新たなる戦い~第1章~
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標的14 雲雀恭弥 VS リベル
ボンゴレとフィルマーレ、両雄相打つ。
「なるほど、貴方がボンゴレ最強の雲の守護者・雲雀恭弥ですか、私はリベルと申しま「君が誰かだなんて関係ないよ、並盛を汚す奴は誰であろうと・・・・咬み殺す」
リベルの言葉を遮り、雲雀は紫色の炎をトンファーに纏わせ、リベルに襲い掛かった。
「くくく、威勢がよろしいですね、ではこちらも」
リベルは雷の炎をリングに灯し、匣を開匣した。それからは長刀が出現した。
ブウンッ!!
雲雀の一撃が空を切る。
「光速の雷(いかずち)!!」
「!!」
リベルは目にも見えない光の速さで雲雀の周りを移動している。常人ならばそのようなものを捕えられるはずはない・・・。
「どうですか雲雀恭弥、まったく見えずに手も足もでないでしょう」
雲雀はトンファーを下ろし、目をつぶった。
そして雲雀の後ろにまわったリベルが、長刀を振りかざす。 しかしその瞬間、バキッ!!という音と共にリベルが現れた。現れたというより、光速を止められ、姿が露わになったという方が正しいか。
「ぐっ、なぜだ、光の速さをとらえたとでもいうのか」
(今のはマグレだ、次はない)
「光速の雷!!」
再び光速で移動し始める。今度の雲雀は先程の体勢ではなく、トンファーを構えた。
そして雲雀はそのまま1回転して、トンファーを放った。
バキッッッ!!
「がはっ、なぜだ、なぜだああ!!」
雲の炎が灯ったトンファーと雷の炎が灯った長刀が交戦する。
キンッ
ガキン
バキッ
リベルは冷静さをすでに失くしていた。 このようにいとも簡単に自分に自信のあった光速移動が破られれば当然なのかもしれない・・・。
(なせだ、雷の炎の特徴は『硬化』、雲の炎の特徴はたかが『増殖』、それなのになぜこの私が押されているんだ)
そしてリベルの手から長刀が離れる。
「くっ」
リベルはとっさにリングの炎で電磁バリアを張った。 が、雲雀の攻撃はそれを貫いた。 攻撃でも防御でも、もはやリベルに成す術はない。
「覚悟はいいかい?」
その言葉の後、雲雀は超連打トンファー攻撃を放った。
リベルはその攻撃をまともに喰らい、そのまま気を失った。
「つまらない」
そう言ってとどめをさそうとした瞬間
「待ちな」
「!?」
突如謎の男が雲雀を襲った。
「君、誰?」
「オレはフィルマーレファミリーのジェラートってもんだ」
そう、それはフィルマーレファミリー最高幹部「真6神官」のジェラートだった。
「あーあ、オレの部下をこーんなにぐちゃぐちゃにしてくれちゃって」
「じゃあ次は君が相手をしてくれるの?」
「そう慌てんなよ、てめーとはまた遊んでやるから」
そう言ってジェラートはリベルを連れて去っていった。
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