ソードアート・オンライン stardust=songs
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アインクラッド篇
movement Ⅱ 絶望と希望の二重奏
久し振りの攻略
三日が過ぎた
「でりゃあ!!」
気合いと共にブラッドクロスを振り抜く。首を飛ばされたコボルト族のモンスター。固有名『コボルト ハイトルーパー』が爆散、青いポリゴン片となり、消える。
五十層のテーマは総集編。今までの層の総決算とでも言うように、過去に出現したモンスターの強化版が湧出する。今のモンスターはコボルト。他にもトーラスやエルフ、フェアリーといった下層のメインモンスターが勢揃いしている。
「おし、これで全部か?」
「うん、この辺りは一通り片付いたみたい。」
俺とソラはそのフィールドダンジョン、追憶の神殿に来ていた。
「さてと、そろそろフィールドボスにお目にかかれてもいい頃じゃないかな?」
「そうね、どうする?一旦街に戻る?」
「えぇー、行きましょー?」
「大丈夫っスよ!この面子に不可能はないっス!!」
「………アランはどうだ?」
「………俺は、問題ない。」
「だってよ、指揮官殿?」
「誰が指揮官よ!まあ、なら大丈夫かしら。」
今俺達は、シエラさんからの「知名度を上げよう」という高難度クエスト(?)にマシラ達三人も巻き込み、実に半年振りにパーティープレイで攻略していた。
「なーんか久し振りだなー。こーゆーの。」
「普段は皆ソロだからね。」
「ボス戦だけだもんな、パーティー組むの。」
そう言いつつ歩くと、だんだんマップデータが重くなってきた。より具体的に言えば、壁に壁画やら装飾がつき、その描画精度も上がっている。
「これは……。」
「アタリっスね………。」
緊張感高まる行軍を破ったのは、俺の索敵スキルだった。
「………!プレイヤーだ。グリーンで数は6人、正面から来るぞ。」
「グリーンね、でもDDA辺りだと面倒ね。」
「風林火山の連中とかエギル組の方々ならいいんだが。」
接近中のパーティーは、俺の期待をあっさり裏切ってくれた。
「げ、」
「あ、」
「おお?」
「あら?」
「………。」
俺、ソラ、マシラ、リル、アランの順だ。現れたのは白と赤をふんだんに使ったユニフォーム。血盟騎士団(KoB)だ。先頭に立つのは勿論あの女。互いを目視した瞬間フリーズする。
「……………どうも。」
「………おう。」
実に三日振りの『閃光』と、例によってぎこちない挨拶を交わす。
「あなた達がこんなところで「アっスナちゃーーん!!」きゃっ!?」
何か言い切るより速く飛び掛かったのはリルだ。彼女は可愛い娘大好きなのだ。
「ちょ、やめてください!」
「いいじゃなーい。あーん!カワイイーー!!このままずっと抱き締めてたい………。」
これをみてKoBの連中は皆、気まずそうに顔を反らしている。まぁ、此方もだが。
「いい加減に……してください!!」
「あーん、ツレナイわねー!」
「……リル、お前はもう少し自重しろよ。いや、してくれ。」
何とかリルを引き剥がしたアスナは、気を取り直して言った。
「こんなところで何をしてるんですか?」
「……攻略ギルドがダンジョンにいるのに何の疑問が?」
「………そうですか。漸く攻略組としての自覚が出来たようで何よりです。」
「うわぁ、何か腹たつなー今の。」
駄目だ、ケンカ腰を止められそうにない。幸いな事に、ソラが助け船を出してくれた。
「そ、そんな事より!もうボス部屋っぽいけど………そちらはどうする?」
「こちらはこのまま偵察をしようかと。あなた達は?」
「同じよ。なら、一緒に行かない?ワンパーティーよりもレイド組んだ方が安心よ?」
「………あなた方が、足を引っ張らなければね。」
「本当に私達を足手まといと思っているなら、そもそも提案しないわ。」
「…………。」
即断即決で知られる『閃光』アスナが、珍しく迷っている。恐らくプライドと現実の狭間で揺れているのだろう。
「どうした?ひょっとして………自分達の無様な様を見られたくないとか?」
つい、言ってしまった。
「貴様!我々を馬鹿に……」
「良いでしょう。」
「……!?副長!本気ですか!?」
「ええ、そこまで言うからには見せて貰いましょう。彼等の実力を。」
憤った部下を遮り、そう言った閃光は、俺達の方を見て言った。
「是非とも、あなた方の底という物を見せて下さい。」
後書き
アマギ「だあああ!!腹立つ!!」
荒れてるねぇ、まぁ一杯呑めよ
アマギ「未成年じゃボゲェ!!」
アスナ「お邪魔しま………」
おお、よく来たね
アマギ:アスナ「「なんでコイツ(この人)がここに!!?」」
おお、ぴったり
アマギ:アスナ「「真似すんな(しないで)!!」」
さて、茶番は置いといて
アマギ「おい!」
後書き初の原作キャラ、アスナさんでーす
アスナ「ど、どうも。」
で、君達なんでそんな仲悪いの?
アマギ「第一印象からコイツとは相容れないっておもった。」
アスナ「こんな性悪男と友好?ぜっっったい無理。」
あー、アマギは嫌いな人間ほど徹底的に苛めるタイプだからねー。
アマギ「うるせえ!!」
ドゴッ バタン
アマギ「………作者ぶっ倒れたし終わるか。」
アスナ「次回もお楽しみにーー!!」
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