(??どうしてアリサは私の年齢が気になるんだろう??)
冷や汗をかいて呟いたアリサの言葉を聞いたミルモは首を傾げ
「ちなみにプリネのお母さんって、何歳なの?」
「あの時実際会ってみてわかったけど……とても20歳の娘がいる母親とは思えない程若かったんだが。」
エリオットの疑問に続くようにマキアスは冷や汗をかいて尋ねた。
「ペテレーネさんですか?ペテレーネさんはリウイ陛下より一つか、二つ年下なだけですから……少なくとも100歳は超えているはずです。」
「ええっ!?」
「ひゃ、100歳!?」
「………………」
ツーヤの説明を聞いたエリオットとアリサは驚き、マキアスは驚きのあまり口をパクパクしていた。
「そ、そう言えばペテレーネ神官長は”神格者”だったな。”神格者”ならそれだけ歳を取っていても若いままでもおかしくないな。」
「”神格者”?」
「お兄様、その”神格者”とは何なんですか?」
苦笑しながら言ったリィンの言葉が気になったアリサは首を傾げ、セレーネは尋ねた。そしてリィンとツーヤは”神格者”について説明した。
「か、神様の力を貰って不老で、寿命では絶対に死ななくて永遠に生き続ける人間って……」
「ひ、非常識な……」
”神格者”の説明を聞いたアリサは表情を引き攣らせ、マキアスは疲れた表情をし
「あれ?えっと……まさかとは思うけど、プリネも凄い歳を取っているって事はないよね?」
ある事に気付いたエリオットは表情を引き攣らせて尋ね
「フフ、大丈夫ですよ。プリネさんは正真正銘20歳ですから。」
エリオットの質問にツーヤは微笑みながら答えた。
「という事はペテレーネ神官長は80歳代にプリネを産んだ事になるよな……?」
「あはは……僕達の常識ではありえないね。」
「永遠の若さを保って生き続ける存在か……一人の女としてちょっと羨ましいわね。」
ある事に気付いて表情を引き攣らせて呟いたマキアスの言葉を聞いたエリオットは苦笑し、アリサは羨ましそうな表情をした。
「そう言えばセレーネはあまり驚いていないようだけど……」
「わたくしですか?わたくし達ドラゴンにとっては100年なんて、大した年月ではありませんから、そんなに驚く事ではないかと。わたくしとお姉様がいた世界で、わたくし達―――アルフヘイム王家に仕えている爺やも2000年は生きていると聞いていますし。」
リィンに尋ねられたセレーネは首を傾げて答え、幼い姿をしているセレーネの口から出たとんでもない答えを聞いたツーヤを除いたリィン達は全員冷や汗をかいて表情を引き攣らせていた。
同じ頃プリネはB班のメンバーに実習地の説明をし始めていた。
「―――それでは私達が向かう実習地――――”メンフィル王公領セルノ・バルジア統合領”の中心都市に当たる”レティカ”について説明しますね。」
「よろしく頼む。」
「ん。」
「お願いします。」
一方B班のメンバーはプリネから説明を受けようとし、プリネの言葉にガイウスやフィー、エマは頷いた。
「”統合領”だと?」
「まさか……元は他国だったのか?」
一方プリネの言葉が気になったユーシスは眉を顰め、ラウラは尋ねた。
「ええ。というかメンフィルは元々国としては小さかったのですが、とある戦争がきっかけで他国の制圧や同盟によって次々と吸収して、今に到るんです。」
「”戦争”ですか……?」
プリネの説明を聞いたエマは不安そうな表情で尋ねた。
「――――”幻燐戦争”。当時の”メンフィル王国”に反旗を翻したお父様がメンフィルの王となった数年後に起こったレスペレント地方全土を巻き込んだ戦争です。」
「そう言えば以前、メンフィルはリウイ陛下の反乱によって建国され、その後に起こった戦争で全ての国に勝利して今に到ると言っていたな……」
「…………という事は戦争が起こったきっかけは国として若いメンフィルを狙った事が原因なのか?」
プリネの話を聞いたユーシスは頷き、ある事が気になったラウラは尋ねた。
「いえ。当時レスペレント地方に存在していた大国――――”カルッシャ王国”の陰謀がきっかけで起こった戦争です。そして元々内乱によって国が別れた事によって険悪な仲であった”セルノ王国”と”バルジア王国”もその戦争に巻き込まれ、カルッシャ王国の支援を受けたバルジア王国のセルノ王国侵攻をきっかけに、当時バルジア王国との和解を望んでいたセルノ国王の妹であり、後にお父様の側室の一人となった女性――――ラピス・サウリン王女が劣勢となったセルノ王国を救う為にメンフィル王国に救援を求めた事がきっかけで、メンフィルはセルノ王国を救援後バルジア王国に侵攻して勝利後様々な経緯があり、セルノ王国とバルジア王国もメンフィルに統合される事になり、二つに分かれた国が再び一つになった領なんです。そして”レティカ”は元々セルノ王国の王都だった都市なんです。」
「へえ。じゃあわたし達が行く実習地は元々他国の王都だったんだ。」
「一つ疑問がある。何故そのラピス王女とやらはメンフィルに救援を求めたのだ?話を聞く限り元々メンフィルとは何の関係もなかったように聞こえるが……」
実習地の事を知ったフィーは目を丸くし、ユーシスは不思議そうな表情で尋ねた。
「ラピス王女はかつて幼い頃に出会ったお父様の父親―――グラザ様の息子であるお父様を頼って護衛もつけずにメンフィルに単身訪ねたと聞いております。」
「お、王女様が護衛もつけずに一人で……ですか……?」
「下手をしたら人質にされて、政治に利用される可能性もあったというのに、随分度胸のある姫君だな……」
「そしてメンフィル……いや、リウイ陛下は会った事もないラピス王女の救援に応えるとは随分懐が広い方なのだな。」
プリネの話を聞いたエマは信じられない表情をし、ラウラは驚き、ガイウスは静かな笑みを浮かべた。
「フフ……―――ちなみに今の領主はラピス王女とお父様の娘であり私の腹違いの姉―――アリア・サウリン・マーシルンとバルジア王国王女にしてお父様の側室の一人になったリン・ファラ・バルジアーナ王女とお父様の息子にしてアリアお姉様の夫―――グラザ・ファラ・マーシルンによって治められ、二人の子供達には”ファラ・サウリン”の名前が付けられているんです。」
「……という事はオレ達が向かう実習地の領主はプリネの姉と兄なのか……」
「”ファラ・サウリン”だと?確かその名前は……」
「”ブレイサーロード”の貴族としての家名だね。」
説明を聞いてある事に気付いたガイウスは目を丸くし、ユーシスは眉を顰め、フィーは静かに呟き
「そ、それに……どうしてメンフィルが侵略して制圧した国の王女様がリウイ陛下の側室になっているんですか……?」
「恐らく政略結婚だろうな。リン王女は敗戦した祖国を守る為にリウイ陛下に嫁いだのだろう……」
戸惑いの表情をしているエマの疑問にラウラは静かな表情で答えた。
「確かに普通に考えたらそう見えますよね。ですが、リン王女はラピス王女同様お父様の事を一人の女性として愛していたと聞いています。というか、お父様の側室、愛人は全員女性としてお父様を愛していたと聞いていますし、それぞれが産んだ子供達も差別される事なく立派に育てられ、メンフィル帝国の為にそれぞれの道を歩んでいます。」
「そ、そうなんですか……?」
「フフ、それ程多くの女性に愛されるとはリウイ陛下の”器”はよほど大きいのだろうな……」
プリネの答えを聞いたエマは目を丸くし、ガイウスは静かな笑みを浮かべ
「それで何故”ブレイサーロード”の家名がその二人の王女の子供達の家名と同じなのだ?」
「そうですね……まずは”転生”について説明しないといけませんね……」
ユーシスの疑問を聞いたプリネはディル・リフィーナの常識――――死した者はいつか必ず生まれ変わる”理”を説明し、エステルはラピス王女とリン王女の生まれ変わりで、”執行者”によって謎の睡眠状態に陥った自分とイリーナを救った事を功績とされ、ミントと共に爵位を与えられた事を説明した。
「て、”転生”ですか……」
「死した魂はいつか生まれ変わる……伝承にもあるが、本当にあったのか……」
説明を聞き終えたエマとガイウスは驚き
「ちなみに”黄金の百合”が貴族の爵位を与えられた理由は何なの?」
ある事が気になったフィーは尋ねた。
「ミントはエステルさんの”パートナードラゴン”ですから、常に傍でエステルさんを守り、遊撃士でもありますから民を守る存在です。その事から常に民の為に戦った伝説の聖騎士であり、お父様の側室の一人でもあったシルフィア・ルーハンス様の家名―――”ルーハンス”の爵位を与えられたと聞いています。」
「伝説の聖騎士……それはかの”槍の聖女”リアンヌ・サンドロッド卿のような存在なのか?」
「ええ、似たようなものですね。ちなみにシルフィア様の息子が現メンフィル皇帝であるシルヴァンお兄様になります。」
「……何?シルヴァン陛下が側室の息子だと?正妃が産んだ子供は皇位を継がなかったのか?」
ラウラの質問に答えたプリネの話を聞いたユーシスは眉を顰めた後不思議そうな表情で尋ねた。
「正妃――――初代イリーナ皇妃は事故で子供を産まずに若くして亡くなられましたから、初代イリーナ皇妃の子供はいないんです。」
「”初代イリーナ皇妃”?」
「わたしたちが出会った”聖皇妃”じゃないの?」
プリネのある言葉を聞いて気になったラウラは首を傾げ、フィーは尋ねた。
「正確には違いますが、今のイリーナ皇妃は”初代イリーナ皇妃”の生まれ変わりですから、ご本人と言ってもおかしくないですね。」
「ええっ!?じゃ、じゃあ今のイリーナ皇妃は長い年月をかけて生まれ変わって、再びリウイ陛下と出会って、結ばれたんですか……!?」
「まるでおとぎ話のような話だな……」
プリネの説明を聞いたエマは信じられない表情をし、ガイウスは目を丸くし
「―――なるほどな。”クロスベル自治州”の議長を務めているマクダエル議長の娘であるイリーナ皇妃がリウイ陛下の正妃になれたのはそれが一番の理由なのだな?」
ある事を察したユーシスは尋ねた。
「ええ。ちなみに今のイリーナ様はある出来事で”神格者”になりましたから、ずっとお父様と共に生きていけるようになったんです。」
「”神格者”?何それ??」
プリネの説明を聞いたフィーは首を傾げ、プリネは”神格者”について説明した。
「い、異世界にはそんな存在までいるんですか……」
「つくづく思っていたが異世界は非常識と伝承だらけの世界だな……」
「”神話”の世界と言ってもおかしくないのではないか?」
説明を聞き終えたエマは表情を引き攣らせ、ユーシスは呆れた表情で呟き、ガイウスは考え込みながら呟き
「そう言えば”聖皇妃”に会った時に気になったんだけど、隣にいたメイドって”聖皇妃”のお姉さんか妹?」
「確か……エクリア殿だったか。イリーナ皇妃と非常に容姿が似ていたが……」
「エクリア様ですか?えっと、エクリア様には色々と事情がありまして。実は―――――」
フィーとラウラの疑問を聞いたプリネはエクリアの事とイリーナの関係を説明した。
「ええっ!?イ、イリーナ皇妃の姉にして元敵国の将軍で女神の力を受け継ぐ”神格者”ですか……?」
「敵国の王女……それも姉が妹のメイドを務める等普通に考えてありえんぞ。……ん?”エクリア・フェミリンス”?まさか――――」
「”ブレイサーロード”達と一緒にいるフェミリンスって名前の女神と関係があるの?」
説明を聞いたエマは驚き、ある事に気付いたユーシスは信じられない表情をし、フィーは静かな口調で尋ねた。
「ええ。フェミリンス様の力を一番強く受け継いでいる方がエクリア様で、エクリア様やエクリア様の親戚筋に当たる私達はフェミリンス様にとって子孫に当たりますね。」
「つまりプリネやリウイ陛下達は”女神の子孫”という事になるのか……」
「まさかオレ達の身近な所に”神”の血を引く人がいるとは思わなかったな……」
プリネの説明を聞いたラウラとガイウスは驚きの表情でプリネを見つめていた。
「アハハ……――ちなみにエクリア様がかつてカルッシャ王国の将軍であった時は、王女の身分でありながら将軍職を務めていた事から”姫将軍”の異名で有名だったそうです。剣術は達人クラス、魔術はフェミリンス様の力を受け継いでいる影響で凄まじい魔力をその身に秘め、まさにフェミリンス様の力を受け継ぐ者として相応しい方ですよ。お父様には及びませんが、少なくともファーミシルス大将軍と互角か、下手をすればそれ以上の腕前を持っています。」
「”姫将軍”……」
「あの”空の覇者”と名高いファーミシルス大将軍と互角かそれ以上とは……」
「あのメイド、そんなに強いんだ。」
苦笑しながら答えたプリネの話を聞いたガイウスとラウラは呆け、フィーは目を丸くし
「ええ。エクリア様が本気になれば、国一つ滅ぼす事も容易いと思われます。」
「た、たった一人の人間が国一つを滅ぼす……ですか……」
「さすがは女神の力を受け継ぎし者と言った所か……」
「普通に考えたらありえないけど、フェミリンス自身の強さを見ていたら納得かも。”アハツェン”の砲撃を易々と防いでたし。」
プリネの答えを聞いたエマは表情を引き攣らせ、ガイウスは真剣な表情で考え込み、フィーは静かに呟き
「それ程の人物が一体何があって、メイドになったのかが全く理解できんぞ……」
「アハハ……まあ、色々とあったんですよ。」
疲れた表情で溜息を吐いたユーシスの言葉を聞いたプリネは苦笑していた。
その後飛行船はリベールの王都”グランセル”に到着した…………
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