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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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進級試験とウロボロス
  ホテル内での作戦会議

「・・・・駐車場に死神が大量に出現した事に関しては、どうやら本当だったみたいです。関羽を葬った事で転移魔法により、ここに来させたのでしょう」

「ハーデスの野郎は本格的に動いた訳だが、サマエルを一ちゃんに宿したお陰で俺らはダメージ無いからな」

『本来なら怪我人続出するはずが、ここに曹操らがいる訳だから怪我人が居ない状態となった』

『サマエルをオーフィスに使う事を知っていてよかったな。じゃないと一誠の旦那は危機的な状態だったかもしれないぜ』

『そうだな。今はこの異空間からどう脱出するかが要である』

グレモリー眷属はロスヴァイセとギャスパーがいない状態であるが、イリナとレイヴェルがこちら側だと言う事は知っているリアス。だが白音と朱乃もハイブリッド・ピースだと言う事は、俺らソレスタルビーイングしか知らない情報であり何時でも黒の駒本来の力が出せる訳だ。

「そんな心配そうな顔をするな、俺達がいるしホテル外にはトレミーが待機中となっている。船に乗ればいつでも脱出できるが、死神達が邪魔でしょうがないんでここで葬るからな」

「この疑似空間はゲオルグが持つ『絶霧』みたいだが、何らかの転移魔法でこの異空間に連れて来られたのだろう。一誠の仲間になる前は、オーフィスを探して『龍喰者』で力を奪った新たなウロボロスを誕生させる計画に入っていた。だがオーフィスは一誠の元にいたから、俺らが牢屋に居た時に目の前に現れた一誠の隣にオーフィスがいたからな」

英雄チームのジーク達は、曹操が言った言葉を聞いて頷いていた。オーフィスは江戸時代に会って、勝利後に必ず仲間にすると言う約束があった。この空間を調べたら強固な結界となっているのか脱出は出来ないが、とりあえずホテル上階で陣取っていた。六十階あるホテルの真ん中である三十階まで移動し、階層丸ごとルフェイとゲオルグによって強靭な結界を張った。

「とりあえずルフェイとのダブル魔法により、この一帯全域を防御結界で覆ったよ。一定以上の防御力を確保するなら、階層丸ごとが限界だろうけどルフェイがいた事で可能だからね」

「ご苦労さんゲオルグ。このホテルを中心に、駐車場と周囲の風景も丸ごと疑似空間を創り出した。だが所有者を倒したのか、脆くなってしまったので急遽俺の力により空間ごと結界のようにした」

俺達は色々と世界の謎とやらを知る為に、伝説の強者を探索やらしていたがヴァーリチームも英雄チームもこちら側に来たので戦力増強となった。最近だとサマエルだが今は使わないが後々使う事になっている。次元の狭間に住んでいるからか、アグニの強さを知ったり滅んだ文明・・・・ムー大陸やらアトランティスの技術を主にやっていたのがヴァーリチームだ。

『北欧神話勢力の世界樹(ユグドラシル)も見てきたが、伝説の強者を捜索と言う逸話だけで探したりと色々あったが生死不明とされていた魔物や英雄の探索を英雄チームにやらせたのだろう』

『その通りでね、最近になってヴァーリチームばかりでは面白味がないからな。強者と戦ったりしてきた俺達は、ドラゴンがどういう風に存在意義を調査したりしていた』

『土日での鍛錬もいいが、たまには暇人のようにして何か興味がある事があると一誠から誘ってくれるからな』

「そういやアザゼル、そっちの神滅具所有者である『黒刃の狗神(ケイネス・リュカオン)』の奴は元気でやっているのか?」

「『黒刃の狗神』・・・・刃狗(スラッシュ・ドッグ)か。アイツは元気だが、最近別任務に当たらせているよヴァーリ。アイツは相変わらずお前の事が嫌いらしいぞ」

ここで振ったヴァーリだったが『黒刃の狗神(ケイネス・リュカオン)』は、堕天使側にいる神滅具所有者を差す言葉だ。確か幾瀬(いくせ)鳶雄(とびお)と言って、ヴァーリに『覇龍』使わせた唯一の『人間』と評される程の実力者。でもヴァーリはソイツの事が嫌いなはずだが、俺らと仲間になってから一度も堕天使領に戻ってないかもしれんな。

「一番目に強い神滅具所有者は曹操だが、二番目に強い神滅具所有者は誰なんだ?」

「『煌天雷獄(ゼニス・テンペスト)』だな。上位神滅具は曹操が持つ聖槍、『煌天雷獄』を持つ御使いに『魔獣創造』のレオナルドと『絶霧』を持つゲオルグの事だ。その御使いについても情報持っているが、確かジョーカーだったはずだな。アイツはどうしているんだ?イリナ」

「デュリオ様ですか?各地を放浪しながら美味しい物巡りをしているとかで・・・・」

「おいおい、仮にもセラフ候補にも選出されるかもしれんと言われている転生天使で才児だ。切り札=ジョーカーと呼ばれている奴が、セラフの連中は何を考えているんだよ」

「一ちゃんの言う通りだが、呆れる程なまったり野郎だな。まるでファルビウムみたいだが、教会最強エクソシストだとも聞くな」

次元の狭間本家にいる元神シャルロットが聞いただけでも呆れるけど、力は本物みたいだからな。転生天使で御使いのジョーカーと言うからには強いのだろうけど、アスモデウスからの情報だとこう告げているな。デュリオ・ジェズアルド、教会でも有名な存在でゼノヴィアやイリナは直接面識はないが、人間なのに凶悪な魔物や上級悪魔専門に駆け出た野郎とな。

「神滅具所有者はここにいる奴だけでも五人いるが、全て俺の仲間だからなアザゼル。俺らだけでも世界征服出来る程だが、そこまで興味がない」

「俺も驚きだが目の当たりにしているからか、安心していられるだけの時間はある。覚えておいて損はないが、神滅具の順番で言うなら教えといても大丈夫だろう。黒神も知っての通り、神滅具は十三種あって『黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)』『幽世の聖杯(セフィロト・グラール)』『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』『白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)』『獅子王の戦斧(レグルス・ネメア)』『蒼き革新の箱庭(イノベート・クリア)』『永遠の氷姫(アブソリュート・ディマイズ)』『絶霧(ディメンション・ロスト)』『煌天雷獄(ゼニス・テンペスト)』『紫炎祭主による磔台(インシネレート・アンセム)』『魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)』『黒刃の狗神(ケイネス・リュカオン)』『究極の羯磨(テロス・カルマ)』だ」

「随分と長く言ったが、内四つはまだ行方不明何だろ?ま、俺らもだが現世の神滅具所有者の共通点は神滅具の使い方が従来通りではないと言う事だ。一誠とヴァーリによる最強形態である赤白龍神皇帝、俺の禁手化は亜種だし俺らの考えは最初分からない事だらけであった。だが一度は三大勢力の敵となってしまったけど、今は別勢力と言う事で納得している。俺ら英雄チームは一誠と忠誠を誓ったからな」

「それを言うのなら俺達ヴァーリチームもだぞ。俺は戦闘狂であったが、一誠と仲間になってからは戦闘以外にも楽しみが増えた事だ。俺らの使い方が歴代所有者と違う面を探索して、力をどんどん高めている。現代っ子はアザゼルらの範疇を超えているが、俺達の修業相手が真龍と龍神だからなのかもしれんよ」

「真龍アグニに龍神オーフィスは対となっている存在だったはずだが、一ちゃんはとんでもない事をやってきた訳か。そりゃ黒神眷属は強いし、俺らの技術でも理解不能な面もあるからな。それよりどうなんだ?小型偵察機をばら撒いた結果は・・・・」

俺は半分会話を聞いていたが、半分は小型偵察機を放ってからここら周辺を見ていたがやはり死神で一杯の様子だ。黒歌や白音も今は皆を集めて癒しの波動により、先程の戦闘での回復をしていた。ほとんど雑魚だったが、一応との事だし。

アグニもオーフィスも全勢力で最強の存在となっているが、俺が現在最強と言う椅子に座っている。動かすには俺以上の力を持つ者が現れるまでだけど俺は創造神とされている。各神話も一応俺が創ったとされているしな。

「一ちゃん、ルフェイとゲオルグは空間に関する魔法に秀でているな。どうにかして外から助けを呼ぶ術はあるか?少人数だけでもいいが、ミカエルとサーゼクスに知らせる義務がある」

「俺の空間切断もあるが、今は最大で四人が限界だな。二人と共にこの空間を抜け出る魔法もあるし、今はここ全域に防御結界を張っているからな。ま、一個救われたのは全ての輩を排除したからかあちら側がこちらの術式を把握してないだろう。この空間はオーフィスを捕える特別な結界にて、ここから外には出れないようらしいがそれを無効化したのでいつでも脱出は出来るけど一矢報いしないか?」

「結界については無効化したのなら、トレミーで脱出可能だがそれだと一ちゃんら黒神は納得できない訳があるらしいな。それはここ全域にいる死神達をブッ倒すと言う事らしいが、それについては俺も納得だぜ。本来死神と相手するのは想像以上に危険行為となるが、実力的には黒神眷属とハイブリッド・ピースを入れている朱乃・小猫・イリナ・シーグヴァイラがいる」

「俺はその為にハイブリッド・ピースにしたが、ここで力を発揮するとは死神側からしたらご愁傷様だ。リアスらに言っとくが、死神の鎌はダメージと共に生命力を刈り取るデスサイズだ。攻撃を受ければ寿命が尽きて死ぬ事になるが、俺らを舐めた死神共には本物のデスサイズを見せてやる。ハイブリッド・ピースについては後程だが、派遣組を告げさせてもらう。イリナとゼノヴィアが天界へ、シーグヴァイラとレイヴェルは冥界に行け。この事をミカエルとサーゼクスに伝えるんだ、旧魔王派と英雄派の残党の真意とハーデスのクーデターだとな」

俺が告げた事でアザゼルも納得していたし、リアスも何となくだが頷いた。ここにいるレイヴェルは黒神入りした事は知っているから、強さは俺のお墨付きさ。シーグヴァイラとレイヴェルを行かせる事で、冥界にすぐ伝わると思ったからだ。

奴らにとって任務失敗した英雄派残党が知れば、奴ら死神は俺らを滅ぼそうと言う考えだからな。結界外では、既に蒼い翼が動いているから問題ねえが一応エクス・デュランダルの補強をしてもらいたい。

「シーグヴァイラはレイヴェルの護衛として、イリナとゼノヴィアは天界での研究が一つの結論を出す頃だと聞いている。それを打診すると共に、エクス・デュランダルを少々補強してこい。ゲオルグ、ルフェイはすぐにこの四人を結界外までエスコートして来い」

「畏まりました一誠さん。ではこの四名を外に出したら、どこで待機した方がよろしいでしょうか?」

「一度外へ出したら、トレミーにて待機しておけ。そんで皆が乗船する時は、後方支援にて二人の魔法攻撃で牽制を頼む」

「了解。僕とルフェイで、すぐにここを脱出させたら戻ってくるからね。それまで曹操、一誠さんの事頼んだよ?」

「任された。必ず聖槍と共に、我が主である一誠を守って見せる」

そう言ってからルフェイとゲオルグによる転移魔法で、四人を転移させたが一度トレミー経由で外に出すようだ。転移完了と共に死神達が今どうしているかを端末で見ているが、死神のバーゲンセール状態となっていた。

グレモリー眷属はリアス、朱乃、祐斗、アーシア、白音となっている。アザゼルもだが、これから戦闘をする際本来の力を出していいと許可を出した事でオーラが変わった朱乃と白音。

「朱乃もだけど、小猫のオーラがいつもよりも破格な感じが出ているわ」

「私と小猫ちゃんはハイブリッド・ピースが入っていますのよ、要するに黒の駒に『悪魔の駒』システムを入れた駒となってますの。だから悪魔の時よりも大出力の力が出せるようになったと言っときますわ」

「・・・・ハイブリッド・ピース、まるで半分黒神眷属だと言っているようなセリフだね。小猫ちゃんもだけど」

「私もいつもより、黒歌姉様と同じ出力が出せます」

「私の駒が変化した何て、今まで初耳だった。ハイブリッド・ピース何てのを入れているとも知らずに・・・・」

リアスらは朱乃と白音の変化に気付いていなかったらしいが、まあその通りで今までだと悪魔の力だけで戦ってきたようなもんだ。この疑似空間を脱出する為に、トレミーからの情報が頼り何だがやはりこの異空間でも使えるとは便利な機能だ。ホテルの一室から外を見るが、漆黒のローブを着込んだ死神御一行らが来ているし殺意と敵意でびっしりだ。

「一ちゃん、外からの情報は整ったか?」

「もう少し待って欲しいがいいか?アザゼル。こっちは二人の魔法使いを向かわせたからか、情報収集するにも小型偵察機をばら撒いて索敵やら探索をさせている。もう少しすれば、情報が集まってくるはずさ」

「そうか。まあいいとして、一ちゃんに聞きたい事があるがどこまで知っていたんだ?今回のサマエルにハーデスからのクーデターやらまでは知っていたようだが」

「俺が知っているのは全てさ。前にも言ったが俺はこの世界の住人じゃない事に関しては、初めて会った時に言ったろ?基本的に俺らが異世界に来る時は、前代創造神からストーリー原案を端末に送信されて見ている。次のページ行こうとしても、これから起こる事に関してはある程度の情報しか知らねえ。だがヴァーリ達と曹操達を仲間に加えた事に関しては、原案を見て仲間にしようと思ったからさ」

「なるほどなー・・・・俺達は異世界を眉唾物だと思ってきたが動く証拠が一ちゃんか」

そう言う事だと言いながら、グラスに酒を飲んだ後に情報が届いたお陰で作戦を練った。この空間は何らかの結界装置により、俺らを閉じ込めている事を知ったのでまずは結界装置を破壊する事となった。結界のキーがどこにあるかについては、小型偵察機で知ったので投影型端末でホテル全域を映した。

これにより駐車場に一つ、ホテル屋上に一つとホテル内部の二階ホール会場に一つとなっていた。赤いポイントが付いた所が、例の結界装置を指していた。 
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