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転生とらぶる

作者:青竹
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マブラヴ
  1227話

 ホドリューから傭兵組織についての話を聞いた日の夜、俺の家には珍しくエザリアがやって来ていた。
 普段であれば、エザリアはこの家に滅多に寄りつかない。……まぁ、ここはいわゆる愛の巣状態なんだし、そういう意味でエザリアが近寄りがたいってのも分からないではない。
 ……何だかんだで、エザリアもまだまだ女盛りだってのはあるんだろうし。
 実際、コーディネーターってのも影響しているんだろうが、シャドウミラーでの生活が充実しているというのもあって、エザリアはまだ十分に若々しい外見をしている。
 少し前にイザークと会話をする事があったんだが、貿易に関しての交渉でネギま世界に行ったら高校生か大学生くらいの男にナンパされて困ったって話をしていたし。
 正直、その場にイザークがいなくて良かったと思うのは俺だけじゃない筈だ。
 何だかんだと、イザークがマザコンなのはシャドウミラーに所属してかなりの時間が経っているが、全く変わっていない。
 もしその場にイザークがいれば、恐らくその高校生や大学生はトラウマを負っていたのは間違いないだろう。
 ともあれ、そんな風に外見で見ても若々しいし、性格も同様にまだ若い。
 そんなエザリアだけに、殆ど毎晩そういう行為が行われている俺の家に来るというのは色々と思うところがあるのだろう。
 まぁ、今日は相談したい事があったから、そんなエザリアにも来て貰ったんだが。

「ま、難しい話は食事が終わってからだ。食ってくれ」
「そうさせて貰おうかしら」

 俺の言葉にエザリアが頷き、食事が始まる。
 今日のメニューは千鶴の作った和食がメインだ。
 京味噌に漬け込んだ銀ダラの焼き魚に、肉じゃが、切り干し大根の煮物、鶏肉の照り焼き、レンコンに魚のすり身を挟んで揚げたレンコンの挟み揚げ、冬野菜のお浸し、野菜のたっぷりと入った味噌汁といった料理の数々。
 他にも色々とあるが、基本的には和食中心となっている。

「うん、美味い」

 銀ダラは口の中で身が解れていく食感が最高だ。
 ご飯のお供として非常に食欲を掻き立てる。

「なるほど、千鶴の料理は美味しいとあやかから聞いていたけど、確かにその通りね。特にこの肉じゃがは美味しいわ」

 エザリアが感心したように千鶴へと視線を向ける。
 千鶴にしろ、あやかにしろ、政治班という事でエザリアと一緒に活動する時間が長い。
 だからこそ、こういう風に気安い関係になっているんだろう。

「ふふっ、ありがとうございます。やっぱり恋人に食べて貰おうと思えば、自然と美味しい料理になるんですよ」

 エザリアの言葉に笑みを浮かべて告げる千鶴。
 愛されて嬉しい限りだ。
 ともあれ、そんな風に夕食は過ぎていき……やがてテーブルの上にあった料理の全てが綺麗になくなり、食事は終了する。
 円や美砂を始めとした面々がテーブルの上にある皿を片付け、お茶を淹れてくれる。
 いつもは紅茶派の俺に合わせて紅茶なんだが、今日は和食の後という事もあって緑茶だ。お茶菓子はどら焼きと生八つ橋。
 最初から最後まで和風で攻めてくるな。

「ふぅ、美味しいわね。……さて、アクセル。そろそろ私を呼んだ本題を聞かせて貰ってもいいかしら? 確か傭兵団がどうとか言ってたけど」

 お茶を飲んで一段落した後、エザリアがそう告げてくる。
 餡子の入った生八つ橋を飲み込み、緑茶で口をさっぱりさせてから、頷く。

「そうだ。ホドリューからの要望だ。現在エルフ達がストライクダガーやダガーLを使って操縦訓練をやっているというのは知っていると思うが、もう少し腕を上げたらシャドウミラーの下部組織という扱いで傭兵団をやってみたいらしい」
「それは、やっぱりアクセルの為にかしら?」

 確認するようなレモンの言葉に、頷きを返す。
 ハイエルフ、エルフ、ダークエルフといった風に、ホワイトスターには3種類のエルフ達がいる。
 そんなエルフ達が、混沌精霊である俺を崇めているというのは当然皆が知っている事実だ。今更それを誤魔化そうとは思わない。
 それでも俺は崇められるのが好きじゃないと知っているだけに、エルフ達はそれを表に出す事は殆どないが。

「そうらしい。俺は戦場で真っ先に敵に突っ込んで行くし、ニーズヘッグの性能もあって戦場の中でこそ一番目立つ。エルフ達としては、そんな状態の俺と一緒に戦場を駆け抜けたい……と思っているんだろうな」
「エルフって、襲われた時はともかく、自分達の方から攻撃するような好戦的な存在じゃなかったと思うんだけど……ご神体の影響よね?」
「ご神体扱いはやめてくれ」

 からかうように告げてくるシェリルに、うんざりと言葉を返す。

「ふふっ。別に嫌われてる訳じゃないんだし、いいじゃない?」
「崇められるってのは、シェリルみたいに慣れてないとかなり負担なんだよ」

 マクロス世界で銀河の歌姫として活動していたシェリルだ。そんなシェリルを崇めるような思いでいた者は決して少なくはない。
 そういう意味では、コーネリアもブリタニア皇族として崇められているような存在だったのか。

「アクセル、お前はもう十分に崇められていると思うぞ。特にマブラヴ世界では、お前がBETAを大量に殺しているのをその目で見ている者が大勢いるのだからな」

 今更遅い、と告げてくるスレイ。
 確かにそう言われればそうなんだろうけど……個人的にはあまり面白いものじゃないんだよな、崇められるのって。
 寧ろ、ニーズヘッグとかの活躍からとなると、マブラヴ世界以外でも……いや、この辺の話を進めると、俺にとって色々と面白くない事態になりそうなので、話を戻すとしよう。

「取りあえずだ。ホドリュー達の要望に関してだけど、政治班的にはどうなんだ?」
「見事に話題を逸らしたわね。……まぁ、それはともかくとして、政治班としては一定以上の実力があって、傭兵団として活躍出来るのであれば全く問題ないわ。暫くはマブラヴ世界での活動になるんでしょうけど、向こうでもそろそろハイヴの攻略を再開するという機運が出て来てるし、同時にBETAの間引きに関しても戦力は幾らあっても足りないでしょうから」
「じゃあ、政治班的には全面的に賛成と考えてもいいのか?」
「……そう、ね。ただソ連に派遣する時は注意が必要でしょうね。あの国は色々と後ろ暗いところがあるようだから、最悪BETAに殺されたという扱いにして、パイロットと機体の両方を接収する可能性は否定出来ないわ。勿論その危険が一番大きいのがソ連ってだけであって、別の国でも同じような事を狙っている人は少なからずいるでしょうけど。オーストラリアや日本、イギリス、アメリカという友好国であっても。……それこそ大東亜連合の某国なんかは、その手の事を普通にしてくるでしょうし」
「シャドウミラーの下部組織という扱いでもか? それを知った上でそんな真似をすれば、最終的に自分達がどんな目に遭うのかってのは分かると思うが?」

 考えてみれば当然だろう俺の言葉だったが、エザリアは首を横に振る。

「国の上の方なら、当然その辺を考慮するでしょうね。けど、そこまで責任がなくて自分の欲望に忠実に従う人ってのは、どこにでもいるわ。もし傭兵団を結成するのだとすれば、そういう人達への対処も考えておく必要があるでしょうね」

 そこまで言ってから一息吐き、緑茶を飲んでから再び口を開く。

「色々と言ったけど、政治班としては傭兵団に関しては賛成よ。マブラヴ世界での戦力が増えるのに越した事はないし、シャドウミラーとして向こうで交渉をする際にも十分な手札となるもの」

 エザリアの言葉に、あやかや千鶴といった面々も言葉には出さないが頷いて同意する。
 アットホームな雰囲気ではあるが、一応これはシャドウミラーの最高幹部会議とでも呼ぶべきものであると分かっている為か、俺、レモン、コーネリア、エザリア以外は沈黙を保っていた。

「政治班的にはOK、と。コーネリア、実働班としてはどうだ?」

 俺の言葉に、コーネリアが緑茶を一口飲んでから口を開く。
 ……こうして見ると、コーネリアに緑茶ってのも随分見慣れた光景になってきたよな。
 それだけ俺とコーネリアが一緒の時間を多く過ごしているって事なんだろうけど。

「ふむ、そうだな。実働班としては下部組織というのはそれなりに興味深い。そこで一定の実力を示せば、実働班に上がってくるのだろう? ただ、その実力をどうするかというのもある。それに機種の問題もあるな。聞いた話では、傭兵団が使うのは基本的にMS。だとすれば、実働班に上がってきた時にもMSを使うのか? それともシャドウを?」
「シャドウだろうな。傭兵団の時はともかく、シャドウミラーの実働班ともなれば戦う相手は基本的に強敵が多い。……バジュラクィーンやダークブレイン、ネオ・グランゾンを相手にして、MSでどうにか出来ると思うか?」
「無理だな」

 俺の言葉に、一瞬の躊躇もなく断言するコーネリア。
 俺も無理だとは思ってるから、おかしくないけど。

「だとすれば、傭兵団から実働班に上がってきた時に機種転換訓練が必要になる筈だ。MSの方もシャドウミラーが手を入れてOSはシャドウミラー用のものになってはいても、やはりPTとMSでは大きく違う。その辺の問題もあるが……それに関しては魔法球を使えば何とかなるか。それに、実働班の人数は量産型Wや無人機以外はどうしても少数精鋭となっている。模擬戦やシミュレータを使った訓練をするにも、人数が多ければ私としても色々と複雑な訓練も出来る。特にアウル達は自分達よりも腕の劣る部下を率いて戦うという経験がないし、その点でもありがたい」
「実働班の方も問題ない、と。……レモン」

 最後の1人でもあるレモンへと視線を向けて尋ねると、そこで返ってきたのは悩ましげな態度。

「アクセル、1つ聞くけど、傭兵団をやる際に使うMSはウィンダムとザクでいいのよね。ああ、ザクは2種類あるけど……」
「そうだな、そのつもりだ。折角向こうから譲ってくれたんだし、丁度いいと思う。勿論譲渡されたデータそのままって訳じゃなく、ある程度改修する必要があるけどな」
「その改修は、動力炉をバッテリーからブラックホールエンジンに変えて、テスラ・ドライブを付けるってくらいかしら」

 こっちが言う前に大体の見当をつけている辺り、阿吽の呼吸という奴だろう。

「そうだな。武器は基本的にMSのままでいい。ただ、メインの武器でもあるビームライフルはブラックホールエンジンからのエネルギーで撃てる奴だけにしてくれ。ああ、それとウィンダムの頭部と胸部のバルカンは実弾からビームに、それとザクにも頭部ビームバルカンの追加装備を頼む。グロウセイヴァーの時のような感じで。それ以外は基本的にそのままで構わない」
「……なるほど。そのくらいなら今の技術班でもある程度対応出来るわ。どうせ最初から作るんだから、改修作業自体はそれ程難しくないもの。けど、いいの? そうすればSEED世界のMSが一気に時代遅れになるわよ? SEED世界でのMS開発が停滞してしまう危険もあるけど」

 まぁ、そうだろうな。
 他の機体がバッテリーで動いているのに、シャドウミラーの機体はブラックホールエンジンで動いて、しかもテスラ・ドライブ付きだ。
 その辺を考えれば、SEED世界でMS開発をしている者達がやってられねぇ、と思ってしまってもしょうがない。
 けど、その辺はシャドウミラーだからで納得しそうな気もしてるんだけどな。

「構わない。ホドリュー達もシャドウミラーの一員だ。本気で傭兵団をやるつもりなら、最大限バックアップはしてやりたい」
「……一応聞いておくけど、量産型Wや無人機は派遣するの?」
「いや、その予定はないな」
「今の言葉と矛盾してない?」
「最初から便利過ぎるのに頼る事を覚えてしまうと、後々エルフ達の為にならないだろう。少なくても傭兵団として活動している限りは、余程の例外がない限りは基本的に無人機やシャドウの類を使わせるつもりはない」
「そうだな、私としてもアクセルの意見に賛成だ。実働班を率いる者としては、パイロットにシャドウミラーとしての最低限の技量は欲しい。無人機や量産型Wの扱いに関しては、それこそ実働班に上がってきてから覚えさせても構わないだろうし。……それよりアクセル、傭兵団が活動する上での母艦はどうするつもりだ?」

 コーネリアの言葉に、俺はエザリアの方へと視線を向ける。

「オーブにアークエンジェル級の注文をして貰えないか? それと、アークエンジェルを建設する時に技術班の方で改修作業として協力して貰えると助かる」

 そう告げると、何故かレモンが俺の方へと呆れたような視線向けているのに気が付く。

「何だかんだと、アクセルって結構過保護よね。ま、アークエンジェル級の改修に関しては少し興味があったからいいけど。マリュー、協力してもらうわよ? それとナタルにも話を聞いた方がいいでしょうね」
「ええ、分かったわ。ナタルの方にも連絡は入れておく」

 レモンに話し掛けられたマリューが答える。

「よし、これで傭兵団の結成は決まりだな。詳しい名前とかはホドリュー達と相談する必要があるから、こっちは後日決めよう」

 こうして、ハイエルフ、エルフ、ダークエルフによる傭兵団の結成が決まったのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:405
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1188 
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