ソードアート・オンライン 〜アサシンとなった少年〜
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その日、白銀の大地は一人の少年によって地獄と化す
前書き
えっとですね......申し訳ありません。
ミスりましたはい。
時系列的なうんぬんがですね。はい。
シリカとはまだ会わせちゃいかなかったんですよ.....
なので、今回はシリカに会う前の話です。
いや本当申し訳ない。
2023 12/20 55層__
「なあなあアサシンさんよ?ワクワクしねえか?ガチンコで血盟騎士団の奴らとやりあえるんだぜ?」
「......知らん、話しかけるな......」
「冷たいねぇ」
アルズは今、10名程のラフコフメンバーと共に雪山を歩いていた。
血盟騎士団の数十名がここにくるという情報を掴んだからだ。
こいつらと歩くのは非常に不愉快だ。
だが、このチャンスは逃せない。
この情報は俺が流したガセネタだ。
よく考えてみろ?血盟騎士団がこんな雪山に何しに来たっていうんだ?
バカな奴らで助かる。所詮、クズはクズ。
頭には殺すことしかない。
「ん?おっかしいな....この辺の筈なんだが.....おいタツ、本当にこの辺なのか?!」
「だから情報だとここだっつってんだろ。」
「お?」
「ん?どうした?」
「なんかあの推奨だけやたらデカくねえか?」
そう言い、ラフコフメンバーの一人が、結構先にある山のように盛られた巨大な水晶を指差す。
「言われてみると結構デカイな.....」
「ちょっと行ってみようぜ?」
「なんでだよ?」
「だってあの辺に血盟騎士団いるかもしれねえじゃん!」
「いやありえないだろ.....」
「まあまあ早く来いよ!」
そう言い、そいつは走り出した。
ガキか。あいつは。
全員がそれを追う。
「じゃあ俺はこの辺りを探してみる。」
アルズがそう言う。
「念の為、お前も一緒に来い。」
「え?あ、ああ。」
アルズは一人だけ指名し、一緒に行った。
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「暇だなぁ〜どこにいんだ?」
「......全然いない.......あいつらの所にもどるか?」
「そうだな。このまま探すのも面倒だ。
そう言うと、そいつは走り出した。
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「ハァ......ハァ.....」
俺たちは今、雪山を走っている。
前方には背中を向けたプレイヤーが一人.....
一週間程前から狙っていた奴だ。
俺はアサシネートナイフ【痺】を投擲する。
「グッ」
するとそいつは麻痺して動かなくなった。
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「うっほでけえー」
ん?なにか忘れている気がする......
それに、なんだ?この道は。
水晶の針山で道のような物が一本、中央の巨大な水晶に向かって伸びている.....
こんな感じのものを随分昔にみたきが....
「なんかレアアイテムとかあんじゃね?」
「まあまあ行ってみようや。」
そう言い、彼が中央の水晶に近づくと____
「ゴゴォォォォォ!!」
突然、モンスターの唸り声が鳴り響く。
思い出した!
この辺りに、水晶を餌にするモンスターがいた筈!
それにこの道!
完全に昔やったゲームのボス戦前の道にソックリだ。
つまり_____
「やたかしたな.......」
「ゴゴォォォォォ!!!」
すると、中央の巨大な水晶が割れ、一体の白い竜が出てきた。
「まじかよ!どうする!?」
「この数ならいけるんじゃないか!?」
「お、俺は嫌だ!死んでたまるか!!」
そう言い、一人のラフコフメンバーは逃げる。
「おい!待て!」
「ドゴォォォォ!!!」
竜の口元に白い気が溜まっていく。
「ブレスだ!避けろ!!」
全員が二手に分かれる中、アルズのみ、それを中央で避けた。
「す.....すげえ.....」
「どうする?逃げるか?」
アルズが問うと、全員が首を縦に振った。
馬鹿どもめ。
アルズはそう考える。
「全員走れ!」
アルズが叫ぶ。
その声により、全員背を向けて走り出した。
本当に馬鹿な奴らだ。
竜の登場は想定外だったが.....
これを利用しない手があるか?
アルズは後方2名にアサシネートナイフ【痺】を投擲し、麻痺させる。
「な!?」
「か、身体が!」
「ゴォォォォ!!」
竜は無慈悲にもブレスをそいつらに向かって発射した。
氷が砕け、一瞬で視界が真っ白になる。
やがて白みが消えると、二人の姿は跡形も無くなっていた。
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「13、14......いない.....2人いないぞ!?」
「残念だが......」
アルズは残念そうな顔を作って俯く。
「チッ、マジかよ。ど、どうする?」
「少し探索してくる。」
「あ、ああ。すまないな。」
アルズはそのまま崖の影に隠れた。
そのままその崖を登り____
「俺は帰るぞ!」
「お、俺も!」
「俺もだ!」
次々にラフコフメンバーが逃げていく。
とうとう4名だけになった。
スパッ
アルズは端の2名にアサシネートナイフ【痺】を投擲する。
「!?」
二人は倒れる。
「ど、どうした!?」
そしてアルズはその崖の上から跳ぶ。
そのままサイレントブレードを発動させ_____
スパッ
立っている2名の首が跳んだ。
そのまま床に首が転がると同時に青白いガラス片へと変わる。
「お.....お前は!?」
「........抵抗出来ないってどんな気持ちだ?」
発見されても硬直しない事に少し驚く。
....多分、向こうが麻痺して動けない状態だからだろうな......
そして二本の剣を振り上げる。
「なっ!?なにを____」
そのまま振り翳すと、倒れている二人の首が跳んだ。
「よし......残りは彼奴らだけか......」
「お.....おい.......なに......やってんだ.....?」
瞬間、アルズの身体は硬直する。
「!?」
声のした方を見ると、一人のプレイヤーが腰を抜かしていた。
「な.....なんで人殺してんだあんた......」
見られた。どうする?
____消すか。
アルズの硬直が溶けると同時にそのプレイヤーは背を向けて逃げる。
アサシネートナイフ【痺】を投擲しようと考えたが、CTがまだだ。
「チッ」
アルズは舌打ちした後に、アサシネートナイフ【殺】をプレイヤーの肩に投擲する。
「グハッ......い、痛い!な、なんで!?」
「やっと止まったか.....」
「!?」
「運の悪い奴だな.....あの光景さえ見なければこんな事はにはならなかったのに.....」
「や、やめてくれ!お願いだ!」
「_____それは出来ない相談だ。」
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俺の復讐の邪魔になるならば、俺は無関係な人間を殺すことにも躊躇しない。
ユウを殺したこの世界に守る人間などいない。
どうせ、さっき殺さなくても他で死んだ可能性はかなり高かった筈だ。
じゃあ、別に殺しても問題はない。
「ん?」
アルズは崖下で逃げていた3人程のラフコフメンバーを発見した。
「____発見..........」
アルズは、狩人の目をしていた。
後書き
自分で書いといてなんですが今作の主人公ちょっと病んでますね。
もっとこう、ほのぼの系がよかった....
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