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第2部『計画打倒編』
第22話『紅と白の強力タッグ』
前書き
ライダー図鑑
仮面ライダーG3-X:『仮面ライダーアギト』に登場。激化するアンノウンとの戦いにあわせて強化されたG3。多彩な武器と強力なパワーを持つが、制御チップが無いと暴走し、動く物を敵と判断してしまう。
仮面ライダーザビー(三島):ZECTの幹部である三島がザビーゼクターを無理矢理捕まえ変身した姿。通常の戦闘で成体のワームを撃破する戦闘テクニックを持つ。
仮面ライダードレイク:『仮面ライダーカブト』に登場。自由気ままなメイクアップアーティストの風間大介が変身。ただし、ZECTに従うことは無く、相棒のゴンが人質にならない限り積極的に戦わない。
仮面ライダージョーカー:『仮面ライダーダブル』に登場。最後の戦いで消滅した相棒のフィリップが託したロストドライバーで翔太郎が変身。以降、フィリップが戦う気が無い時に使われるようになる。
ダミースカル:『仮面ライダー×仮面ライダーダブル&ディケイドMOVIE大戦2010』に登場。教会の親父であるロベルト志島がダミードーパントの能力でコピーした姿。スカルと同様の攻撃が行える。
仮面ライダーデュークドラゴンエナジーアームズ:戦極綾馬がメガヘクスに復元された時に変身。こちらは完全版である為、デメリットが無い状態で戦闘が行える。
ロードバロン:ヘルヘイムの植物を体内に宿し続けた駆文戒斗はヘルヘイムの毒素に打ち勝ち、オーバーロードインベスの力を手に入れる。その姿がロードバロンである。武器はデェムシュと同型の大剣のグロンバリャム(オーバーロード語でバロンの意味)を扱う他、デェムシュと同様に霧状になって攻撃出来る。
仮面ライダーバロンリンゴアームズ:『鎧武外伝 仮面ライダーバロン』に登場。バロンが禁断のリンゴロックシードを使った姿で、武器はゴールデンアームズと同様ソードブリンガーとアップルリフレクター。禁断のリンゴロックシードは試作品であり、使用者の身体をヘルヘイムの森が侵食する使用になっているが、戒斗は気合いで乗り切った。
仮面ライダー残月・真:宇宙へ行った紘太の代わりに地球を救おうと努力する貴虎。戦極綾馬のゲネシスドライバーを拾い上げ、光実から受け取ったメロンエナジーロックシードで変身する際、貴虎は「もう二度と、世界を蝕む悪意には屈しない!」と言い放つ。そのタイミングで変身工程を行ったため、ドライバーも呼応するように強い声で音声が鳴り響いた。
G3ユニットチーム:G3ユニットのチームは実戦を行う氷川、制作者の小沢、そして凡人でありながらオペレーションの才能に秀でた御室からなり、抜群のチームワークを発揮する。
ゴン:大介の相棒を自称する少女で当時は記憶喪失であったが後々本名が高山百合子であると判明。ニックネームの由来は名無しの権兵衛から。女性に対して口下手且つ言葉が詰まる大介にフォローをしたり、大介本人からはからかわれながらも信頼されていたりする。
「一衣、受け取って!」
去り際に、鎧武は残月にある物を投げ渡す。
「これって、ゲネシスコア!?」
「一衣、頑張って!」
「みんなは先に行って。私も後から追いつくから!」
「うん!」
鎧武達は残月に任せ更に下の階へ降りて行く。
その頃、地上では
「伊緒奈、私達も行きましょう。」
「そうね、ユキ。」
G4を撃破したオーズと斬鬼は入り口に向かうが、
「ここから先には向かわせん!」
「お前達にはここで消えて貰う!」
「私の研究の邪魔はさせません」
ザビー(三島)、ダミースカル、オルタナティブ・ゼロが立ちふさがる。
「困ったわね。」
斬鬼がそう呟くと、後ろから大型のトレーラーが二台のバイクを引き連れて遣って来た。
「あれは!?」
トレーラーとバイクは斬鬼達の前で止まる。
「君達、大丈夫かい?」
後ろに女性を乗せていた男性はヘルメットを外して聞く。
「あなたは、仮面ライダードレイク、風間大介!?」
「ああ、そうだ。君達がゴン、いや百合子が言っていた、えぇと、その─」
風間が狼狽えていると、
「まったく、大介はいつもそうなんだから。セレクターでしょ!!」
後ろに乗っていた大介の助手の百合子が代わりに伝える。
「そうそう、それそれ。ホント、百合子には助けてもらってばっかりだ。」
「もぉ、大介はいつもこうなんだから。」
百合子と大介が夫婦漫才的な会話をしていると、
『二人とも、いちゃついてないでセレクターの援護をしなさい!氷川君も出るに困っているわよ!』
トレーラーの方からスピーカーでG3システムの開発者である小沢澄子の声が流れる。
「さて、私達も行くか。百合子、トルーパーの武器を私が奪ったらベルトを破壊するんだ。いいね?」
「オッケー!任せて。」
大介と百合子は作戦を立てる。
『さあ、氷川君も久し振りに頑張ってね。』
『いやあ、久し振りのオペレーションだからこちらも頑張りますよ。氷川さん、頑張って下さい。』
「ええ、分かりました!」
トレーラーが開き中からバイク、ガードチェイサーに乗ったG3-Xが現れる。
「さて、俺の方も行くか。嬢ちゃん達、ダークライダーは俺達に任せな!嬢ちゃん達は地下のウリスを頼む!」
もう一人の男性、左翔太郎がそう言う。
「ありがとうございます。」
オーズがそう言い、斬鬼と共に先へ進もうとするが、
「先へは向かわせない!」
複数の黒影トルーパーが妨害する。
「二人共、下がって下さい!」
G3-Xは二人にそう言い、GM-01を使って黒影トルーパーを射撃。ベルトを破壊し妨害していたトルーパーを撃破しオーズ達を先に通す。
「おのれ、仮面ライダーめ!」
ダミースカルはそう言う。
「悪いな、ロベルト。お前達の悪業を、見過ごす訳にはいかなくてな。」
翔太郎はそう言うと、懐からジョーカーのガイアメモリを取り出し起動させる。
〔ジョーカー!〕
翔太郎はジョーカーメモリをロストドライバーにセットし、大介がドレイクグリップを取り出すと、ドレイクゼクターが飛んで来る。
「「変身!」」
[henshin cast off!change dragonfly!]
〔ジョーカー!〕
大介はドレイクに、翔太郎はジョーカーに変身する。
「俺は仮面ライダー、ジョーカー!さあ、お前達の罪を数えろ!」
ジョーカーはダークライダー達に決め台詞を放ち、戦闘に入る。
その頃、残月の方は─
「やはり、所詮はセレクターが変身しているだけの模造品。貴虎には遠くに及ばない。」
「この調子ならるう子君達も簡単に倒せそうだ。」
二人のデュークに残月は当然苦戦していた。
「そんなことさせません!あなた達は、私が倒します。それで!るう子達を守るんですから!」
倒れていた残月は立ち上がる。
「ほう、まだそんな力が残っていたとは、驚きだよ。」
レモンエナジーのデュークは残月に切りかかる。
「るう子、ごめん。やっぱり、私一人じゃ駄目だったかも。」
残月はデュークの攻撃に反応が遅れてしまい、攻撃を受ける態勢になってしまう。
その少し前─
「るう子達が近づいて来ているわね。行きなさい。」
ソーサラーは近くに居た武神鎧武、邪武、オーディン、ロードバロンを向かわせるが、
「戦極綾馬、奴も居るのか。」
ロードバロンはそう言うと、煙になって先へ進んでしまう。
「仕方がない。我々で奴らを迎え討とう。」
武神鎧武の号令で全員動く。
その頃地上では─
「ライダーシューティング!」
[rider shooting!]
ドレイクはザビー(三島)にライダーシューティングを放ちザビー(三島)を撃破する。
〔ジョーカー!マキシマムドライブ!〕
「ライダーキック!」
ジョーカーもオルタナティブ・ゼロにライダーキックを放つ。
「おっと。」
【ソードベント】
オルタナティブ・ゼロはソードベントを使いライダーキックを剣で防ぐ。
「何っ!」
ジョーカーは驚く。
「言っておきますが、私は一度見ただけで見た物の原理を理解します。無論、あなたの攻撃ももう通用しません。」
オルタナティブ・ゼロは丁寧に説明した。すると、
「それはどうかな!?」
ジョーカーはそう言いながらオルタナティブ・ゼロに向かって走って行く。
「無謀ですね。」
オルタナティブ・ゼロは剣を構える。しかし、
〔ジョーカー!マキシマムドライブ!〕
ジョーカーは再びマキシマムドライブを起動する。
「おやおや、またそれですか。学習しませんね。」
オルタナティブ・ゼロは呆れる。
「いや、それはどうかな?」
しかし、ジョーカーは諦めていない。
「何っ!」
ジョーカーはオルタナティブ・ゼロのバックルに拳を伸ばし、
「ライダーパンチ!」
ライダーパンチでオルタナティブ・ゼロのバックルを破壊し、撃破した。
「皆さん、こちらもそろそろ終わります!」
G3-Xはそう言うと、ガトリング砲のGX-05 ケルベロスにグレネード弾を装填しダミースカルに発射。ダミースカルを粉砕する。
「さて、俺達の役目は終わりだ。後はセレクター達に任せるぞ。」
ジョーカーがそう言うと、
『氷川君もお疲れ様。とりあえず、みんなで焼き肉でも食べに行きましょう。私の方で奢るわ。あなた達も来るわよね?』
小沢は言い、ライダー達は変身を解除して、去って行った。
その頃、残月の方は─
「残念だったよ一衣君、君の運もここまでのようだ。」
残月は既にメロンディフェンダーを弾き落とされ、防御の手段が封じられていた。
「それでも、私は諦めません!」
〈メロンエナジー!〉
残月はゲネシスコアをセットし、メロンエナジーロックシードを開錠するが、
「残念ながら、それは防がせてもらうよ。」
ドラゴンエナジーのデュークが残月の手首を攻撃し、残月はメロンエナジーロックシードを落としてしまう。
「さあ、いよいよもって終わりのようだね、植村一衣君。」
倒れる残月にドラゴンエナジーのデュークは切りかかる。
「るう子、ごめん。やっぱり、私一人じゃ駄目だったかも。」
振り下ろされる刃を前に残月が伏せると、
ギィン!
何者かがソニックアローの刃を止めていた。残月が見上げると、
「あなたは!」
「大丈夫か、セレクター!?久し振りだな、戦極綾馬!」
「久し振りだね、駆文戒斗。いや、オーバーロード!」
自身の大剣、グロンバリャムでソニックアローを受け止めていたロードバロンがそこには居た。
「そこのセレクター、貴様の名は!?」
ロードバロンは残月に尋ねる。
「一衣、植村一衣っていいます!」
「一衣か。いいだろう。俺は戦極綾馬みたいな弱者が一番嫌いだ!ここは共闘と行くぞ!」
ロードバロンは提案する。
「はい!解りました、戒斗さん!」
残月は了解する。
「そうか。」
ロードバロンは変身を解除し、戦極ドライバーを装着。禁断のリンゴロックシードを開錠する。
〈リィンゴォ!〉
「何故それを!そのロックシードは既に破壊されているはず!」
デュークは驚く。
「葛葉に出来たことを真似しただけだ!変身!」
〈ロック オン!カモン!リンゴアームズ!desire forbidden fruit!〉
戒斗は仮面ライダーバロンリンゴアームズに変身。ソードブリンガーとグロンバリャムを構える。
「駆文戒斗、君もダークライダーなら、ウリス君の言うことをきいた方が都合がいいはずだ!」
ドラゴンエナジーのデュークはバロンを攻撃しようとするが、ヘルヘイムの植物がそれを妨害する。
「言ったはずだ!俺は何者にも屈しない!例え滅びの運命や、俺を蘇らせた奴にもな!」
バロンはそう言うと、ヘルヘイムの植物でドラゴンエナジーのデュークを縛り上げ、
「一衣、一気に決めるぞ!」
〈カモン!リンゴスカッシュ!〉
「はい、解りました!」
〈ソイヤッ!メロンスカッシュ!〉
バロンと残月は必殺技を発動。3振の斬撃によって、ドラゴンエナジーのデュークは致命傷を受ける。それによって、ドラゴンエナジーの変身が解除される。
「流石だよ植村一衣君。流石は貴虎の、残月のセレクターだ。さっきの一撃は見事だったよ!」
メカ戦極綾馬はそう言い残し爆発。ゲネシスドライバーを残して砕け散った。
「まずは一人か。ッ!」
バロンが一段落ついたと思い油断していた矢先、バロンはレモンエナジーのデュークが放ったソニックアローの矢を受けてしまう。
「まったく、メガヘクスと融合した私は甘い考えの持ち主だ。」
デュークはやれやれと腕を動かした。
「そんな!?卑怯です!」
残月は怒る。
「一衣君、何を言っているんだ?世の中、大人の社会に出ればこんなものさ。上手くいったと思って気を抜いた結果だよ。ねえ、駆文戒斗?」
戒斗は即座にロードバロンに変身し、
「一衣!ゲネシスドライバーを拾え!」
残月に命令する。
「は、はい!」
そして、残月がゲネシスドライバーを拾い上げたことを確認すると、
「受け取れ!」
ロードバロンは落ちていたメロンエナジーロックシードを投げ、先程のゲネシスドライバーにセットさせる。
「駆文戒斗、君はいつも、私の邪魔ばかりを!」
〈ソーダ… レモンエナジースカッシュ!〉
デュークは怒り、必殺技を発動。ソニックアローの斬撃がロードバロンを襲い、ロードバロンは致命傷を受ける。
「戒斗さん!」
「一衣、お前は強い。お前なら、戦極綾馬に勝てる!」
ロードバロンはそう言い残し、爆発した。
「まったく、彼も愚かだ。あんな下らない理念を掲げるなんて。」
「下らなくなんて、無い。」
「どうしたんだい、急に?」
デュークの言動に、残月は怒る。
「下らなくなんて無い!私には、戒斗さんにも、支えてくれる仲間や、友達がいる!だから、下らなくなんて無い!」
「おやおや、本当に友情とやらで勝てると思っているのかい?」
「思っています!友達や仲間を大切に出来ないあなたに、友達を、みんなを大切に出来る私達が、負けるはずが無いです!」
残月は戦極ドライバーを外してゲネシスドライバーを装着。シーボルコンプレッサーのグリップを押し込む。
〈ソーダァ! メロンエナジーアームズ!〉
ゲネシスドライバーはいつもより強い声で反応。残月は残月・真に変身した。
「私はもう、あなたに負けません!」
残月・真はそう言うと、メロンディフェンダーとグロンバリャムを拾い上げ、デュークに向かう。
「馬鹿な奴だ。キルプロセス!」
デュークはゲネシスドライバー破壊プログラムを起動させるが反応が無い。
「何故だ!」
「当たり前です!あなたのドライバーに、自壊機能は付いていません!」
残月・真は問答無用でデュークを切り裂き、
〈ソーダァ! メロンエナジースカッシュ!〉
残月・真はメロンディフェンダーとグロンバリャムにエネルギーを与えてデュークに突き刺し、
〈ソーダァ! メロンエナジースパーキング!〉
必殺技のキックを放ち、ゲネシスドライバーを粉砕。デュークは爆発しながら撃破された。
「るう子、みんな、待っていて!」
残月・真は走りだした。
その頃、ウィザードは、白い魔法使い、ワイズマンと向かい合っていた。
「ほう、晴人のセレクターか。貴様を倒して、暦を甦らせてみせる。」
「いいわ。さあ、ショータイムよ!」
ウィザードとワイズマンは戦闘を開始した。
to be continued
次回予告
マッハの次の相手は13番目のライダー。ウィザードはワイズマンとの戦闘を始める。そして、大広間に着いた鎧武達を、謎の戦闘機が爆撃する。次回『destination time』
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