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第2部『計画打倒編』
第23話『destination time』
前書き
ライダー一言図鑑
仮面ライダーワイズマン:『仮面ライダーウィザード』に登場。亡くなった一人娘の暦を甦らせるべく魔術の研究を行っていた科学者の笛木奏がワイズドライバーで変身する白い魔法使い。定期的にサバト開いて暦を復活させる魔力を持つ魔法使いを生み出そうとしていた。また、自身はファントムを宿していないただの人間であったため、人造ファントムのカーバンクルを生成し体内に宿している。
仮面ライダーオーディン:『仮面ライダー龍騎』に登場。ライダー達が戦いあって最後に残った一人が戦う最後の戦士。常時サバイブで強化しており倒すのは困難。また、勝負がつく前に倒された場合、再び現れるが、その正体は既に死んでミラーワールドの住民となった神崎志郎が浮浪者などを騙して仕立て上げた存在で、気に食わない結果になった場合タイムベントで時間を巻き戻すように仕組まれている。
仮面ライダー邪武:『仮面ライダー鎧武』に登場。鎧武に倒されたが命からがらで助かったコウガネ(マルス)が力を蓄えて復活した姿。マルスの時と同様にイナゴと連携して相手を追い詰める。
仮面ライダー4号:『dビデオ 仮面ライダー4号』に登場。ショッカーが生み出した最終兵器で、ショッカーの正規ナンバリングで四番目の仮面ライダー。専用マシンは戦闘機のスカイサイクロン。パワーの性能は一般的だが、防御に長けた凄まじい戦闘能力の持ち主。
ちちんぷいぷい:ウィザードの協力者である奈良純平は子供の頃、絵本の魔法使いに憧れていて、それが原因で現在も魔法使いの為に指輪を生成している。
タイムベント:一度発動したらオーディンの定めた時間まで巻き戻し、その間の記憶をリセットさせる。しかし、強い思いや状況が逐一メモされた何かがあればタイムベントを無効化できる。
スカイサイクロン:4号の専用マシンでかつて米軍で使われていたようなペイントが特徴。4号が乗らなくても自動操縦システムがついているため、4号の防御で敵を疲労させ、スカイサイクロンの火力で攻撃するのが主な戦闘スタイルと思われる。また、両翼をショッカー戦闘機に喚装させることで更なる火力上昇が望める。しかし、ブースタートライドロンとゼロライナーの合体攻撃になすすべも無く撃破された。
歴史改変マシーン:ショッカーが制作した自分達の歴史を思い通りにする機械。例え破壊しても、仮面ライダーの中にある仲間を死なせたくない思いがあれば再起動できる。
time:仮面ライダー4号のエンディングで、4号との戦闘用BGM。
「さあ、ショータイムよ!」
<ドラゴタイマー、セットアップ!スタート!>
ウィザードはドラゴタイマーを起動させてウォーター、ハリケーン、ランドのドラゴン形態を召喚する。
「無駄な足掻きだ。」
<コネクト!ナウ!>
ワイズマンはコネクトウィザードリングを使い錫杖型の武器、ハーメルケインを取り出し構える。
<ファイルタイム! ドラゴンフォーメーション!>
<チョーイイネ!ブリザード!サイコー!>
<チョーイイネ!サンダー!サイコー!>
<チョーイイネ!グラビティ!サイコー!>
<チョーイイネ!スペシャル!サイコー!>
ウィザードは必殺技を発動。4つの上級魔法でワイズマンを攻撃するが、
「言ったはずだ。甘いと!」
ワイズマンはハーメルケインの笛を奏でガード。全ての上級魔法を防ぎきってしまう。
「その程度か?晴人の方が手応えがあったぞ。」
<フレキシブル!ナウ!>
<ジャイアント!ナウ!>
ワイズマンはエクステンドの上位魔法のフレキシブルで腕を伸ばし、ジャイアントで巨大化させてウィザードを凪払い、ドラゴタイマーで召喚されたウィザードは消滅。フレイムドラゴンもフレイムスタイルに戻ってしまう。
「雲上華代、貴様の力はその程度か?確かに強いようだが、戦い方がなっていない!」
ワイズマンは近づき、ハーメルで切り裂く。
「ッグ!」
「倒れるのはまだ早い!」
<エクスプロージョン!ナウ!>
ワイズマンは倒れ込んでいるウィザードにエクスプロージョンを発動。爆撃がウィザードを襲い華代の変身が解除されてしまう。
「まったく、話にならないな。セレクターはベルトを一度破壊されると二度と戦うことが出来ないらしいな。この世界のウィザードよ、消えてもらう!」
ワイズマンはハーメルケインを振り上げる。
「まだよ、まだ終わらないわ!」
華代は近くに落ちていたウィザードリングを拾い上げ、振り下ろされるハーメルケインを避ける。そして、先程拾い上げたウィザードリングをスキャンする。
<ちちんぷいぷい!>
「えっ?何これ?」
ウィザードリングをスキャンしたが、一切の反応がなかった。
「どうやら、偶然落ちていただけあって、不発だったようだな。」
ワイズマンは再びハーメルケインを構えるが、
「不発じゃあ無いぜ!」
「何!?」
声が聞こえる方向に目をやると、そこには赤い魔法陣が展開していた。
「どういうことだ!」
「簡単な話さ。人々の平和を守る。それが、仮面ライダーだ!」
<フレイム!プリーズ! ヒー!ヒー!ヒーヒーヒー!>
そして、魔法陣が消えると、仮面ライダーウィザードフレイムスタイルがいた。
「華代、大丈夫か?安心しろ。俺が最後の希望だ。」
<イィンフィニティ!プリィーズ!>
ウィザードフレイムはインフィニティスタイルに変身する。
「大丈夫。私も平気よ。変身!」
<チョーイイネ!フィニッシュストライク!サイコー!>
華代はウィザードインフィニティドラゴンゴールドに変身する。
「何!馬鹿な!」
ワイズマンは驚く。
「「さあ、ここからが本当のショータイムだ!」」
それからは一瞬の事だった。インフィニティスタイルはアックスカリバーでワイズマンを切り裂き、インフィニティドラゴンゴールドは黄金の波動で攻撃を行い、
「「さあ、フィナーレだ!」」
更に2人は必殺技を発動。インフィニティストライクウィザードとゴールデンインフィニティストライクを前後から受けワイズマンは変身が解除され、笛木奏に戻る。
「やはりやるな。最後に、私からの贈り物だ。受け取れ。」
笛木は最後に華代にエクスプロージョンウィザードリングを託し消滅する。
その頃、地下に降りて行ったオーズ達はマッハ達と合流し、降りていた。
「結構先が長いね。」
「ええ、そうね。」
マッハと斬鬼が話していると、横から攻撃を受ける。
「誰!?」
ファイズが振り向くとそこにはロングコートを羽織った青年が一人いた。
「お前達がセレクターか。」
「あんたは、神崎志郎!」
「やはり仮面ライダー。調べ済みか。」
「みんなは先に行って!こいつは私が倒すから。」
マッハは合流したみんなを先に進ませる。
「分かった。遊月、気をつけてね。」
ファイズはそう言い、みんなで先に進む。
「さて、仮面ライダーじゃ無いあんたが、どうしてここに居るの?」
「決まっているだろう。私がオーディンになれなかったのは私の肉体が既になかったからだ。」
「それじゃあ!」
「ウリスの力で肉体を得た私はオーディンに変身出来るようになっただけだ。」
神崎はそう言うと、オーディンのVバックルを取り出し、水溜まりに向ける。その水溜まりは姿を映せる程度の透明度があった為、神崎にベルトが出現する。
「変身。」
神崎はベルトにカードデッキをセットし不死鳥のライダー、オーディンに変身した。
「行くぞ、紅林遊月!」
【SWORD VENT】
オーディンはソードベントをスキャン。双剣のゴルトセイバーを召喚する。更にオーディンは自身の眷属である鳳凰のモンスター、ガルドストームとガルドサンダーを呼び出した。
「悪いけど、こっちも負けられないんだよね!」
《シグナルバイクシフトカー! ライダァー!デェッドヒィート!》
マッハもそれにあわせてデッドヒートマッハに変身する。
「言ったはずだ。オーディンは最強の仮面ライダーだと。」
オーディンはそう言うと、その場から姿を消し、次の瞬間にデッドヒートマッハの後ろに現れゴルトセイバーでデッドヒートマッハを切り裂いた。
「くっ!そうだった。オーディンにはあの能力があったんだ!」
デッドヒートマッハは立ち上がるが、オーディンの連撃とミラーモンスターのコンビ攻撃で再びデッドヒートマッハは倒れる。
その頃、鎧武達は残月と合流し更に地下を進んでいた。
「かなり先に続いているね。」
「待って、そろそろ着くかもしれない。」
焦る鎧武に光が差すのを確認したキバが伝える。鎧武達は一斉に走り降りて行く。すると、本当に地下に居るとは思えない大広間にたどり着いた。
「広い。なんでここにこんな部屋が?」
ブレイドが気になっていると、
「危ない!みんな、散るんだ!」
キバが大声で叫び、鎧武達が別方向に散ると、展示から巨大な戦闘機が現れ鎧武達を爆撃した。
「ほう、少しはやるようだな。」
爆撃を回避するため伏せていると、声が聞こえた。
「その声、エターナルね!」
「でも、エターナルは前にるう達で倒したよ。」
斬鬼と鎧武が話していると、
「エターナル?あんな失敗作と同じにするな。」
その声は否定する。それを聞き鎧武達が顔を上げると、そこには陸軍服を着たような仮面ライダーがいた。ただし、その姿を見て自分達の味方と思う者は居なかった。
「ショッカーの、仮面ライダー?」
「いかにも。俺は仮面ライダー、4号。」
4号は自身の名を名乗った。
「仮面ライダー4号?そんな!」
「そこのセレクター、解っているみたいだな。」
驚くゼロノスに4号は感心を持つ。
「だが、お前達にはここで死んでもらう。ライダァーパァンチ!」
4号はエネルギーを溜めて地面を殴る。その衝撃は強く、鎧武達は吹き飛ばされる。
「口ほどにも無いな。」
4号が鎧武の所に向かおうとした瞬間、
「そうはさせないぜ!」
ゼロライナーが突進し、4号を妨害する。そして中から、侑斗、剛、巧が現れる。
「侑斗さん、久し振りです!」
ゼロノスは侑斗に挨拶する。
「ふたせ!みんな!4号は俺達に任せろ!お前達は下に行け!」
侑斗は鎧武達を先に進ませる。
「おのれ。何故分かった!」
「簡単な話さ。死んだはずの俺が居りゃ誰だってショッカーの仕業だと気づくさ!」
巧は4号に言う。
「ほう、そう来たか。だが、貴様等に俺が倒せるかな?」
「倒せるかじゃ無い。倒すんだ!変身!」
巧はそう言い、巧、侑斗、剛は変身する。
「最初に言っておく!俺達はか~な~り強い!」
ゼロノスはゼロガッシャーで、マッハはゼンリンシューターで4号を攻撃するが、4号はそれらをあっさり受け止めてしまう。
「言ったはずだ。弱いと!」
4号はそのままゼロノスとマッハを殴り飛ばす。そして、
「その弱さ故にお前達はまた悲劇を繰り返すだけだ!行くぞ。ライダァーキィック!ヅゥォオオイ!」
4号はゼロノスに必殺技のライダーキックを放とうとする。
「危ない!」
[awakening]
ファイズはブラスターフォームに変身してゼロノスを上空に逃がし、4号の攻撃を回避する。
「少しはやるな。」
「言ったはずだ。もう誰も死なせないと!行くぞ!」
[exceed charge!]
〝full charge!〟
《ヒッサツ!フルスロットル!マッハ!》
「「「トリプルライダーキック!」」」
ファイズ、ゼロノス、マッハのキックが4号に炸裂。4号はその場で爆発する。
「さて、帰るか。」
侑斗が言い、三人がゼロライナーに乗ろうとした瞬間、偶然残っていた4号のタイフーンから緑色の稲妻が走る。そして─
「ふたせ!みんな!4号は俺達に任せろ!お前達は下に行け!」
侑斗は鎧武達を先に進ませる。
「おのれ。何故分かった!」
「いい加減茶番は止めろ!俺達はさっき確かにお前を倒した。ということは、お前の中に歴史改変マシーンが組み込まれているということだ!」
「バレたか。ならば仕方ない。いかにも!歴史改変マシーンは俺のベルトの中にある。だがいいのか?俺を倒せば歴史改変マシーンは作動する。マシーンが作動すれば我々ウリス達の勢力は拡大して行く。そして、世界は再びセレクターバトルの世界に戻り、ショッカーはそれを掌握する。そんな悲劇に、何の価値がある?」
「悲劇?それでも勝つのが、ハッピーエンドってやつだ!」
巧達は再び変身する。
その頃、遊月の方は─
「私はもう一度時間を戻す。優衣を甦らせることが出来るなら、私は優衣に嫌われても構わない!」
「待って!」
「何を言う?お前も、弟に特別な感情を抱いているのだろう。ならば、私が時間を戻せば、お互いにやり直せるだけだ。」
「待てええ!」
【TIME VENT】
オーディンは時間を巻き戻すタイムベントをスキャンし、時間を巻き戻そうとする。
「嫌、嫌だよ。香月と一緒にいた時間を、忘れるなんて、嫌だよ!」
しかし、デッドヒートマッハは気合いを出してオーディンを殴り、タイムベントが解除され、
《ヒッサツ!バースト!フルスロットル!デェッドヒィート!》
デッドヒートマッハは必殺技のヒートシュートマッハーを放ち、ガルドストームとガルドサンダーを撃破する。
「何!?何故だ!」
「香月と一緒にいた時間は、私にとって、絶対に、忘れることなんて、出来る訳がない!」
《バースト!キュウニ デェッドヒィート!》
デッドヒートマッハはシフトアップをかけて猛ダッシュ。オーディンを殴りに向かうが、オーディンは再び転移してしまう。
「こうなったら!」
デッドヒートマッハは重加速を発動してオーディンに突進。オーディンはタイムベントをスキャンしている瞬間を目撃する。
「それがからくりか!」
デッドヒートマッハはそう言ってゴルトバイザーを破壊し、オーディンはカードのスキャンが出来なくなってしまい、
「終わりだ!」
《ヒッサツ!バースト!フルスロットル!デェッドヒィート!》
デッドヒートマッハはヒートキックマッハーをオーディンに放ち、オーディンのカードデッキを粉砕。神崎は変身が解除され、消滅した。
一方、巧達は─
「俺達は諦めない!何があってもな!」
ファイズブラスターフォームはファイズブラスターを鈍器として扱い4号を殴る。
「おのれ!何故そんな力が!」
「お前には解らないだろうな。」
「巧の覚悟が、お前みたいなショッカーの怪人に解ってたまるかよ!」
〝full charge!〟
《ヒッサツ!バースト!フルスロットル!デェッドヒィート!》
「これで終わりだ!」
[exceed charge!]
三人の必殺の銃撃が4号のタイフーンを貫く。
「やるな。だが、既に歴史改変で我々の仲間が少し復活した。貴様等に倒せるかな?ショッカー、万歳!」
4号はそう言い残して爆発すると、三人の人影が現れる。
「お前、どこかで嗅いだ匂いがすると思ったら、あん時のガキか!」
「シルバラ!」
「見つけたぞ仮面ライダー。お前は俺が処刑する。」
「チェイス!一体どうしたんだ!」
「気安く話しかけるな。俺は魔進チェイサー。ショッカーを護る戦士だ。」
「チェイス、お前を助けてやる。だから待っていてくれ。」
ゼロノスとシルバラ、デッドヒートマッハと魔進チェイサーは戦闘に入る。
「さて、久し振りだね、乾君。」
「相変わらずだな、草加。」
「ところで、真理はどうなっているのかな?」
「相変わらずだ。啓太郎や三原達と仲良くやっているさ。」
「そうなんだ?でも、俺は君を許す気は無いよ。化け物の君をね!変身!」
草加はカイザに変身する。
「君には消えてもらわないと困るんだよね。君みたいな化け物には!」
[ready?]
カイザはカイザブレイガンを構える。
「草加、お前は最低な奴だったけど、そこまで落ちぶれては居なかった。俺が今解放してやる。安心しろ。」
「五月蝿い!黙れ!お前は俺から全てを奪った!真理を、俺の母親になってくれるかもしれなかった女を!」
「草加!いい加減にしろ!」
[exceed charge!]
ファイズはカイザに超強化クリムゾンスマッシュを放つ。
「何故、何故お前は生きている!」
「決まっているだろ。みんなの夢を、守るためだ。」
「そんな、下らないことでっ!」
カイザドライバーを破壊されて変身が解除された草加はファイズに恨み言を言うが、その途中で力尽き灰となって消滅する。
「こっちも終わらせるぞ!」
〝fullcharge!〟
「オッケー!」
《ヒッサツ!バースト!フルスロットル!デェッドヒィート!》
ゼロノスはシルバラにバスターノヴァを、デッドヒートマッハはヒートシュートマッハーを魔進チェイサーに放ち撃破する。
「侑斗、剛。お別れだ。」
三人が変身を解除すると、巧の身体が灰に変わってゆく。
「オイ!どういうことだよ!?」
剛はキレる。
「歴史改変マシーンは破壊されたんだ。そうなりゃあ、蘇った俺はもう一度死ぬだけだ。」
「そんなんでホントにいいのかよ!」
「ああ!俺はあん時、オルフェノクの王とラッキークローバーを壊滅させて死んだ。今居ることが間違いなんだ。なら、筋が通っているだろ?」
「でも、そんなのって有りかよ!俺達、ダチだろ!」
「ダチだからこそ、別れをしっかり見届けて欲しい。それじゃあな、さよならだ!」
巧は灰となって消滅する。後に残っていたのは、巧が着ていた衣類とファイズドライバーだけだった。
「剛、俺達の役目は終わったんだ。帰ろう。」
泣き崩れる剛を侑斗は引っ張り、ゼロライナーはスカイサイクロンを破壊して去って行った。
その頃、鎧武達は─
「おのれ。私こそが黄金の果実だ!」
「前にも言ったけど、あなたの金は偽物だよ!」
〈ソイヤッ!極スカッシュ!〉
鎧武は無頼キックを放ち邪武を撃破。一同は更に地下へ進む。
to be continued
次回予告
最後の門番を倒し、ついにウリスの所にたどり着いたるう子達。今、セレクター達の最終決戦が始まる。次回『BURN OUT THE ENERGY』
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