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第2部『計画打倒編』
第18話『復活♯ゼロからのスタート』
前書き
ライダー図鑑
仮面ライダーラルク:『劇場版仮面ライダー剣 MISSING ACE』に登場。橘朔也が開発した新世代ライダーシステムの一人でボウガンの使い手。変身する三輪夏美はとても短気で人への口の聞き方がなっていない。
仮面ライダーランス:『劇場版仮面ライダー剣 MISSING ACE』に登場。ラルクと同様に新世代ライダーシステムで変身する。変身する禍木慎も夏美と同様に短気で口の聞き方がなっていない。
仮面ライダーキバエンペラーフォーム:キバの鎧をゴルディワイバーンのタツロットが全て解放する事で変身出来るキバの本来の姿。タツロットにはキバ及びアームズモンスターの力を増幅させる能力がある。
ゼロノスのメリット:変身する度に人々の記憶から抜け落ちてゆくゼロノスの力。しかし、唯一のメリットとして、カードが消える前にゼロノスに変身出来なくなった場合、時間を巻き戻すメリットがある。
SUPER NOVA:キバエンペラーフォームのイメージソングで今回の戦闘用BGM。
翌日、遊月の口からウリスによる襲撃を一同は聞かされる。
「香月がウリスに誘拐された!?」
「私が弱いばかりに──」
「いいえ、リメンバが居たことを考えると例え遊月で無くても一人じゃ勝てないわ。」
驚く華代に泣きじゃくる遊月。清衣は遊月を落ち着かせようとする。
「それにしても気掛かりなのはウリスの言っていたタナトスの塔についてよ。」
「ユキ、心当たりでもあるの?」
「タナトスの塔、ソーサラーが全ての人を強制的に絶望させる装置の名前で人の骨を使っている塔のことよ。」
「そんな!それじゃあ──」
「多分、ウリスは香月を計画の最後の要に選んだのだわ。」
「でも、どうして香月君を?」
「彼ほど、セレクターバトルに関わった非セレクターは居ないわ。あっ、丁度今ディスクアニマル達が帰って来たわ。確認してみるね。」
ユキはるう子に説明し、偵察と捜査から帰って来たディスクアニマルのデータを確認した。
「なるほどね、そういうことなのね。ウリスらしいわ。」
「ユキ、解ったの?」
「ええ、大凡は。まず、ウリスの言っていたタナトスの塔と本物のタナトスの塔は別物で、ウリスが作ろうとしている物は魔力の増幅装置の延長線みたいな物よ。」
「それじゃあ──」
「多分、香月を殺すような真似はしないわ。それから、ウリスは文緒と剣崎さんを次の標的にしたわ。」
「そんな!どうして剣崎さんまで!?」
「この子達が調べて解ったのだけど、ダークライダーの召喚にクリエイトウィザードリングが必要な理由に繋がったわ。みんな、よく聞いて。私はずっと気になっていたの。只召喚するだけならソーサラー用のコモンウィザードリングで済むはずよ。それなのに、わざわざどうして世界を書き換える必要があったのか。ようやく解ったわ。基本的にダークライダーは死んでいる人が多いわ。つまり、只の召喚では死者を呼べないわ。でも、世界を書き換えてそのライダーが存在する世界に変えていたなら?」
「死んでいない、ダークライダーがこの世界に存在出来る?」
「そういうことよ。そして、剣崎さんやチェイスは、偶然にも世界の書き換えに巻き込まれた仮面ライダー。そういうことになるわ。」
「でも、だとしたらどうして剣崎さんを狙うの!?ブレイドの世界を切り離せばいいだけなのに。」
「それも簡単なことよ。書き換えた後に引き剥がすことが出来ないから消し去ろうとしているの。」
「そんなのって酷すぎる!自分の都合で勝手に呼んで、失敗したから消すなんて!」
「るう、みんな、ウリス達の本来の拠点が判明したわ。渋谷の付近に謎の立ち入り禁止場所が在るわ。そこが─」
「ウリスの基地って事?」
「そう。でも待って。基地には数えられない量のトルーパーにまだ戦っていないダークライダーも居るわ。紗良達と連携を取れる準備の方が優先だわ。」
「でも、そんな間にも香月は!」
「安心して遊月、華代。どうやら、ウリス達も装置の製作に手こずっているみたいよ。」
「そうなの?」
「ええ、だから今はウリスを倒す為に仲間を集めましょう。」
「そうだね。とりあえず、もう6時だし、外も暗いから帰ろうか。」
るう子の提案で本日は解散となった。
翌日、キバとブレイドは黒影トルーパーの大軍と戦っていた。
「こいつ等、いくら倒してもキリがない!」
「確かに、このままでは多勢に無勢だ。キバット、行くよ。」
「オッケー。来い、キャッスルドラン!」
キバがドランフエッスルを使い、文緒のマンションに擬態しているキャッスルドランを召喚。搭載されているドランミサイルでトルーパーを壊滅させる。
「まったく、やはり人間とオルフェノクは戦う運命に在るみたいだね。」
「誰だ!」
後ろからの言葉にキバとブレイドが振り向くと、ラルクとランスを引き連れた青年が居た。
「あんたは!」
ブレイドは驚く。
「君は、俺の何を知っていると言うんだい?人間に騙されていた俺の何が!」
[stunning by?]
青年はオーガドライバーを起動させる。
「待て、木場!」
「もう手遅れだよ。変身!」
[complete]
木場勇治はオーガフォンをオーガドライバーにセットしΩの記号を持つ戦士、仮面ライダーオーガに変身した。
「俺はもう決めたんだ。人間は、滅ぼさないといけない存在だって。」
オーガはオーガストランザーを取り出し構える。
「文緒、木場は俺に任せろ!文緒はラルクとランスを頼む!」
「解った。それならこれで行こう。」
「ガルルセイバー!」
キバはガルルセイバーを召喚し、スピードに長けたガルルフォームに変身する。
「君達の相手は僕だ!」
キバはラルク達を連れて移動する。
「木場!お前はウリスに騙されているだけだ!目を覚ませ!」
[fusion Jack!]
ブレイドはジャックフォームに変身しオーガに切りかかるが、
「君も怪物なら、俺の気持ちが解るはずだ。散々言われたい放題言われ続け、最後には裏切られる!その気持ちが!」
オーガはオーガストランザーの刃を伸ばしブレイドを切り裂く。
「慎、行くよ!」
[vio]
「オッケー!」
[poison]
ラルクはバイオを、ランスはポイズンをラウズ。ラルクラウザーから植物の蔦が現れキバを捕らえる。
「これは困ったね。」
そこへ毒を纏ったランスラウザーをランスは放つ。
「ぐっ!」
猛毒によってキバの装甲はボロボロになる。
「さて、トドメと行くか!」
ラルクとランスはラウザーを構える。
「僕もここまでか。」
キバは諦める。しかしその時、
「させないよ!」
その声と共にゼロライナーが出現。ラルクとランスに突き飛ばす。そして、
「待たせてゴメン、文緒!」
ふたせが現れる。
「遅かったよふたせ。しかし、どうしてゼロライナーから出てきたの?」
キバ達はふたせに話しかける。無論、記憶を失っていたことは覆らない。しかし、
「実は、ウリスに破壊された事によってゼロノスのリセット機能が働いたみたいで、それまでゼロライナーに乗っていたの。」
ふたせからゼロノスベルトが完全復元された事が話される。
「そうか。それは良かった。行けるね、ふたせ。」
「勿論!」
ふたせはゼロノスベルトを装着し、ゼロフォームのゼロノスカードを用意する。
「それなら、こちらも隠し玉を使おう。大丈夫だね、キバット?」
「ああ、勿論だ!来い、タッつぁん!」
キバがフエッスルを使うと、ゴルディワイバーンのタツロットが現れる。
「キバットさん、ようやく呼んでくれましたね!それではドラマチックに行きましょう!テンションフォルテッシモ!変身!」
タツロットはキバの左腕に装着される。そして全ての鎖を解放し、キバを最強形態のエンペラーフォームに変身させる。
「こっちも行くよ。変身!」
"Zero Form"
ふたせもゼロノスゼロフォームに変身する。
「最初に言っておく!私はかなり強い!」
「それがどうした!」
ランスはゼロノスの名乗りに構わず突進する。
「待って!連携は崩さない約束でしょ!」
「今はそんな事言っている場合じゃねぇ!」
ラルクは単独行動を行おうとするランスを制そうとするが、ランスは構わず行動する。
「ふたせ、一気に決めよう。」
ゼロフォームの武器、デネビックバスターに変化しているデネブはゼロノスに提案する。
「そうだね!」
"Charge And Up!"
ゼロノスは突進するランスに必殺技のバスターノヴァを放ち撃破する。
「文緒、相手を交代しよう。」
「はい、剣崎さん。」
ブレイドとキバは互いに戦う相手を替える。
「あんたの相手は俺だ!」
[evolution King!]
ブレイドはキングフォームに変身する。
「慎がやられた以上私一人でやるしか無いわ。」
ラルクはラウザーを構え射撃するが、ブレイドキングフォームはメタルをラウズし攻撃を弾く。そして、
[kick thunder mach-lightning sonic!]
ブレイドはブレイラウザーにキック、サンダー、マッハをラウズしブレイラウザーを地面に突き刺す。そしてジャンプし、
「ウェ~ィ!」
キング・ライトニングソニックをラルクに放ち、直撃する。
「純一、慎、御免!」
ラルクは爆発する。
「俺はオルフェノクとして、君達に負ける訳には行かないんだ!」
オーガはキバの拳をガードしながら言う。
「だが、ウリス君は君のその気持ちを利用しているだけだ!早く目を覚まして欲しい!」
「君は人間だからそう言えるだけだ!オルフェノクと人間が共存出来る訳無いだろう!」
[exceed charge]
オーガは必殺技を発動する。
「こちらも行こう、キバット、タツロット。」
「オッケー!」
「ドラマチックに決めましょう!」
キバエンペラーフォームはタツロットのスロットを回転させる。
「ウェイクアップフィーバー!」
スロットはキバの紋章で止まる。キバは飛び上がり、両足に自身のマークのオーラを出現させる。
「ハァッ!」
キバエンペラーフォームのエンペラームーンブレイクとオーガのオーガストラッシュがぶつかり合う。
「これで、終わらせる!」
キバは連続キックでオーガストランザーのエネルギーの刃を破壊してゆく。
「まさか!」
「ハァッ!」
そして、刃の全てを破壊し、オーガに150tの衝撃を与え、
「俺は、まだ終われないのに!」
オーガはそう言い残して爆発した。
「終わったね。」
三人は変身を解除する。
「文緒、剣崎さん。雅さんは今どうしていますか?」
ふたせは二人に質問する。
「ふたせ、雅って誰だい?」
文緒はふたせに返す。
「ふたせ、雅の存在は俺達本来の仮面ライダー以外からは消滅している。話さない方がいい。」
剣崎は、黙っていた方がいいと言う。
「解りました。文緒、ゴメン。変なことを言って。」
「大丈夫さ。それより、せっかくふたせが帰って来た事だし、今日は外で食べようか。」
「いいの文緒?」
「勿論だよ。」
三人は仲良くレストランに向かっていった。
to be continued
次回予告
ウリスは次に紗良達を標的に絞る。そして、ちより達はついにある決断を決める。次回『双・子・共・闘』
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