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Moreもっと恋して

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第五章

「怪我するしね」
「痛い思いするし」
「そんな奴と間違って付き合うことにならない様にする為には」
「まずはなのね」
「勉強した方がいいかも」
 クラスメイトもこう言った。
「やっぱりね」
「そうなのね」
「今そうした相手と付き合ったら」
 それこそというのだ。
「とんでもないことになるわよ」
「だからなのね」
「今はね」
「実際の交際とかはね」
「止めるべきなのね」
「そういうことじゃないかしら、痛い目に遭わない為に」
「それじゃあ今の私達は」
 ここでだ、私は。
 生徒手帳の中に入れているマッチの写真を見てだ、彼女に言った。
「こうしたことをすればいいのかしら」
「そういうことだと思うわ」
「そうなのね」
「まあ人生長いし」
 クラスメイトはこんなことも言った。
「今はね」
「アイドルの応援とかをして」
「アイドルに恋をしてね」
 そうしたことをしてというのだ。
「勉強していくべきかもね」
「そういうことなのね」
「実際どう?マッチの応援」
「命賭けてるわ」
 私は本気の声で答えた。
「私だってね」
「そうよね、じゃあね」
「今はこうしたことをしていればいいのね」
「そう、恋の勉強をしてね」
「恋をしていればいいのね」
「そういうことだと思うわ」
 こう私に話した、彼女にも言われてだった。
 私は少しだけ納得した気持ちになった、それで彼女に言った。
「マッチの応援、やっていくわね」
「そうするのね」
「大好きだから、マッチ」 
 この気持ちに偽りはなかった。
「そうしていくわ」
「マッチに恋してるわね」
「そう言われるとね」
 まさにだった。
「そうなるわ」
「それが今のあんたね」
「そうなるわね」
「じゃあマッチに恋し続けるのね」
「親衛隊は無理だけれど全力でやるわ」
 私はその意気込みを彼女に言い切った。
「そうするわ」
「そう、じゃあ頑張るのね」
「恋にね」
 何となくだ、先生達の言葉に少しだけ頷くことが出来た。それで中学時代はマッチを必死に応援を続けた。 
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