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詩集「棘」

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君のいない明日を待つ



はらはらと舞い落ちる粉雪
積もることなく消えてゆく…
君は遠く想いは届かず
それはまるで雪のようで…

永遠なんてないこの世界
淋しさだけが花開く
取り止めない考えは
まるで見えない糸のように
僕を搦め捕ってゆく…

君のいない明日を待つ
生まれた意味さえ見出だせず
愚かな僕はただ一人
泥む世界を眺めてる…


ひたすらに願い求める毎日
現実はいつもシビアで…
望んだものは不相応で
星を掴めるはずもなく…

祈りなど届かないこの天(ソラ)
喜びさえも霧散する
影を引き摺るようにして
誰かに縋れるはずもなく
ただ静かに歩いてく…

君のいない明日を待つ
雲間に隠れた月のよに
先を照らす灯りは淡く
儚い人生(ミチ)を辿りゆく…


春はすぐそこに…けれど…
僕は冬の寒さに捕らわれて
きっと心を…狂わせる…

君のいない明日を待つ
太陽さえ昇らぬ今を
闇に喘いで嘆いても
光り夢見て走りゆく…

君のいない明日を待つ
生まれた意味さえ見出だせず
愚かな僕はただ一人
泥む世界を眺めてる…



 
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