戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第四十三話 本郷少佐!名前から決まった探偵勝負!!その六
「そして次回から新連載だ」
「作者が構想している」
「その作品のスタートですね」
「だから手段は問わなくても真犯人を見付けろ」
「そういうことですね」
「その通りだ、では頼んだ」
悪田部は二人にここでは素っ気なく言った。
「私はこれから仕事だ」
「防衛大臣としてのですね」
「お仕事ですね」
「これからアメリカに行ってだ」
そして、というのだ。
「あちらの国防長官との対談だ」
「我が国の国防について」
「そのことで、ですね」
「私は政治家で閣僚だ」
だからこそというのだ。
「こうした仕事もあるのだ」
「何か珍しく政治家としてのお話ですね」
「久しぶりに」
「そうだな、これまでの私はだ」
作中においては。
「そうした仕事でなくだ」
「謀略とか女遊びとか」
「そうしたお話ばかりで」
「政治家、大臣としては」
「そうした場面なかったですね」
「なかった」
実際にとだ。悪田部は二人にも答えた。
「第四クールにしてやっとだ」
「というかですね」
「読者も悪田部さん防衛大臣って覚えてる人いますかね」
「殆どいないんじゃ」
「作者も最初に出して使わなかった設定ですし」
「そうしたことはよくある」
最初の設定が放置されることはだ。
「特にジャンプの漫画ではな」
「週刊少年ジャンプですね」
「あの雑誌はもう人気第一ですから」
「編集王でも結構批判されてたスタイルで」
「所謂面白ければそれでいいですね」
どうもその漫画で批判されているのはジャンプの極端な商業主義、人気至上主義だったらしい。はっきりと名指しでは書かていないが。
「そうしたスタイルよりも漫画、漫画家を大事にしろ」
「そういうことを言ってましたね」
「色々と味のあるキャラが出て」
「編集長とか」
主人公だけでなくだ、この主人公も実に魅力的だ。
「アル中の巨匠もそうでしたね」
「それとエロ一筋になった編集者もよかったですね」
「あの編集者に影響与えた二人が落ちぶれてる描写よかったですね」
「口だけの権力志向は挫折する」
「そして果てはつまらない」
「そうしたことも書いてましたね」
その編集者はそうしたものも見て本来の自分を取り戻す、その時を描いた単行本の表紙の彼の表情は最高だった。
「土田先生最高でしたね」
「あの人の漫画は本当によかったです」
「お亡くなりになられて残念ですね」
「本当の漫画を描いてくれていた人なのに」
「そうだな、あの人の漫画は面白かった」
悪田部も認める、土田さんの漫画を。
「俺節にしてもな」
「ですね、作者も贔屓です」
「あの漫画も教育にいいです」
「高校生、大学生になれば読むべきです」
「是非共」
「そうだ、それで私は仕事がある」
大臣としてのそれがだ。
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