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ドリトル先生北海道に行く

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第二幕その八

「そうしましょう」
「そうすればいいんだね」
「先生はティータイムは欠かせないですね」
「それだけはね」
「ではその時に甘いものを食べて」
「北海道のスイーツをだね」
「そうしてです」
 そのうえでというのです。
「その間の、特に夜の間食はです」
「避けて」
「そうして気をつけていきましょう」
「そうだね、ただ僕は晩御飯の後は食べないし」
 それにと言うのでした。
「それにね」
「間食もですね」
「十時と三時のティータイムは楽しむけれど」
「それ以外はですね」
「しないからね」 
 だからというのです。
「そう言われるとね」
「しないですね」
「じゃあ問題ないかな」
「言われてみればそうですね、まあ先生は運動されないですから」
 スポーツは苦手です、それもかなり。
「そのことも頭に入れて」
「僕のするスポーツっていえば」
 それこそです。
「馬に乗ったりお散歩位だからね」
「その乗馬もですよね」
「うん、乗るだけだよ」
 まさにそれだけです。
「老馬だから大丈夫なんだ」
「他の馬には乗れないですよね」
「乗るだけだからね」
 本当にそうなのです。
「いけるんだ」
「そうですよね」
「他の馬だと」
 それこそです。
「駄目だよ」
「うん、先生はね」
「老馬さんは乗れるけれど」
「それでもね」
「他のお馬さんはとても乗れないね」
「その老馬さんに乗ってもね」
「駆けることは出来なくて」
「ただ乗るだけだから」
 動物の皆も指摘します。
「乗馬はスポーツだけれど」
「その乗馬もね」
「ただそれだけだから」
「先生とスポーツは」
「もう縁がないね」
「完全にね」
「そうなんだよ、僕はとかくスポーツはね」
 とにかくなのです。
「大の苦手なんだ」
「そうだよね」
「だから乗馬にしてもね」
「老馬さんじゃないと駄目で」
「しかも駆け足も出来ない」
「そうなんだよね、先生は」
「それにね」
 さらに言う先生でした。
「僕はしっかりとした鞍と鐙がないととてもね」
「僕に乗れないね」
 老馬自身も言います。
「そうだよね」
「第一に手綱もないと」
 これも必要です。
「とてもだよ」
「というかそれ全部絶対にあるよ」
 チーチーが指摘しました。 
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