逆襲のアムロ
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25話 Have a break 1.8
前書き
ちょっとゆっくり書いています。
ダグラス部隊はシロッコらのニュータイプ部隊にほぼ壊滅状態だった。
シナプス隊のラー・アイムは少し離れた場所にあって、ベルリン基地からの部隊の対応でダグラス部隊への応援が遅れてしまった。
コウ、キースともにZプラスで出撃し、ブルターク操るアッシマー隊とマラサイらを撃退していた。
カミーユはウェーブライダー形態で前線のダグラス部隊の応援にいち早く駆けつけていた。
散々たる状況にダグラスは落ち込みながらもビック・トレーに引き返していた。
ビック・トレーの艦橋にはラー・アイムから移って来ていたシナプスがダグラスの報告を伝えていた。
「大将・・・。ラー・アイム隊はベルリン基地からの攻撃隊の撃退に成功致しました」
「・・・わかった。本隊はこのざまだ。・・・しかしながら良くやってくれた」
ダグラスは憔悴しながらもシナプスを褒め称えた。傍に居たテネスも無念と屈辱に体を震わせていた。
「・・・まさか、ここまで・・・。7年前からの戦友が一瞬にして・・・」
テネスは嘆いていた。その場にカミーユも居合わせていた。
「・・・テネス大佐・・・間に合わなくて申し訳ない」
カミーユがテネスに謝罪した。テネスはそれを首を振って拒んだ。
「・・・いや、私らが不甲斐なかったのだ。君の力、今後は我々は静観せざる得ないのかな、きっと」
「いえ、違います。これからは人の意思が結集しないと勝てない戦いです。サイコミュ・・・このサイコ・フレームは人の意思を乗せて発揮できる機械。大佐たちも訓練次第でそれなりの力が出せると思います」
「そうか・・・。慰めにしても有難う」
テネスは歳が有に倍は違うカミーユに慰められても、素直に受け入れることが出来た。器量の違いだとカミーユは思った。
カミーユの言ったことは嘘ではなかった。強化人間も作られているとカミーユは聞いていた。
元より、ララァの研究により、ニュータイプの可能性を全人類へと波及するようになりつつあった。
ララァの研究はシャアとナナイにより、解析が行われていた。
サイコ・フィールドの存在。そして、サイコミュの人への適応だった。
どんな人類でも共感し合えるようなシステムの構築を可能な限り努めた。
それは単純に、困っている人を見ると助ける。悲しんでいる人を見ると慰める。怒る人を見ると、仲裁する、宥める等、ありふれた喜怒哀楽からその共感性、それらのサイコミュへのフィードバックを研究していた。
これならば、特別人を強化せずとも安全に適応できると踏んだ。
今現在、ゼータシリーズに試験導入化され、コウもキースも多くの戦場で培われた第六感を働かせてはサイコミュが機能し、先を読み、サイコ・フィールド下でも対等に戦闘できるようになっていた。
だが、ニュータイプ能力に応じてのことなる。
兵器利用としてはララァの本意ではない使い方なのはシャアも重々承知であった。
しかし、敵が先手を打ち、ダグラス隊の壊滅させるぐらいの実戦投入をしてくるぐらい、事態は悪化していた。カミーユらを保険として機能し、ダグラスを救うきっかけになっていた。
ダグラスはフランスから離れ、ベルファスト基地へ帰投した。
当面のダグラスの本拠地であった。
そこには宇宙から降りてきていたアムロとニューヤークから来ていたシャアが基地のラウンジで戦況について語っていた。
アムロはブルーの連邦の軍服、シャアは金髪をオールバックにして、山吹色のスーツを身に纏っていた。最近では戦場とガルマと共にロビー活動と二足の草鞋を履いていた。
シャアがアムロの報告と新聞を眺めながら呟いた。
「・・・宇宙ではやはり各サイドでの統治体制が不安定か」
アムロから連邦軍が機能しておらず、無法地帯と化している各サイドにギレン派が中途半端に支配圏を広げ、混乱させていた。自治統治として機能していたのはサイド3、月、サイド5、サイド1だった。
戦時より中立を保持していたサイド6ですら暴動等、ギレン派のアクシズ部隊の略奪で大混乱だった。
月のグラナダはマ・クベにより統治、統制を取ることができていた。
7年前に壊滅したサイド2はコロニー公社の新規開拓により、約10コ程のコロニーが形成されていた。そこにゼナ派が本拠地と定めて、サイド6のアクシズ隊を牽制していた。
シャアはスペースノイドの自治権獲得と地球からの自立を目指す上で、スペースノイドの意思がバラバラなことに頭を悩ませていた。その点はガルマも同様だった。
「そうだなシャア。向かって行く方向性は合っているのだが・・・。連邦のみならず、小規模の組織、団体ですら、我が先にと時代の導き手を騙る」
「ああ、どうにもやるせない。ブライトは何て言っていた?」
「宇宙の治安維持に連邦、つまりティターンズは静観の状態だ。幸いジオンが内部闘争に明け暮れているから、互いに潰しあってくれればという見解だ。ブライトはゼナ派に歩み寄り、まずジオンの戦いに終止符を打ちたいと考えている」
「そうか。ゼナ派はガルマと連携しているからな」
ゼナは夫ドズルの死をギレンの責任であり、その追及はデギン公王とキシリアの死によって、より主張を強める結果となった。ガルマはそこに付け込む形で、ゼナと接触。ゼナの思想を復讐でなく、ガルマ、シャアが願うスペースノイドの独立実現へと促しされていた。
2人の下へベルトーチカがトレイで3人分のコーヒーを入れてきた。それと同時にナナイがサンドイッチをレストランよりテイクアウトしてきていた。
アムロとシャアはそれらを受け取り、2人にお礼を言った。
「ああ、有難う」
「ナナイ。済まないな」
ベルトーチカ、ナナイ共に謙虚に受け答えた。
「いいえ~。アムロにシャアさんもお構いなく」
「そうです。2人とも責任ある立場にあるのですから。これぐらいはしないと。私なんかは戦えなければ、このような応援しかできませんので」
「そう、そういうこと。ナナイさん共サポートに回るから、アムロたちは気兼ねなく」
ベルトーチカはアムロにウィンクをして、ナナイは微笑んでいた。
それを見た2人は少し苦笑いをしていた。
「フフフ・・・こう近くに応援してくれる者がいる。益々我々がやらねばな。アムロ」
「そうだな。さしあたり、地球はこのままカミーユに任せてよいのかな?」
「ああ。あのカミーユ君は類に見ない逸材だ。オレらよりもな。この3年間での活躍はブラフじゃない。ヘンケン艦長、シナプス艦長と共に地球のティターンズの勢力圏を今後も潰していってくれるだろう。彼のニュータイプ能力はそこそこの才能では立ち向かえるものはいない」
「シロッコだけが問題だな」
「シロッコの存在は甚だ問題だ。彼の戦略的、戦術的センスはオレらを凌駕する。幾度も煮え湯を飲まされたことか」
「ほぼ壊滅に追い込まれたダグラス大将の部隊もシロッコの仕業と聞く。カミーユが駆けつけた時には戦闘が終わっていた。引き際が良いのだろう」
アムロはサンドイッチを一つ手に取り、一口食べた。シャアもコーヒーに一口つけた。各々の隣席にベルトーチカとナナイが座り、食事をしながら2人の話を聞いていた。
「シロッコは勝てる戦いしか臨まない。或いは必要な戦しか仕掛けない。彼の恐ろしいところはそこだ。オレもシャアも彼と対峙できた試しが、倒せる機会、対決できる機会に恵まれたことがない」
シャアは椅子の背もたれに背中を預けて、腕を組んでぼやいた。
「私が指揮官上がりでも、まして名将ダグラスでも手玉に取られるセンスだ。重要な局面に当たるまではシロッコとの接触は無理だろう」
「とりあえずシロッコの事は棚上げだな。なるべく最小限の被害で食い止めるしかないが・・・」
「今回は一個連隊クラスの壊滅だ。これが最小限ではエゥーゴは崩壊する」
「分かってる。こちらも少数精鋭で挑むしかない。ロンデニオンよりバニング中佐らがベルファストに到着している。彼らは最新鋭機体ジェガンと共に降下してきた。そのジェガンにもサイコフレームを施してある」
「そうか。うちにもジェガンは届いている。これからはサイコ・フレームが通常仕様になることになるな」
「君の百式改も大丈夫なのか?」
アムロはシャアに旧式装備の不安を聞いた。シャアはその心配を頷いて、払拭したと答えた。
「君の父君がニューヤークに出張してきてな。オクトバーという若手と共にな。ガルマと私は今後の戦いでそこの問題を彼らと話し合って、私が戻る頃にはバイオセンサーによりも上位のサイコミュを換装してくれるそうだ」
「そうか・・・。あくまでフレーム機構だからな。親父にオクトバーが来ていたとは・・・」
するとシャアは思い出したようにアムロに伝えた。
「そうだアムロ。君に言伝を頼まれていたんだ。次、宇宙に戻ったら月に寄って欲しいと」
「月に?・・・そうか。例の機体が仕上がったのか」
「ああ。そうらしい。君のガンダムが出来たそうだ。但し、叩き台だと言っていた。アムロの実地試験とその微調整を伴って完成だそうだ」
アムロは少し微笑んだ。前の人生では有り得ないことだった。
自分の父親が最後まで自分の支援をしてくれることを。不幸な出来事さえなければ、こんな人生を父親は送れたんだとアムロは思っていた。
シャアは個人的にアムロの母親のことが気になり、アムロに尋ねてみた。
「そう言えば、差し出がましいかもしれないがアムロ。君の母君は?」
アムロは少し寂しそうな顔をした。
「・・・母は、調べたが、もう地球の家には居なかった。親父もあまり相手にしていなかった。孤独だったのだろうと思う。知らないうちに蒸発していた」
「・・・そうか」
「気に病むことはないさ。こんな時代、そんな別れ方もある。母も父もそしてオレも、それ程一般的に正常な家庭ではなかった」
アムロは目を閉じて、少し瞑想していた。シャアも余り話した事ない両親の話を3人にしていた。
「私の親も、父親は親の責務を果たすことなく。母親は世間に殺され。普通の家庭環境ではなかった。私とアルテイシア・・・今はセイラか。私らはそれぞれ生きる為に必死だった。私もアムロも正常とは言えないこの時代を変えて、一人でも多く、私らの様な生き方をしない世にしなければ」
「そうだな。ガルマにしろ、シャアにしろ、敵味方のような考え方を超えて、未来を見据えて動いている。終わった事は水に流せなくとも、前を見て、次世代に澱んだ水を与えない様にしないとな」
「と言うことだ。当面の敵はギレン、ティターンズ、シロッコ。そして私の分身か・・・」
ナナイがシャアの「私の分身」と言う言葉に反応した。
「大佐の分身とは?」
ナナイの問いかけにシャアが答えた。
「ああ。アムロとララァが言うに、信じられないかも知れないが、ここに居るアムロはアムロであってアムロでない」
ベルトーチカはとても不可解な顔をした。
「ここに居るアムロがアムロでない?シャアさん、どういうこと?」
アムロがそれに答えた。
「オレは既に人生が完結した人間で、その精神、記憶が今のオレにフィードバックしてきたんだ。全てはサイコ・フレームが原因だ。全ての人の想いが、前の自分の時にシャアと好敵手であって、その宿命の決着時に様々な人の想いによって、今ここに居る」
ベルトーチカとナナイは凄く複雑な顔をした。シャアがアムロに代わり、再び話し始めた。
「並行世界がある。人は選択して、時代、人生が分岐する。それは分かるかな?」
シャアが2人に話すと2人共頷いた。
「ここ居るアムロは、ある選択により分岐した世界で派生されたアムロ。その世界にも私が居た。しかし私ではない」
ベルトーチカとナナイはゆっくり話すシャアに耳を傾けた。
「そのアムロはそのシャアとライバルであり、決着時にサイコ・フレームによって、現在のアムロへ乗り移ったそうだ」
ベルトーチカはシャアの話を聞き、アムロに尋ねた。
「じゃあアムロ!貴方は2人いる訳?」
「そうだな。今は前のアムロ。心の中にこの時代のアムロが居る」
ナナイが再び前の疑問を投げかけた。
「すると、大佐も2人なんですか?いや・・・それだと分身は大佐で、敵は大佐になってしまう・・・」
シャアはナナイの疑問と解いてあげた。
「ああ。私は私だ。もう一人の私は違う器に入ったらしいが、まだ実態を掴めていない」
アムロはついでララァについても説明をした。
「前のアムロと前のシャアが実は前のララァを生み出していたんだ。今のララァは前のララァだ。正確には作られたララァだからララァではない」
「ララァさんが・・・そんな・・・」
ナナイはアムロの発言にショックを覚えていた。アムロは話し続けた。
「オレは決着が付き次第、消えるそうだ。そして本当のアムロが残る。心の奥底で見ているように最近思えてきてな。オレが消えても、もう一人のオレが同等の経験を伴って生き続けるだろう」
ベルトーチカが悲しそうな顔をして、アムロに話し掛けた。
「・・・貴方はそれでいいの?アムロ」
「ああ」
「私は今のアムロが良いの。それが消えるなんて・・・」
アムロは落ち込んでいるベルトーチカの頭を撫でていた。
「元々、オレは死人なんだ。往くべきところ、戻るべきところに戻るだけさ。アムロはここに居る」
「そう・・・」
シャアは少し微笑み、アムロに今後の事について話した。
「私は宇宙へ上がることになるだろう」
「そうか。オレはバウアーさんに会ってから宇宙に戻る。ロンド・ベルのスポンサーだからな」
エゥーゴは結成当初から様々なスポンサーが参入して、点々とした独自の勢力基盤を為していた。
バウアーもその1人。連邦は1枚岩だが、エゥーゴはバラバラ。本来ならばまとまらない。実際まとまっていない。
しかし、矛先が全て連邦という理由が、まとまりない点々としている部隊の様々な連携を簡易的にしていた。しがらみがないからだった。違った意味で<点が線>になっていた。
連邦のように大所帯な組織程、連携、伝達機能がどうしても鈍る。少数ながらもフレキシブルに動くエゥーゴは着々と結果を出していた。
「バウアー氏に会うのか。宜しく言っておいて欲しい」
「伝えておくよ。シャアはやはりゼナ派への接触か?」
「そうだ。ガルマに言われたよ。ジオンを本来の形へ戻すべきだと。ギレン等の澱んだ考えのままではスペースノイドは死滅すると。今のコロニー事情では余りにも資源が乏しい」
シャアは残りのコーヒーを飲み干した。
「ジオン・ダイクンの思想は私が継がねばな」
「スペースノイドの自立か。既にニュータイプの存在が知られ始めている。今の政府から人類は巣立つ時が来たのかもな」
「ああ。私の素性が何分厄介であり、求心力がある。先に使者を向かわせてある」
「ランバ・ラルか。敵の時は厄介だったが・・・」
「フッ。誰もがそうだし、お互い様さ。さて、そろそろ来るはずだが・・・」
シャアが腕時計を見てラウンジの遠くを見ると、2人の人影を見てシャアは手を振っていた。
「こちらだ!」
アムロが振り向くと遠くからカイとその隣にミハルが居て、こちらに歩き近づいていた。
アムロはシャアに尋ねた。
「カイか・・・」
「我々の細い線を繋ぐ外相だ。パイプの数が半端ない。やろうと思えば、ギレンだろうがコリニーだろうが、両者の会談を設けることができるだろうよ」
シャアがカイをそう褒め称えると、アムロは困り果てながらもぼやいた。
「全く・・・。この時代はオレの予想を上回っていく。この状況もオレも読めたものではない」
「だが悪くない。私の生きる道を、成す事を疑問に思わず、葛藤もなく歩くことが出来ているからな」
シャアはそうアムロに述べた。カイとミハルが4人の座る席へやって来た。
「よう。お二組さん」
カイがにやけながらアムロら4人に声を掛けた。それにアムロが返した。
「お前だって同じだろ、カイ」
それを聞いたミハルがクスクス笑っていた。ミハルはカイのアシスタント、秘書としてどこでも同行していた。ミハルの弟たちはガルマ、ハヤトらの援助により、適切な療養や教育を受けることができ、普通の学生生活をニューヤークで送っていた。
「まあ、そうだろうな。北アメリカ、アジア共にイセリナさんとセイラさんの活動でほぼエゥーゴとカラバの管轄下になったよ」
カイから報告を聞いたシャアはカイを見て、笑みを浮かべた。
「益々、私らが活躍しなければな」
「そうだシャア。貴方が活躍しないとならない。最早、ガルマと共にスペースノイドと地球との懸け橋にならないと世界復興など夢物語だ」
「そのために君が用意してくれた道だろう、カイ」
シャアがそうカイに言うと、カイは鼻を鳴らして腕を組んだ。
「そうだ。オレの苦労を無に帰すなよ赤いの」
「了解だ。ラルは良くやってくれるさ。遅れることなくゼナ派に接触するよ」
「じゃあ急ぐぞシャア。君はニューヤークへすぐ戻れ」
シャアはカイが少し焦り気味な様子を見て、質問した。
「どうしたのだカイ?」
「・・・ゼナ派がギレン派に押されつつあるらしい。事情は不明だが、あの均衡が崩れるのはまずい」
カイの回答にシャアは深刻な顔をして頷いた。そしてアムロとベルトーチカに別れを告げた。
「と、言うことらしい。これで失礼するよ」
「ああ、シャア。気を付けてな」
「そちらも壮健でな」
シャアとナナイはその場を立ち、ラウンジを後にしていった。その変わりカイとミハルがシャアの座っていた席に代わりに着いた。
カイはミハルに頼み、飲み物を買い出しに向かわせた。
カイは携帯用灰皿を出して、その場で一服し始めた。
「ふう~。ごたつきを取り持つ、我が身を削りに削る仕事の何という切なさか・・・」
カイの一服のリラックス状態から出た愚痴にアムロが苦笑した。
「・・・フッ」
「何がおかしい?」
「いや済まない。カイは良くやっているよ。オレは戦場でしか役に立たない。カイやシャアの様に、戦場以外で活躍できる、そんな才能がない自分が恨めしく思う。自分はこんなに役立たずだったとは・・・」
「いや、アムロは・・・アムロがいてくれたから今の様な陣容になったんだ。それは確信できる。傍にいるミハルにしろ、あの時、グレイファントムに乗り合わせていた、生き残ることが出来たことで今がある。それが叶ったのもアムロ、お前のお蔭だ」
カイはアムロを褒めていた。アムロはまた笑みを浮かべてた。
「なんといい仲間に恵まれたものだオレは。この時代に生きていることを誇りに思うよ」
ベルトーチカはアムロを見て微笑み、ミハルも笑い、カイも鼻頭を指で軽くかきながら笑っていた。
「酷い時代だが、一貫してある目標に向かっている。その同志とやり遂げること程、充実することはないな」
それからアムロとカイは情報交換をし合いながら、ベルトーチカとミハルとを交え、談笑していった。
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