サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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フジオ:「、、、、、」
四人の間に、再び沈黙が流れる。
ヒカリ(フジオさんが、Dr.K、、、)
サトシ(Dr.Kが、、あの時のカツラさん、、)
ヒロシ:「、、、」
フジオ:「、、、ご名答だよヒロシ君。」
ヒロシ:「、、いえ、あなたにはまだ
聞きたい事があります。
Dr.フジこと、フジ老人が言っていた
”昔の過ち”とは、一体なんの事なのか、、」
フジオ:「昔の過ち、、か。
、、、その前にヒカリちゃん。」
ヒカリ:「、、え?」
フジオ:「三ヶ月間嘘をついてすまなかったの。」
ビリッ
ヒカリ:「えっ!?」
フジオは、自身の面を取り、
本来の素顔になった。
サトシ:「カツラさん!!」
カツラ:「久しぶりだなっ、サトシ君よ。」
サトシ:「お、お久しぶりですっ」
ヒロシ:「カツラさん、、、」
カツラ:「ヒロシ君も、久しぶりだなっ。」
かつてセキエイリーグに挑戦するため
カントーのジムバッチを巡っていた
サトシとヒロシにとっても、
久しぶりに再会したカツラに驚いた。
ヒロシ:「お久しぶりです。、、カツラさん。
ところで、もし宜しければ話して頂けますか?
フジ老人が言っていた”昔の過ち”について、、」
カツラ:「、、、うむ」
カツラは少しうつむき、口を開いた。
カツラ:「ヒロシ君がさっき説明した通り、
君らが生まれるもっと前、
フジは、共に研究をする私の友人だった。
才能に優れ、探究心の強かったフジは
やがてポケモン遺伝学を提唱し、
グレンタウンで研究所を開き、
私は彼を裏から支えた。」
ヒロシ:「、、、」
カツラ:「しかし、その高き才能が故、
フジの探究心は研究を重ねる度に深くなり、
やがては”ポケモンの生体実験”を試みるように
なってしまった。」
サトシ:「ポケモンの生体実験?」
ヒカリ:「えっ、、、」
ヒロシ:「、、、」
カツラ:「、、、ポケモンを使った
フジの生体実験は、ポケモンの遺伝子を
組み換え、この世に存在しない
”新しいタイプを持った”ポケモンを生み出す
というものだった、、、。」
ヒロシ:「新しいタイプのポケモン、、」
カツラ:「私は研究の欲に溺れたフジを
止めようと当時のデータを全て削除し、
やがてはフジと口論となりその結果、
私は研究所を辞め、グレンタウンの
ジムリーダーとなった、、」
サトシ(カツラさんにそんな過去が、、)
ヒロシ:「それが、昔の過ちですか?」
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