ドリトル先生北海道に行く
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第一幕その九
「神様に感謝するよ」
「そこでそういうのがね」
「先生なんだよ」
「それにね」
「僕達もいるしね」
動物の皆も言います、そうして。
皆で先生にです、こうも言いました。
「じゃあね」
「皆で幸せになろう」
「これからどうなるかわからないけれど」
「僕達も一緒にね」
「楽しく徳を積んでいこうね」
「そうだね、徳を積ませてもらうこと自体に感謝して」
神様にです。
「楽しくやっていこう」
「是非ね」
「皆でね」
「じゃあ休み前になったらね」
その時にはというのでした。
「旅支度をしよう」
「北海道ですね、じゃあ」
トミーが笑顔で言います。
「美味しいものを一杯食べましょう」
「そうだね、北海道は名物が多いから」
「全部食べます?」
「そう出来たらいいね」
「それが楽しみで仕方ないよ、僕」
ダブダブはもう大はしゃぎです。
「最初は何を食べようかな」
「ジンギスカン鍋とかよくない?」
ジップも尻尾をぱたぱたと振っています。
「羊ね」
「メロンがいいんじゃないかな」
チーチーもにこにことしています。
「北海道のメロンを現地で食べたいよ」
「牧草もいいみたいだしね」
老馬はこちらを楽しみにしています。
「どんな味かな」
「あっ、いいね」
「北海道の牧草食べたいね」
オシツオサレツも老馬に応えます。
「それじゃあね」
「北海道に行ったら一緒に食べようね」
「私はコーンかしら」
ガブガブはこちらが楽しみです。
「北海道はコーンも美味しいから」
「向日葵の種もあるよ」
ホワイティの第一はこちらです。
「北海道には」
「僕は何でもいいかな」
トートーは少し決めかねています。
「一杯あり過ぎてどれがいいなんて決められないよ」
「海の幸も美味しいから、北海道は」
ポリネシアはこちらの食材を見ています。
「困るのよね」
「ううん、お米かな僕達は」
「北海道のね」
チープサイドの家族はこちらを見ています。
「北海道のお米はあまり聞かないけれど」
「それかしら」
「とにかく食べるものが多いね」
先生も言います。
「北海道も」
「うん、大阪もそうだけれど」
「北海道も凄いよね」
「ラーメンも有名だし」
「他にも色々とあって」
「いや、 何かね」
先生もにこにことして言います。
「北海道でさらに太りそうだね」
「先生は健康ですけれど」
ここでトミーが微笑んで、です。先生に言うことはといいますと。
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