ハイスクールD×D 新訳 更新停止
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第5章
冥界合宿のヘルキャット
第102話 悪神と戦います!
前書き
まーた更新が滅茶苦茶遅れてしまいました。申し訳ございません。
アニメ版ロキ戦開始です。
俺、士騎明日夏は現在、冥界のとある岩場にいた。
俺の視線の先にはピラミッド状の結界が点在している。
あの中にはとある人物…いや、神が封印されている。その神の名は北欧の神ロキ、別名悪神ロキが封じられていた。
そもそも、何故俺がここにいるのかと言うと、話は昨日、辛くも『渦の団』を退けて数刻が経ち、アザゼルから事情を聞いていた時にまで遡る。
ー○●○ー
「アジュカの機転でロキは封印され彼方に空間転移させられた」
アザゼルの話によると、俺達が竜胆達に誘い出されている間に会場を和議に異を唱えた北欧神話の悪神ロキに襲撃された。
危うく甚大な被害が出掛けたらしいが、魔王ベルゼブブことアジュカ・ベルゼブブの機転で被害は最小限に抑えられたみたいだ。
「オーディンはロキを倒す為、北欧へミョルニルを取りに行った。だが、封じていられるのも、せいぜい後一日程度らしい」
「一日!?たった!?」
アザゼルが告げた期間に部長は驚愕する。
無理も無い。明らかに時間が足りなさ過ぎる。
「ロキが復活して再び襲って来られたら、今度は真正面から挑まにゃならん」
「各勢力の魔王クラスが戦いに出向けば、過去の大戦争の再来に広がる恐れがあると言う事ね?」
「そうなれば、ロキが言う所の『神々の黄昏』、『渦の団』の表号する戦争による混沌、終わりの始まりだ。おそらく、奴らの狙いはそこにある」
奴らの利害が一致した訳か。
「ミョルニルが間に合えば良いのですけど…」
副部長がそう言うが、正直誰かが時間稼ぎをしないと間に合わない気がする。
すると、部長が前に出る。
「お兄様…いえ、サーゼクス・ルシファー様に会わせて」
その後、部長が足止め役を志願し、部長率いるグレモリー眷属がロキの足止めをする事になった。
そして部長に頼み、眷属じゃない俺達も参戦する事になった。つまり、オカルト研究部による足止めだ。
ただし、現地に行くにはアジュカ・ベルゼブブの力が必要で、転移の人数制限があった。
そこで、アーシア、ギャスパー、鶇、燕、神楽は抜ける事になった。
アーシアは回復役を送れる余裕が無い為。
ギャスパーは停止の力が神であるロキに通用するかどうか不明な為。
鶇と燕は今回の戦いには荷が重過ぎる為。
神楽も戦闘要員ではない為。
千秋の参戦も俺は反対したんだが、本人たっての強い希望で押し切られてしまった。鶇と燕の話じゃ、修行は相当な成果が出たらしいが。
それから参戦メンバーには会長率いるシトリー眷属もいるらしい。
天使陣営と北欧陣営からも参戦者がいるみたいだ。
以上のメンバーが主神オーディンが神の槌ミョルニルを持ってくるまでの間、ロキの足止めに参戦するメンバーだ。
ついこの間まではちょっとしたはぐれ悪魔を狩るぐらいの見習い『賞金稼ぎ』だったのに、一介の堕天使、上級悪魔の眷属、『神の子を見張る者』幹部のコカビエル、各勢力の不穏分子のテロリストと来て、今度は悪神か。この短期間で一介の見習いなんて比べ物にならない程の激戦を経験してるな、俺。
まぁ、全部自分から首突っ込んでる訳だが。
とにかく、残ってる時間をフルに使って、あの時の感覚を忘れない様にしねえとな。
ー○●○ー
「フゥ、まさか神様と戦う事になるとはなぁ……」
俺こと兵藤一誠は現在、来たる悪神との戦いの時間が来るまで、自室のベッドに腰掛けて休んでいた。
それにしてもホント、激動な夏休みだったよ。
冥界に来る事になったと思ったら、ドラゴンのおっさんと山で追いかけっこしたり、小猫ちゃんのお姉さんとか神楽のお兄さんとか冬夜さんの友達が現れたりと散々だったのに、今度は北欧の神様と戦う事になったんだからなぁ。
まあ、その神様を止めないと世界がヤバイらしいし、部長が戦うのなら、部長の『兵士』たる俺が戦わない訳にもいかんでしょ!
幸い禁手に至れた訳だしな!
これでヴァーリの奴に少しは近付けたかな?
コンコンコン。
「ん?はーい」
ガチャ。
扉を開けて現れたのは朱乃さんだった。
「どうしたんですか、朱乃さん?」
朱乃さんは何も言わず、無言で俺の隣に座る。
すると突然、俺に抱きついてきた!?
「ああ、あ、あの、朱乃さん!?どうしたんですか!?」
「……イッセー君から勇気を貰っているんです」
「ッ!?」
「……今回の相手はあの悪神ロキ。今まで以上の激闘になるのは必然です」
「……もしかして……使うつもりなんですか?」
朱乃さんに流れる堕天使の力。朱乃さんはその力を使う事を今まで拒絶してきた。
でも、今回の相手は神様。力の出し惜しみができる余裕なんてできない相手だ。
「……相手が相手だから。でも、それでもやっぱり嫌なのよ。だから、イッセー君から勇気を貰うの」
「俺ので良かったら、バンバン持っていってくださいよ」
俺は朱乃さんの手を握って笑顔で言う。
「ありがとう、イッセー君」
コンコンコン。ガチャ。
「……イッセー先輩、そろそろ集合です」
そこへノックして入ってきたのは小猫ちゃんだった!
ヤバイ!こんな所を見られたら変な誤解されちゃうんじゃ!?
「うふふ。ありがとう、イッセー君。もう大丈夫ですわ」
そう言って、朱乃さんは退室してしまう。
すると、今度は小猫ちゃんが近付いて来て、俺の手をギュッと握ってきた。
「……イッセー先輩……私にも勇気をください」
ッ!そうか、小猫ちゃんも猫又の力を使おうとしているのか。
「うん。俺ので良かったら」
俺は小猫ちゃんの手を握り返してあげる。
「使って大丈夫なの?」
下手をすれば、お姉さんの様に暴走してしまうかもしれない、その恐怖で今まで猫又の力を使わなかったみたいだから。
「……神楽に時間まで基本や術を一通り教わりました。さらに神楽が仙術で私の気をある程度の調節もしてくれました。後は私次第と言う事らしいです」
そう言う小猫ちゃんの手が震えていた。
やっぱりまだ怖いんだろうな。もしかしたらお姉さんの様になってしまうかもしれないから。
「大丈夫。小猫ちゃんに何があっても、体を張って俺が守ってやる。もし暴走しそうになっても、俺が絶対に止める。だから、怖がる事は無いよ」
肩に手を置いて、真正面から笑顔で言ってやる。
「……はい!」
小猫ちゃんは一瞬だけキョトンとするけど、すぐに笑顔になって頷く。
そうさ。この赤龍帝の力はみんなを守る為に使うんだ!
ー○●○ー
作戦開始が迫り、俺達はグレモリー邸の庭に集合していた。
「一緒じゃないのは心残りだけど、貴方達は防衛部隊に任せてあるから」
部長は眷属で残る事になっているアーシアとギャスパーを安心させていた。
俺も心配そう(特にイッセーを)にしている鶇を言いくるめたり、素直になれずにいる燕を弄ったりする。
シトリー眷属からは会長と副会長、匙の三名が参戦する。
そうそう、天使陣営からのメンバーだが。
「また一緒ね、ゼノヴィア」
「ああ、イリナ」
ゼノヴィアの元コンビの紫藤イリナ。
「またよろしくね、イッ君、アス君」
「ああ」
「よろしく頼むぜ、ユウ」
「ほら、ライ君も」
「フン」
ユウこと神田ユウナとライニー・ディランディ。
「またよろしく頼むよ、君達」
そして、アルミヤ・A・エトリア。
要はコカビエル襲来時及び会談での大天使ミカエルの護衛役でやって来たメンバーだ。
元々は今回の会合に来た大天使ミカエルの護衛として来ていたらしい。
「ご挨拶が遅れました」
そこへ丁寧な口調の女性が現れる。
「主神オーディン様のお付きで参りました、ロスヴァイセです」
北欧陣営からもメンバーがいるって聞いていたが、この人がそうか。
確か、北欧の主神であるオーディンをチラッと見掛けた時に一緒にいたな。
その時はスーツ姿だったが、今は鎧を着こなしていた。
鎧から察するに、北欧神話でメジャーな半神の一族の戦乙女ってところか?
主神のお付きを任されると言う事はかなりのやり手なのだろう。
ただ、ユウが言うには、彼氏がいない事を主神に指摘されて大泣きしてたらしい。
……大丈夫なのか?
あと…。
「………見ろ!兵藤!」
「………ああ!前に見掛けた時はスーツ姿だったが、これはなんと言う素晴らしきお姿!」
その鎧姿が体の線がよく出てる姿なので早い話、大分男の目を引く姿なのだ。で、 バカ二人が早速鼻の下を伸ばして魅入っていた。
イッセー、匙、そんな事をやってると…って、あ。早速部長と会長に耳を引っ張られた。
「悪いな。若いもんにやらせてよ」
そこへ今度はアザゼルやサーゼクス様にグレイフィアさん、大天使ミカエルがやって来る。
もう一人男性がおり、おそらくこの人が現魔王ベルゼブブなのだろう。
「グレイフィア」
「はい」
グレイフィアさんが部長に何かを手渡す。
「フェニックスの涙です。緊急時でこれしか集められませんでしたが」
「回復役の『僧侶』を加えられる余裕が無い為、せめてもの安全策だ」
だが、その数はたったの三つ。つまり、三回までしか回復はできないって事になる。
……少々心もとないな。
「ありがとうございます」
「だが、決して無理はするな」
「はい」
そうこうしている内に時間がやって来た。
「では、転送を始める」
俺達の足下に巨大な魔法陣が出現し、転移の光が俺達を包み込む。
ー○●○ー
そんなこんなで、俺達はこの岩場までやって来た。
最大限に警戒している中、匙が口を開く。
「敵は北欧の悪神か。ったく、修行明け一発目からキツイぜ。いや、これも会長の夢を実現する為だ」
「会長の?」
「夢?」
「冥界に下級悪魔でも通える様なレーティングゲームの学校を作る事が会長の夢なんだ」
「下級悪魔でもって事は、レーティングゲームの学校自体はあるんだな?」
「ああ。でも、そこに通えるのは…」
「……上級悪魔や一部の特権階級の悪魔しか通えない。で、会長はそう言う分け隔ての無い学校を作ろうとしているって訳か」
「へぇ、会長が」
「でも、下級悪魔の学校なんてと会長の夢をバカにする悪魔も結構多いんだ」
「悪魔は貴族社会だしな」
「古い思想に凝り固まった連中は特にだろうな」
「でも、今回の件とその会長の学校とどう関係あるんだ?」
「他の神話体系と和平を結べばもしかしたら…」
「なるほど。お堅い悪魔社会も変わるかもって事か」
確かにサーゼクス様を中心に今の悪魔の社会は変わりつつあると聞いてる。
敵対してきた勢力との和平がその例だ。
古い思想に凝り固まった連中はともかく、その内に下級などにに対する考え方が変わるかもしれない。そうなれば、会長の目指す学校を建てる事もできるかもしれないな。
「俺な、会長の学校で先生になるのが夢なんだ」
「良い夢じゃねえか」
「へへっ。会長と俺の夢実現を邪魔する奴は北欧の神様だろうとなんだろうと好きにさせる訳にはいかねえんだ!」
「ああ!お互い頑張ろうぜ!」
「張り切るのも良いが、ちゃんと生き残らねえと夢以前の問題だぜ?」
「「分かってるよ!」」
……それにしても……夢か。そんな事考えた事も無かったな。
イッセーも夢…っつうか、野望を持ってる訳だし。
今思ったが、俺にはそんな物は無いんだな。『賞金稼ぎ』になろうとしてるのも夢とかそう言うのじゃないし。
そう思うと、こいつらが眩しく見えるな。
「封印が解けるわ」
ッ!とりあえず、今は目の前の事に集中だ!
「来るわよ」
ロキが封印されている結界が宙に浮き、亀裂が入る!
ピシッ。パキャァァァン!
結界が砕け散り、中から男が一人現れた!
「ベルゼブブめ。小賢しい真似を」
あれが悪神ロキ。今まで戦ってきた者の中で圧倒的な存在感を感じる!
「ロキ様!主神に牙を向くなどと許される事ではありません!然るべき公正な場で異議を唱えるべきです!」
ロスヴァイセさんがロキの説得に掛かる。
「オーディンのお付き戦乙女、優秀とは聞いているが、神の相手には程遠い」
「……聞く耳持たずですか……!」
ロキはロスヴァイセさんを一瞥した後、俺達を品定めするかの様に見る。
「フ、しかし『神々の黄昏』の前座にしてはあまりに貧弱……」
そう奴が言った瞬間、岩場の岩の一つに光が降り注がれ岩が砕ける。
ギャオオォォォオオオオオオン!
その岩が砕けた場所に十メートルぐらいはある体躯の狼が遠吠えをあげていた!
「神喰狼ッ!!」
あれが神喰狼ッ!ロキの息子の神をも噛み殺す牙を持つ魔物!
下手をすればロキ以上に厄介な相手だ!
さらに光が他の岩に降り注ぎ、岩を砕く!
ガオオォォォオオオ!
グオオォォォオオオ!
さらに二体の神喰狼に似た狼が現れた!
大きさは神喰狼程じゃないが、放たれるプレッシャーは全然負けてない!
「あれは神喰狼の子、ハティとスコル!?」
神喰狼の子供と来たか!
って、今度は雷が落ちて来た!
そして、雷から巨大な蛇…いや、ドラゴンが現れた!
『あぁ、ありゃミドガルズオルムだなぁ』
ドレイクが告げた名にこの場にいる全員が息を呑む!
五大龍王の一角、『終末の大龍』ミドガルズオルム。
確か、このドラゴンもロキの息子なんだっけな。
『安心しろ。ありゃ模造品だ。本物程強くねえよ』
ドレイクは楽観的に言うが正直、今の俺達にとってはそれでも厄介極まりない存在だ!
「……伝説の魔物達をあんなに……!」
イリナの言う通り、あの魔物達は全てが伝説級の存在。ロキだけでも厄介だってのに!
「怯んだら負けよ!とにかく今は全力で時間稼ぎをする事だけ考えましょう!」
『はい!』
部長の言う通り、この戦いの目的はあくまで時間稼ぎ。主神オーディンがミョルニルを持ってくるまで耐えれば良い訳だ。
「行くぜ!」
「ああ!修行の成果見せてやる!」
「部長!」
「会長!」
イッセーと匙の呼び掛けに二人は頷く。プロモーションの許可だ。
「「プロモーション『女王』ッ!」」
プロモーションで『女王』に昇格した二人の力が上昇する。
「禁手化ッ!」
『Welsh Dragon Balance Breaker!!!!』
さらにイッセーは禁手《バランス・ブレイカー》の赤い鎧を装着する。
そして、各自で戦闘態勢に移行する!
「フン、二天龍の赤龍帝か。これとない巡り合わせだ」
ロキはそう言うと、イッセー目掛けて魔術による攻撃を放つ!
イッセーはそれを腕で弾き飛ばす。
明らかに軽めとは言え神の一撃を弾くあたり、禁手は伊達じゃねえな。
「ほう」
「龍王に火を吹かれながら追い掛けられていたんでね。その程度…」
パチン。
イッセーが言い終える前にロキが指を鳴らすと、神喰狼がイッセーに襲い掛かろうとする!
「やらせるか!」
「うわ!?」
神喰狼が動きだすと同時に俺は腕を模した緋のオーラを伸ばしてイッセーを引っ張って神喰狼の攻撃からイッセーを救う。
「悪ぃ明日夏」
「油断するな。相手は悪神とその息子と言われる伝説の魔物だ」
「ああ!」
そうこうしていると神喰狼が再び襲い掛かってくる!
だが、その神喰狼の前に立ち塞がる二つの影が。
「僕達騎士を!」
「忘れてもらっては困る!」
聖魔剣とデュランダルをそれぞれ携える木場とゼノヴィアのグレモリー眷属の『騎士』コンビだった。
「行くぞ、デュランダルよ!」
「ソード・バースッ!」
木場が地面から生み出す無数の聖魔剣が神喰狼の動きを封じ、そこへゼノヴィアがデュランダルから聖なるオーラを斬撃に乗せて放って攻撃して神喰狼にダメージを与える。
「木場もゼノヴィアも以前より強くなってる」
「伊達に修行をしてねえって事だ」
伝説の魔物である神喰狼を拘束できたり、ダメージを与えられてる辺り、二人は相当力を付けたみたいだな。
「神喰狼は僕達で抑えます!」
木場の言葉に頷き、即座に子神喰狼の片割れへと向かう教会組。
「形は小さくとも神喰狼の子。牙にやられたら終わりです」
ロスヴァイセさんが警告しながらミドガルズオルムの方へと飛んでいく。部長と会長、二人の『女王』たる副部長と副会長もミドガルズオルムの方へと行く。
匙は会長の指示でロキにラインを繋げる隙を伺っていた。
「イリナ!それにユウナやライニーもあまり無茶をするな!アルさんはともかく、人間の君達では……」
ゼノヴィアがイリナやライニー、ユウの身を案じるが、イリナとユウは心配するなと言いたそうな顔をする。
「ゼノヴィア、見ててね」
「新しい私達を」
二人がそう言うと同時にイリナとユウ、そしてライニーの体が輝き、背中から純白の翼が生えた!
頭上には輪っかがあり、あれではまるで…。
「まるで天使じゃねえか!?」
イッセーの言う通り、その姿は天使そのものだった。
「転生天使。詳しい事は省くが、要は君達転生悪魔の天使版と言う事だ」
アルミヤさんが三人に起こった現象について説明してくれる。
転生天使。そんな物があったのか。
「私は変わらず人間のままだが、なに、ゼノヴィアが私はともかくと言っていた様に私の心配は無用だ」
確かにあんたの実力はここに来たメンバーの中でも群を抜いてる。
あのコカビエルが自分を倒し得たかもしれないと評価する程だ。トップクラスなのは確実だろうな。
「悪神の手先、ミカエル様の祝福を受け、転生天使となったこの私達の聖なる裁きを受けるがいいわ。アーメン!」
イリナがテンションを上げながら子神喰狼を指さしながら高々と言う。
……天使になっても性格は全然変わってねえな。
「さて、俺達の相手は……」
残った俺、イッセー、千秋、塔城は高い岩の上から俺達を見下ろすもう一匹の子神喰狼を睨む。
「もう一匹の方だ!行くぜ!明日夏、千秋、小猫ちゃん!」
「ああ!」
「うん!」
「はい!」
俺達はもう一匹の子神喰狼へと向かっていく!
後書き
ライニーとユウナは天使化させました。誰の何の札かは後ほど。
当初の予定ではアルミヤさんも天使化させる予定だったんですが、人間のままにしました。……じゃないと、あんな事になっちゃいますから。
ライニーとユウナもちゃんとあんな事にならない様にします。
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