リリカルなのは~優しき狂王~
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第二話~現状把握と依頼~
前書き
あまり今回は話の進展はありません。
なかなかテンポよくいかないので、かなり悔しいです。
ちなみにまだ、なのはは出てきません。なのはファンの人たち、ごめんなさい!
ライが研究所に泊まることになって二日が過ぎた。この二日間でまず、ライが初めに行ったのは、自分の服装の確認であった。なぜなら、ライが死ぬ間際に着ていたのはブリタニア皇帝としての服であったのだが、今現在着ているのはアッシュフォード学園の制服であったからだ。そして彼がポケットに手を入れると出てきたが、ナナリーと一緒に折った折り紙の桜であった。これを発見してナナリーやルルーシュのことを思い出し泣きそうになるが、気を取り直して服装を確認していく。
ライ「…!」
そこでライは右足の靴のかかとのことを思い出した。黒の騎士団に所属していた頃に、彼は他人に見られると危険なデータを小型の記録媒体に移してそれを自分の靴のかかとに仕込んでいたことがあったのだ。
ライ「これって…」
かかとの一部分を外すと、中にはメモリーチップが入っていた。
このことを確認した時に彼には1つの確信が生まれた。この靴のことを教えたのは、ルルーシュにだけであった。よって、この世界に自分を送ったのはルルーシュとC.C.、少なくともこの二人は関係しているということを。
服装のチェックが終わった後は、ウーノに依頼されたKMFのデータを渡された端末を使い整理し始めた。この時にライはあえて、ブラックリベリオンの時までの機体データしか使わなかった。始めは全ての機体データを整理しようとしたが、この世界の戦闘がどのようなものか分からないため、新しくても第七世代KMFまでのデータを渡すことにした。KMFがこの世界のパワーバランスを崩すことがあると考えた結果だった。
そして、データの整理が終了し、データを渡すときにウーノからの依頼があった。
ライ「盗難?」
ウーノ「はい。この研究所に運ばれるはずだった研究資料が何者かに奪われたという連絡がありました。それをあなたに奪還してもらいます。」
ライ「ちょっと待ってください。あなた達には感謝しています。ウーノさん達の手伝いができるのならいくらでも手を貸したいとも思います。しかしぼくはこの世界のことについては素人だ。だからこの世界での戦い方は知らないし、たとえ知っていたとしても一人ではどうにもなりません。」
この二日でライはある程度、ウーノに対する警戒は解いていた。そのため、言葉遣いも丁寧なものに変わっていた。というのも、この二日間で顔を合わせるのがウーノしかいなかったのである。一度そのことを尋ねると、
ウーノ「皆、忙しのです。」
と、一蹴された。
余談だが、この時に目覚めていたナンバーズの何人かは、ライの映像データを見てから顔を赤くし、「直接会えば自分がどうなるか分からない」と考え、会うのを避けていた。
ウーノ「大丈夫です。あなたには奪還をするときの補助をしてもらいたいのです。」
ライ「補助?なら実行部隊は他に?」
ウーノ「はい。正確には部隊ではなく二人ですが」
ライ「なっ!」
この答えにライは絶句した。
ウーノ「ライ。あなたはまだ魔法というものがどのようなモノか解っていません。ですから今回はそれがどのようなものかを知ってもらいます。これはこの二日間あなたの世界の技術について教えてもらった分のこちらからのお礼と考えてください。」
この言葉に納得し、ライは口を開いた。
ライ「……分かりました。その…すいません。」
ウーノ「なぜ謝るのですか?」
首を傾げてウーノは尋ねた。
ライ「ウーノさん達が僕のことを考えてくれているのにそれを疑うようなことをしてしまったので…」
ウーノ「いえ。こちらもあなたのことを利用する形になっているのでそのようなことを言う必要はありませんよ。」
ライ「それでもこちらは助けられている側です。だからちゃんとお礼は言わせて下さい。
ありがとう」
その時、ライは穏やかに笑っていた。その顔を見てウーノは少し頬を緩めて言葉を返した。
ウーノ「……。あなたはとても純粋ですね。眩しいくらいに」
ライ「えっ?」
ウーノ「なんでもありません。それよりも動かないでくださいね。もうそろそろ召喚されますから。」
ライ「召?……うわっ!」
ライが聞きなれない言葉に質問しようとした時に、足元に紫の魔法陣が広がり、そしてその部屋からライは姿を消した。
後書き
今思えば、ロスカラ的に言えばルート分岐でIFルートとかあったほうがいいのでしょうか?
「六課ルート」「ナンバーズルート」「聖王教会ルート」とか?
ご意見・ご感想をお待ちしております。
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