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ボカロ☆ロマンス

作者:nsk118mk
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第6話 なんであいつと仲良いの?

 
前書き
全くシリアルチックから抜け出せないでいます。もうコメディであるとか忘れていただいて結構です。

今までの話・ボーカロイドの初音ミクはマスターとマスターの友達と共にデパートに向かっていた 

 
大輝「…ク」

ん…マスターの声?まるで誰かを読んでるような声が…

大輝「ミク‼️起きろ。そろそろデパートに着くぞ。」
ミク「ん…」

あら、もう着いてしまうのですか…なんか残念です。もう少しゆっくり寝ていたかったのに…
そう言って私は布団?と思わしき場所からゆっくり離れる。気持ちよかったからもうちょっと…アレ?

ミク「マスター?ここ何処ですか?」
大輝「俺の膝の上だけど…」
ミク「…‼️」

自分でもわかるほど顔が赤くなっていく…段々思い出してきたぞ…確かマスターのお友達の自己紹介を聞いて、皆さんが凄すぎて、それでなんか居づらくなって…
現実逃避的な意味でマスターのお膝の上でそのまま爆睡…恥ずかしい‼️

ミク「はわわわわ‼️マスター‼️申し訳ありません
でした‼️」
大輝「うるせぇよ。耳にくる…」
大輝「あと、そろそろバスを降りるから準備しろよ。」
ミク「あ…はい…」
剛太郎「微笑ましいね…」
大輝「うるせぇよ。」

それから私はバタバタと身の回りの品の整理をはじめる。と言っても大した品はないけれど。マスターはそんな私を「やれやれ…」みたいな表情で見ている。…いや、笑い始めた。つられて剛太郎さんと琴葉さんも笑い始めた。なんか酷くないですか?こんなバタバタしてても私なりに頑張ってるのに…

大輝「ミク…ククッ。」
ミク「…なんですかマスター。」

そこまであからさまに笑いますか。ならば‼️
私の必殺のポーズ‼️ほっぺたを膨らませて「ぷぅー」ってやるポーズ。これでマスターもイチコロ…

大輝「服によだれの跡がついてんぞ。」
ミク「…へ?」

マスターに指摘されて、私はマスターの指差す先を見る。あちゃーこりゃまたハッキリと…
そんなこと言われるとまたまた顔が赤くなっちゃって…

ミク「マスターのバァカァァァ‼️」






ミク「…これがデパートですか…凄い人ですね…」
大輝「そりゃあ年末だものな…」

騒ぐミクを宥めつつ、俺たちはなんとかデパートに辿り着いた。…正直もう疲れたんだけど。ミクが朝からえらいハイテンションだったし、剛太郎も琴葉もなんかテキトーなこと言ってミクのテンションを上げまくっちゃったし。
…それにしても確かに凄い人だな。やっぱり年末に来たのは間違いだったかな…

琴葉「あのさ…」
琴葉「一つ…提案があるんだけど?」
大輝「提案?」
琴葉「今からさ男子は男子、女子は女子で行動しない?」
琴葉「男子からすれば女子のショッピングなんてどうせ
つまらないでしょ?」

なんだ。よくわかってるじゃないか。剛太郎は知らんが俺はショッピングというものがどうも苦手だ。何故服1着を選ぶのにあんなに時間をかけるだろうか…
と言うわけで俺には特に反対する理由もないので、

大輝・剛太郎「構わないぞ〜」

…剛太郎と息があったな。

ミク「あ…マスター?」
ミク「いいんですか?」
大輝「いいんですか?って別に…」
大輝「まぁ偶には女子同士、心置きなくショッピングを
楽しんで来たらどうだ?」
ミク「…」
ミク「はい‼️ありがとうございます‼️」
ミク「やったぁ‼️やっとマスターから離れられるぅ‼️」
大輝「おい。」
琴葉「あ、でも午後からは全員で行動しましょ。」
ミク「えー」
大輝「じゃあ一時に3階のフードコートに集合な。」
剛太郎「僕たちで席は取っておくよ。」
琴葉「ありがとう!行こっミク‼️」
ミク「は…はい‼️」






ー男子チームー

俺と剛太郎はゲーセンでしばらく時間を潰した後、早くからフードコートの四人席に陣取った。
その後、俺たちはフロアの端にあるス⚪️バのコーナーに向かい飲み物を調達してきた。

大輝「ここのコーヒー美味いよな。」
剛太郎「割と有名どころだからね。」

ちなみに俺はブラックコーヒー、剛太郎はカプチーノ。

剛太郎「ちょっといい?」

剛太郎が何か言いづらそうに話題を切り出してきた。元々剛太郎はおしゃべりではないのでかなり珍しいことだった。その為、俺はかなり動揺してしまった。

大輝「お、おう。なんだ?」
剛太郎「そんな動揺しなくても…フフッ」

普段喋らないお前が悪い。
だが、その言葉は飲み込まれた。剛太郎の目は真剣そのままだったからだ。ジョークなんて言ってる場合じゃない。剛太郎の目を見た瞬間、俺は何か二人だけの空間に引き込まれた気がした。実際、周りには結構人がいたんだけど。

剛太郎「まぁ少し聞きたいことがね。」
剛太郎「大輝ならわかるとは思うけど…」
大輝「ミクについてか。」
剛太郎「流石に鋭いね。」
剛太郎「じゃあ単刀直入に言うよ。なんで、あんなにミク
と仲がいいの?」
剛太郎「出会ってたったの1週間しかたってないのに。」

剛太郎は微笑んでいた。ただ、目だけは真剣そのものだった。まぁ聞かれるだろうとは思っていし、別に驚きはしない。俺のことをよく知る者なら恐らく誰もが抱くであろう疑問。
現状を話そう。俺には今、剛太郎と琴葉しか友達がいない。理由はよくわからないけど多分、
《大切な物を失う辛さを幼少期に沢山経験した》
から自然と人と距離をとってしまうのだと思う。
だってそうだろう?大切な物なんて作るから失うんだよ。最初からなければ何も感じない。
だから…尚更不思議だった。自分でも《何故、この俺がこうも簡単に大切な物を作ってしまったのか》わからない。ただ、手がかりがないわけじゃない。その手がかりを俺はいつになく真剣な我が親友にポツリポツリと話し始めた。






ー女子チームー

琴葉「これでショッピングは終わりかな。」
ミク「はい‼️ありがとうございました‼️」
琴葉「それにしてもまさかミクちゃんがあんな下着を…」
ミク「わぁぁぁぁぁ‼️言わないでくださいよ‼️」
琴葉「…破廉恥」
ミク「うるさぁぁぁい‼️」
琴葉「冗談よ冗談。」
琴葉「集合までちょっと時間あるし…お茶してかない?」
ミク「あ…いいんですか?」
琴葉「女子会なんて初めてなんでしょ?」
ミク「まぁ…そうですけど。」
琴葉「じゃあ行きましょ‼️」

琴葉さんに無理やり連れられて私は初めての女子会をすることになりました。伽耶さんとはあまり外出しなかったし…やっぱり初めてですね。

私達が入ったお店はよくあるコーヒーショップで…名前はなんて言うんだっけ?ド⚪️ールコーヒーだっけ?
お店に入ってすぐ、私達はそれぞれの飲み物をオーダーした。と言っても、服買ったら私のお小遣いがすっからかんになってしまったので琴葉さんに奢って貰っちゃった。てへ。《マスターのツケ》

琴葉「それでミクちゃん。早速だけど。」

なんだかえらくご機嫌だなぁ…嫌な予感がする。

琴葉「大輝のこと好き?」
ミク「…やっぱりそれ聞いちゃいますか。」

今回は覚悟してたので動揺はしない。まさかこんなにストレートだとは思わなかったけど。

ミク「…」
ミク「…正直わからないです。」

私は今の正直な気持ちを伝えた。まぁ考えてみれば当たり前のことですけどね。だってまだ会って1週間ですし。
それについては琴葉さんにもわかっていただけたようで。

琴葉「そっか…まぁそりゃそうよね。」
琴葉「じゃあじゃあ一つ。」

琴葉さんが組んでいた足を解きいつになく真剣な目でこちらを見つめてくる。つられて、私も姿勢をただす。

琴葉「私達が知ってるだけの大輝の過去を教えて
あげる。」
琴葉「悲惨だから覚悟しててね。」

…続く

 
 

 
後書き
これからしばらくは不定期な更新となりますが、皆様が飽きないうちに更新できるよう頑張ろと思います。 
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