戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第五十一話 佐薙中尉!忍者は手裏剣!!その十二
ジャスティスカイザーの二人がだ、変身したうえで球場跡地を見つつ言った。
「まさに強者共が夢の跡」
「もう球場の面影ねえな」
「学校になっててな」
「あやめ池の跡地思い出したぜ」
奈良県にあったテーマパークだ。
「本当に何もねえな」
「いや、球場もテーマパークも劇場もな」
「近鉄沿線清々しくなったぜ」
「悪い意味でな」
この言葉極めて重要である。
「百貨店も京都はもうないし」
「阿倍野と伊勢志摩はガラガラ」
「こりゃやばいな」
「どうなるんかね」
「かつて佐伯さんが築かれた近鉄は何処にやら」
「あの人今頃泣いてるぜ」
天国においてだ。
「阪急の小林さん、南海の川勝さんにな」
「近鉄の佐伯さんだったのに」
「もうお三方おられなくなって」
「近鉄は特にこんなのだよ」
昭和の繁栄はもうない、完全に。
「さあ、阿倍野と伊勢志摩でどうなるか」
「この作品中ではあえて状況書かないがな」
作者が自制して、である。
「もうな」
「藤井寺でよくわかったぜ」
「何もない」
「そんな感じだぜ」
「あれっ、まともなこと言ってるぞ」
「珍しいな」
観衆達は二人の言葉を聞いて言った。
「この連中が」
「いつもふざけたことばかり言ってるのに」
「この作品はじめてじゃないの?」
「これは明日雨かも」
「いや、雪だろ」
「おいおい、今夏だぜ」
「夏に雪はないだろ」
二人は観衆に笑って返した。
「しかも今摂氏四十度」
「記録的な猛暑だろ」
「それで雪なんて降るかよ」
「絶対にねえ」
笑って言うのだった。
「雨も今は雲一つないんだぜ」
「雪なんてあるかよ」
「この作品でもそれはねえ」
「あったら笑ってやるぜ」
こう言ってフラグを立てて立てて立て続けていると。
瞬時にだ、空が曇り。
そして吹雪になった。一瞬で積雪一メートルになってだ、二人は言った。
「こういう作品だよ」
「ジュエルベッドやプリパラ以上にいかれた展開だな」
「声優さんで言うと上田麗奈さんの演じる役クラスだな」
「何で上田さんの役って変な役多いんだ?」
何故かそんな気がする。
「摂氏四十度で吹雪か」
「しかも積雪一メートル」
「普通にねえだろ」
「一気に冷えたぞ」
これまで猛暑だったがだ。
「季節感なんて無視する作品でもな」
「これはないだろ」
「俺達スーツ着てるから寒いのも暑いのも平気だけれどな」
「絶対零度も太陽の真ん中も平気だぜ」
超高性能さすおにクラスのチート能力のスーツだからだ。
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