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究極変態スナイパーブリーフ13

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6部分:第六章


第六章

「それは既に手遅れだ」
「何っ!?」
「見ろ」
 言いながら何とブリーフのポケットのところから何かを出してきた。それは何とマシンガンであった。袋のところから出してきたのである。
「何っ、ブリーフの袋のところからか!?」
「そうだ、俺のブリーフには必要なものが全て入っている」
 そのブリーフバニーの姿で両手を腰にやっての言葉だった。
「こうしてマシンガンを出すこともできるのだ」
「くっ、何という男だ・・・・・・」
「そしてそれだけではない」
 彼はまだ言うのだった。
「貴様が次に動いた瞬間には蜂の巣になる」
「そのマシンガンでだな」
「その通りだ。貴様は死ぬ」
 このことを絶対のものだとしていた。
「確実にな」
「おのれ、俺の負けか」
「俺は苦しませる趣味はない」
 彼の言葉に二言はなかった。
「さあ、わかったら観念しろ」
「・・・・・・わかった」
 彼もブリーフ13の言葉を受けて遂に頷くのだった。その観念の言葉と共に。
「こうなっては仕方ない。俺も男だ」
「死ぬのだな」
「そうだ。しかしどうせ死ぬのなら快く死にたい」
 せめて最期はということだった。これは多くの者が望むことだった。
「それならいいか」
「うむ。それならだ」
 ここでブリーフ13はグラスとボトルを出してきた。見ればそのボトルはロマネコンティであった。言うまでもなく最高級のワインである。
「飲むがいい」
「毒が入っているのか?」
「俺は酒に毒を入れる趣味はない」
 だがそれではないと答えるのだった。
「それは安心しろ」
「ではこれを飲んで最高に幸せになっている時にか」
「一撃でだ」
 こうフェデリコに告げた。
「貴様も気付かないうちにだ。それでどうだ」
「その心遣い痛みいる」
 素直にブリーフ13の心配りに感謝するのだった。
「では。早速な」
「飲むといい」
 フェデリコは自分でグラスに美酒を注ぎ込みそのうえで飲みはじめた。紅蓮のその美しい酒を口の中に含む。一口飲んでまずは満足の顔になるのだった。
「美味いな」
「そうか」
「この店は確かに多くの美味い酒がある」
 飲んだうえでの言葉だった。
「しかしその中でも最高だな」
「満足しているな」
「ああ。しかし」
 フェデリコは右手に持っているグラスを眺めながら述べた。
「何処でこの酒を見つけてきたのだ?」
 このことをブリーフ13に尋ねるのだった。
「この店の何処でだ。それは」
「この店にはない」
 しかしブリーフ13はこう彼に答えた。いつもの感情が全く見られない言葉だった。
「俺の所持品だ」
「貴様の?」
「そうだ。見ろ」
 言いながらブリーフの後ろの部分から何かを出してきた。それは今さっき彼が出したものと同じロマネコンティのボトルとグラスであった。
「何っ、今何処から」
「言った筈だ。俺のブリーフの中には必要なものが全て入っている」
 彼はこう言うのである。
「全てな」
「まさか。それでは俺が今飲んでいるこのロマネコンティも」
「その通りだ。俺が尻に挟んで保存しておいた」
 恐ろしい衝撃の事実であった。
「特に御前が飲んでいるそのボトルはだ」
「このボトルは」
「俺の尻の穴に入れて特別に保温しておいた」
 あらためてわかった衝撃の事実であった。
「そのコルクのところをあててな」
「な・・・・・・」
「そして一つ言っておく」
 ブリーフ13の言葉はさらに続く。
「俺は尻は拭かない主義だ」
「なっ、何という不潔な!!」
「紙も使わない。当然砂や水や石も使わない」
 国によってはそういうもので尻を拭くのである。
「木片を使うこともなければ葉を使うこともない。尻を拭くことは全くない」
「それではこのワインは・・・・・・」
「そして俺は風呂にもう何年も入っていない」
 彼にもこのことを告げるのだった。
「そう、何年もな」
「あ、あががががががががが・・・・・・」
「しかし気にするな」
 ブリーフ13は口から泡を吹きはじめたフェデリコに対して告げたのだった。
 
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