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天才小学生と真選組の方々。

作者:沖田
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いつも通りの日常

「んーっ!」
私、如月恋奈はいつも通りの朝を今日も迎えた。
隣でアイマスクをして眠っているのは幼馴染みの沖田総悟。年頃の男の子と女の子、同じベットで一緒に眠っちゃってていいの!?とか思う人いるかもしれないけど、何せ幼馴染みだしねぇ…。
狭いベットを抜け出して、隣の小部屋に入り、隊服に着替える。
小部屋を出ると…
「おっ」
「あっ」
真選組副長の土方十四郎、通称マヨ方に会う。
「よぉ如月」
「どーもマヨ方さん。」
「だからその呼び方やめろっつってんだろ!斬るぞまじで!」
「はいはいそれはそれはご愁傷様でした〜」
これもいつもの会話。怒るマヨ方横目に、外へ向かう。
「おはよーザキ!」
「あ、おはようございます恋奈さん」
外でいち早く掃除をしていた山崎退こと通称ザキとおしゃべりを交わす。
「ザキはいっつも早いね〜。何時に寝たらそんな早く起きれるわけ?」と私は大あくび。
「ははは…僕は元々こういう体質なんだと思います…」と笑うザキ。可愛いね、いつも。
ガラガラッ。
「おはよーごぜーやす、恋奈。」
と、沖田が眠そうに顔を出した。
「おー総悟!おはよー」
「こんな朝っぱらから…」とここで総悟が大あくび。「…掃除ですかぃ?精が出ますねぃ」
「うん、マヨ方からのボーナス狙い!」
笑顔で答える私。ザキは苦笑い。
「どこまでも金に目のない女ですねぃ。名前、如月恋奈じゃなくて金の亡者にしたらどうですかぃ?」
「うっせークソサド。お前はマヨラーとゴリラとデートでもしてこい。」
「おい」
と総悟の後ろから顔を出したのは土…じゃなくてマヨ方。
「おめーら何言い争ってんだか知らねえが、飯、できたぞ」
「ほーい」
気のない返事をして、箒を片付け、食堂へ向かう。私の席はマヨ方と総悟の隣。だから見てて飽きないし、面白い。
すでに何人か席についている隊士もいる中、私たちは席と席の間をすり抜けて、自分たちの席に着く。
「いただきます」
今日のメニューもいたって普通。そして隣の二人も、いたって普通。
総悟が土方専用のマヨネーズボトルに一味とうがらしや豆板醤、カレー粉など、辛いものを手当たり次第入れ、「総悟!てめーこのやろー!ボトルにちゃっかり何入れてやがんだ!」「え、インドのカレーに使うスパイス数十種類と、豆板醤と、一味とうがらしと、コショーと…」「って正直に答えなくていいんだよ!いいからそのボトル返せ!」などといつものように言い争う二人、アンパンを美味しそうに頬張るザキ、オムライスに「TAE」とケチャップで書くゴリラ…。
全てが普通で、いつもと変わらない日だった。しかし、それは後で間違いだったと、私は深く反省することになったのだった。

朝ごはんを食べ終わり、見回りの時間になった。
「そーいえば私、誰と見回りなんだっけ…?」
独り言をつぶやくと、後ろからバシッと叩かれた。
「俺でさぁ」沖田だ。
「…チッ」
「なんですかぃ、その舌打ちは。幼馴染みと二人っきりなんて、女にとってはドキドキするんじゃねぇですかぃ?」
「いや、お前と二人っきりなんていっつもそうじゃねえか!しかも全然ドキドキしねぇよ!お前と一緒にいてドキドキするやつなんぞいたらただのろくでなしだわ!」
「俺はお妙さんといるとドキドキするぞ!」
「「ゴリラは黙ってろぉぉぉぉぉぉぉぉ!」」
大声でシャウトする総悟と私。
私はため息をつく。
やっぱり見回り、行かなきゃだめかぁ…。
 
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