戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第四十三話 本郷少佐!名前から決まった探偵勝負!!その七
「それでだ、これからアメリカに向かう」
「じゃあお仕事頑張って下さい」
「悪田部さんは悪田部さんのやることを」
「俺達も仕事してきます」
「探偵やってきます」
「そういうことでな、そして仕事の後はだ」
アメリカのそれの後はというと。
「もう決まっている」
「はい、後はですよね」
「酒池肉林」
「アメリカ版それですね」
「それに励まれるんですね」
「私は世界中でそれを楽しんでいる」
それこそ日本と国交のある全ての国においてだ。
「アメリカにおいてもな」
「ステーキ食ってバーボン飲んで」
「そしてアメリカの美女達とですね」
「くんづほぐれつ」
「そうしてくるんですね」
「いいものだ」
アメリカでの酒池肉林もというのだ。
「ワインもいいしな、アメリカは」
「カルフォルニアワイン」
「あれもいいですよね」
「作者も好きですし」
「ワインは欧州だけじゃないですからね」
チリワインは安くて絶品だ、中国ワインやオーストラリアのものもいい。そして日本のワインも馬鹿にしてはいけない。
「それでワインもですね」
「楽しんで」
「お姉ちゃんもですね」
「楽しまれますね」
「白人だけではない」
悪田部の守備範囲は広いのだ、そうしたことでも。
「アジア系も黒人もヒスパニックもいい」
「ええ、流石は悪田部さんです」
「人種差別は絶対にしませんからね」
悪田部の長所だ、彼にそうした偏見はない。
「人種、宗教、職業生い立ち問わず」
「女の子は誰でも華」
「だからですね」
「どんな女の子でも一度に何人も相手にする」
「そういうことですね」
「そうだ、今度の訪米で五人を馳走になるつもりだ」
一度の訪問でだ。
「では行って来る」
「ううん、俺達も何時かは」
「そうなりたいですね」
「酒池肉林」
「そういう生き方をしたいですね」
「女性はいいものだと言っておく」
こう言い残してだ、悪田部は。
アメリカへと出発した、そして二人は東寺に向かうことになった。
日帝衆の本部は京都にある、東寺のあるその街にだ。
それでだ、西郷はそこで陸軍衆のトップ桂と大山に言った。
「すぐそこでごわすな」
「次の戦いの場は」
「まさにすぐそこです」
「東寺でごわす」
そこだというのだ。
「悠木大将にもでごわす」
「はい、伝えて」
「その場においてですね」
「事件の謎を解きそのうえで」
「真犯人を捕まえる」
「そうするでごわす」
こう言うのだった。
「この東寺殺人事件は日帝衆が解決するでごわす」
「悠木大将と本郷隼人少佐」
「彼等がですね」
「本郷少佐は探偵でごわす」
軍事探偵だ、戦前は子供達のヒーローだった。
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