攻撃手 狙撃手 エンジニアのトリップ集団!!
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トリップ二年目
第二章 ボーダー隊員と私の友人
第一話 文系、理系・・・
~きっきーside~
この読者の何割がポテチが好きか。
読者が3人なら・・・2人ぐらいはポテチが好きかな?
いや、大したことはないのよ?
本部のロビーでさ、
みかんがポテチの袋を眺めたまま、開けないものでして・・・
説明ばかり読んでいるから・・・
たべないんですか!?たべないんですか!?
なんのためのポテチだよ!!
仕方ないから何か話をしてみる。
うん、何がいいかな。
「みか~ん、説明読むなんて、文系?」
「読むのは理系の方じゃない?」
あ、はい。否定された。
何も言えないではないか。
「それよりきっきー、食塩は塩化ナトリウムと書くべきではないか?」
それを考えていたのか、あんたは。
みかんって馬鹿というか頭がいいと言うか・・・
「そう書かれたら、食べる気、失せない?」
「なるほどな~
そういうあれか。ってきっきーも食べるの?
太るよ」
別にカロリーはいいんですよ!!
いじめか!?
「カロリー計算するの、みかんは」
「え?ダイエットしてないからしないよ。
カロリー計算以前に食塩なんだから、カロリー高いよ」
・・・みかんってノリ悪いよな。
クラスに必ず一人はいる女子だよ。
なんでみかんがこんな性格なんだ。
うん、作者がこんな性格だからだな。
「きっきー、開けて。」
「はい?」
「私、不器用だから。袋、破く」
「体育会系!?」
「・・・さっきから何かと思えば。
文系理系とかどーでもいいし。」
あ、なんかわかってくれた?
いつもスルーされる安定スルースキルが発動してない!!
ありがたや、ありがたや。
私は親切の国から来たから、袋を開けてあげる。
パーティー開きしようかな。
「つか、文系のきっきーは風邪引いたら、病院いく?」
「寝ないな~病院いくよ。
みかんは?病院いく?」
「病院、嫌い。
でも薬の成分を見るのは大好き。
見てたら一日終わるよ」
いや、飲めよ。
それ、薬が嫌いなんだよね。
まあ、みかんは風邪引きやすくないからいいや。
「体育会系はマジで気合いで治すの?」
「きっきー、太刀川さんは体育会系だよね?」
なんですか、その同意は?
確かに体育会系だよね。
私はうなずいてみせた。
「なら言うよ。
例えば太刀川さんは・・・
バカだから風邪引かない」
・・・それは違う気がする。
風邪引く前提の話なのに、仮定が成立しなくてどうするの?
それにバカは風邪引いたことに気づかないの!!
ん?私、フォローになってない?
「体育会系でもレイジさんは薬、飲みそう」
「それ、わかるわ~」
「菊地原とか風邪引いたら、喜んで学校休みそう。」
「それ、わかるわ~」
「秀次とか風邪引いたら、即病院行きそうじゃん?」
「それ、わかるわ~って米屋!?」
今までみかんと話していたはずでは?
ちゃっかりポテチ食べやがって。
みかんの不愉快そうな顔が・・・
「米屋、食べるな。
それに三輪はペット飼って、姉の名前をつけるタイプだ」
あの、みかん?
三輪くんいないからっていじめてません?
米屋も米屋で真剣に妄想するな。
可哀想だからな!!
「みかんは動物を飼いたい?」
「うん。」
あ、意外。まさか蛙?解剖?
回答は意外にも犬でした。
「犬か~散歩とかめんどいじゃん」
「赤犬はうまいらしい」
違う違う!!
「みかん、buy(買う)じゃないよ!?
お世話したりする方だから!!」
「あ~そっち。犬は赤犬・・・
猫は三味線」
あぁ、時枝先輩(うちらが先輩なんだが)いなくて良かった。
猫=三味線思考止めようか。
歌川くんは犬派だったね。
みかんは思い付いたらしく、高々と答えた。
「亀と金魚」
「あのさ、聞いていい?」
米屋は恐る恐る訊ねた。
「同じ水槽に入れるつもり?」
「うん」
純粋に『うん』はないだろ。
やめて、何かと危ないから。
なぜ、同じ水槽に入れたいんだよ。
「亀も生態観察。
亀も人みたいに食べ飽きるのか。」
「「何匹金魚入れるんだよ」」
50匹とか入れたがりそう。
みかんは真剣に言う。
「餌用金魚は安いから」
「あ、とうとう禁句言いましたね」
「やべーやべー。
話変えようぜ。体育会系は熊を飼うか、飼わないか」
『熊の食費代から飼わない』ってみかんが言ったら、話、終わるじゃん。
と、思ったら・・・
「犬じゃないかしら。」
「犬?」
「自分でフリスビー投げて、犬より先に取りにいく」
アホか。
わざわざ馬鹿するために犬を飼うなよ。
犬が可哀想だからな。
「誰がやるのよ」
「太刀川さん?」
「「だから太刀川さんいじめやめろ」」
みかんってひどいやつじゃないんだけどな。
なぜかそう見える。
「米屋、それよりポテチ食べないで」
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