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ボカロ☆ロマンス

作者:nsk118mk
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第5話 剛太郎&琴葉登場‼️

 
前書き
新キャラ登場です。一応コメディなので少しぶっ飛んだ設定になってます。笑 

 
新しい家に来て1週間がたった。引っ越しの後始末やらなんやらもだいたい終わり、最近は少しずつ身の周りの整理に取り掛かっている。そういえば、市役所等に提出する面倒な書類やらなんちゃらはなんと親父の妹夫婦が手続きを済ませてくれた。虐待ばかりされていた気がするけど、いいとこもあるなぁ…
そんなことをソファーに腰をかけつつ考える。今は朝の静かなひと時。ミクも伽耶も起きるまではまだ1時間はあるはずだから…

ミク「マスター‼️おはよー‼️」
大輝「…お前えらい早起きだな…」

こんな声は聞こえない筈なんだが。
ちなみにミクにとっての睡眠とは充電のことではなく、普通に生き物の睡眠と同じである。別に寝なくてもいいらしいが、寝ると幸せな気持ちになるそうだ。というか、ミクは充電の必要もない。ミク曰く

ミク「生き物に限りなく近いアンドロイドですから」

とのこと。生き物は寝ないと死んじゃうんだけどな…
まぁつまり、何が言いたいのかと言うと、何故ミクは幸せな睡眠時間を削ってわざわざ起きてきたのかが不思議だということ。こればかりは勝手な予想で進めるわけにはいかないので、その疑問をダイレクトにミクに伝えてみる。多分、寝られないとかそういうものではないのだろうと予想するが…

大輝「何で起きてきたんだ?まだ7時だぞ。」
ミク「実は…」

突然ミクの顔が真っ赤になる。モジモジしながらミクは自身の股を指した。ああ…なるほど。なんとなくわかった。

大輝「ミク…お前まさかお漏らしを…」

ミクの目が一瞬点になる。いい反応してるな。

ミク「…マスターのバァカァァァ‼️」スパン‼️
大輝「いだぁ‼️」
大輝「何もネギで殴らなくても…」
ミク「今のはいくら変態マスターだとしても限度があると思います。」
大輝「冗談だから…痛え…」

そのやりとりのあと、ミクは大きく深呼吸した。多分心を落ち着かせてるのだろう。
俺はミクの心が落ち着くのを次のボケでも考えながら待つ。

ミク「マスター…その…」

ミクがさっきまでの勢いではなく、非常に落ち着いた声で話しかけて来た。

大輝「そんなに深刻なのか…俺の予想とは違うらしいな。」
ミク「マスターの予想を聞く気にはなれませんが、事態は
深刻だと思います。」

その言葉を発した時のミクの顔はいかにも真剣そのもので。俺はゴクリと唾を飲み込んだ。そして、たっぷり間をとったミクはこう告げた。

ミク「新しい下着を買いに行きたいので連れてってください…」
大輝「やっぱりそれか。」








マスターと過ごし始めてから1週間が経ちました。なんだか色々あって飽きない1週間だったなあなんて考えているととある問題をまだ解決していないことに気付きました。《下着破廉恥問題》です。…いや、あのね?紫色で布がほんの少しの下着とか恥ずかしすぎて死んじゃうからねみなさん?それに、いつまでも伽耶さんの下着を借りてるわけにはいかないので…とりあえずマスターに相談してみることにしました。今は…午前7時…ちょっと早いけどいいや。起きちゃえ。

〜30分経過〜

…というわけで、マスターに相談してきました‼️なんでも今日の9時ごろから近くのデパートに連れて行ってくれるそうで…嬉しい限りです。伽耶さんも今日は1日中塾なので《伽耶は受験生。》あのヘンテコなフアッションセンスの影響を受けなくてすみそうですし。色々超ラッキー‼️

〜1時間半後〜

大輝「ミク〜支度は大丈夫か?」
ミク「はい。バッチリです…ってマスター?」
大輝「あ、すまん。ボーッとしてた。」
ミク「まさか私に見惚れてました?」
大輝「ない。」

んもう‼️マスターったらつれないなぁ…今日は気合い入れてちょっとおめかししてきたのに。見てくださいなこのピンクのスカート‼️お花の髪飾り‼️今日の私は可愛いのよ‼️…まぁ全部伽耶さんから貰ったものですけど。こういうところのセンスはちゃんと合うのに。

大輝「さっきから何一人でブツブツ言ってんだよ。」
ミク「…聞こえててもスルーしてくださいよ…」

実はマスターの方が異常なんじゃ…まぁいいや。とにかく、楽しいショッピングへレッツゴーなんですから‼️
…折り畳み傘を忘れないようにしないと。







さてここで。実はミクにちょっとしたサプライズを用意してある。実はこのショッピング?に俺の親友2人を呼んだ。同じ時間の同じバスに乗るように言ってあるのでミクと偶々鉢合わせたあかつきには、きっと驚くだろ…そーいやあの2人とミクは話したことないんだった…特に、向こうにミクの話はしてあってもミクは何も知らないからなぁ…反応が薄そう。まぁいいか。

さて、先ほど出てた通り今日は俺の親友初登場となりますが、自己紹介のくだりが面倒くさいのでそれを割愛したいと思って…

琴葉「ダメに決まってんじゃない。」スパン‼️



みなさん…今日は記念日です。私…初めて路線バスに乗りました‼️なんか新鮮だし…まるで乗り物じゃないみたい…

大輝「お〜いミク?」
ミク「ひゃい‼️なんでしょうマスター?」
大輝「ひゃいって何だし…まぁいいや。」
大輝「俺の大切な友達を紹介するよ。」
ミク「お友達…ですか?」

そう尋ねたあと、初めてマスターの横にマスターの友達らしき人物がいるのを確認した。どうやら2人いるみたいだけど、マスターの友達なんだからきっと変な人なんだろうなぁ…

大輝「さらっと失礼なこと言うなし。」
ミク「だから…口に出てたらスルーしといてくださいって
さっきお願いしたじゃないですか…」
大輝「はい?」
ミク「今はスルーしなくていいの‼️」

マスターったらもう…
マスターの隣の2人を見ると終始クスクス笑っているようだった。やっぱり只者ではなさそう。

琴葉「仲よさそうで何より。」
琴葉「自己紹介するね。私の名前は《南織 琴葉》
貴女のマスターとは小学校以来の親友で、
好きな食べ物は山菜、趣味は落語。
これからよろしくね。」

南織 琴葉さんか…伽耶さんと言い琴葉さんと言い、どうしてマスターの周りには可愛い女の子が集まるのだろうか…マスターはさしてイケメンではないのに。琴葉さんの顔はまさに和風美人という感じで、肩まである髪をポニーテールに結ってるのが大きな特徴…かな?

大輝「お前はそんなに俺が嫌いか。」
剛太郎「僕の名前は…」
大輝「あれ?俺の意見は?」
剛太郎「僕の名前は…」
大輝「だから俺の…」
剛太郎「少し黙ってろよ。」
大輝「はい。」

なんて毒舌…あのマスターが…あ、やばい笑が…

剛太郎「僕の名前は《北見 剛太郎》。琴葉と同じく君の
マスターとは小学校以来の親友だよ。
好きな食べ物は羊羹、趣味は武術です。
よろしく。」


剛太郎さんか…かなり変わった人だけど悪い人じゃ無さそう…顔はかなりのイケメンだし。

大輝「ちなみに剛太郎は俺の護身術の師匠なんだぜ。」
ミク「マスターの⁉️」
ミク「マスターの護身術もかなりの腕前だった筈ですけ
ど。」
琴葉「剛太郎には勝てないわね。空手黒帯、柔道8段、
合気道とジークンドーも 少しかじってるのよ。」
ミク「日本最強の高校生ですね。」
琴葉「みんな言い過ぎだよ〜」

色んな意味で只者じゃない…私なんかきっと4秒でスクラップにされてしまいそう。

剛太郎「琴葉だって凄いよ。浅草落語の次期エースだし
し。」
大輝「この前は2000人の観客を前に堂々と落語してた
しなぁ…あれは面白かった。」
ミク「なんかみなさんすごいんですね…」

私なんかここにいていいんでしょうか…すごすぎて入れない…アレですよね。凄い人と一緒だと心が疲れると言うか…と思って私の横を見ると安定のザ・普通ことマスターの顔が‼️

ミク「安心しますよ。マスターは。」
大輝「いくらなんでも失礼すぎだろ。」
剛太郎「まぁこの中だったら大輝は一番凄いかもね。」
ミク「へ⁉️マスターが⁉️」

あれ?私の心のよりどころが…

ミク「いやいや流石にそれは…」
琴葉「あれでもIQ180で全国模試5回連続満点の10年に
1人の天才なのよ。」

その瞬間私の目の前は暗くなりました。みなさん凄すぎですよ…私なんかついてけない…どこかに逃げたい…そうだ寝よう‼️的な流れで。

大輝「おいミク⁉️」
ミク「Zzz…」
大輝「こいつ今日朝早かったからなぁ…」
琴葉「でも可愛いじゃない?なんか一生懸命で。」
剛太郎「大輝にはお似合いだよ。」
大輝「からかうのはよせよ。」
大輝「しかし可笑しいなぁ…確か睡眠は取らなくても
大丈夫だったんじゃ…」

バスはデパートへと向かう

続く 
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