ボカロ☆ロマンス
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第2話 マスターに惚れた日
前書き
前回の何処にラブがあったか謎ですね。どちらかと言えばシリアスな。まぁ、伏線回収もボチボチしていきたいと思います。
私は今日、初めて私の主となる人物…つまりマスターに出会った。初対面の印象は…まぁ普通の男子高校生ってところですね。私の身体をペタペタ触ってたあたりも実は感触があったんですよ⁉️
ただ、マスターには少し変わっているところがあるような気がしました。アンドロイドに歓迎会をしようとか。まぁ嬉しくないと言えば嘘になりますが。
私とマスターはなんだかんだあって今、夕飯の買い物に来ています。ただ…私の格好があまりに目立ちすぎてると言うか…だって一応初音ミクですよ⁉️ググれば画像がいっぱい出てきますよ⁉️
…取り乱しました。
私はあくまで完璧なアンドロイドとしてマスターの両親に作られました。なので、この世の16歳の女子高生レベルの知識と感性は埋め込まれています。なので、最初からこんなに感情豊かです。ちょっと期待していましたか?私に足りないものをマスターが少しづつ教えていくという展開。ある訳ないじゃないですか‼️だって完…
「ウォッホン‼️」
「ひゃあ‼️」
「…どうしたんです?咳払いなんかしまして。」
「さっきから聞いてるんだけど。」
「何をですか?」
「…夕飯何がいい?」
「そんなことですか。私は何でも…」
「ネーギ‼️ネーギ‼️」←民衆の声
なんで私の周りをたくさんのおタッキーな人が並んでいてなおかつ謎のネギコールを叫んでるんですか…
「それはお前の見た目が目立ちすぎて初音ミクだとすぐにわかってしまうからだ。」
「あぁなるほど〜」
「って‼️」
「何で私の言いたいことがわかったんですか⁉️」
「多分、貴女の心境が全て口に出てたからだと思いますよ。」
「え…」
今の私は多分、アンドロイドいやボーカロイドとして恥ずかしい顔をしている。真っ赤なゆでだこみたいな。私はその場から立ち去りたくなってしまい、実際に立ち去ってしまいました。だって恥ずかしいじゃないですか。ゆでだこですよ⁉️マスターの呼び止める声が聞こえた気がしますが、そんなもの知りません。
どれぐらい走ったでしょうか…気づくとよくわからない所に来ていました。何処でしょうねここ。
とりあえず近くにベンチがあったので腰をかけてみます。よいしょっと。
夜空を見上げるとそこには飲み込まれそうな星空。ずーっと見ていられますね。
そこで私はある記憶を思い出していました。
「貴女が大輝…いや、マスターを救うのよ。」
「あの子には…呪いがかけられているの…」
記憶といってもマスターのお母様の遺したこの二言のみですが。
考えてみると今日一日で多くの新しい記憶が生まれました。買い出しに行く途中ではこの辺のことを色々教えて貰ったり、そもそもマスターにペタペタ触られたり。
全てが初めてで…そう考えると私やっぱりマスターに色々貰っていました。私は完璧なアンドロイドじゃない…
その現実は私の胸をなんだか強く締め付けます…何故でしょうか…
「完璧でなければ捨てられる…」
悲しいけどそれがアンドロイドの宿命。マスターの支えになれず、寧ろ足を引っ張るようなアンドロイドではマスターに捨てられる…
「そんなマスターこっちから見限っちまえよ。」
「‼️」
私がもの思いにふけっていると私の後ろには3人ほどの成人男性がいました。
この感じは私を初めて取り出した時のマスターみたいな
嫌な予感がする…
その予感は残念ながら当たったわけで。
私は抵抗する間もなく、3人の男に拘束されそして…
…強⚪️されました。
アンドロイドなのに、胸とかはしっかりあって。犯される所だけはしっかりあって。私…心は女子高生なのに…
苦しい…悔しい…涙が出てきた…助けて…助けて…
恥ずかしながらそんなことしか頭に浮かばなくて。
私はここに居ない人の名前を叫ぶ。
聞こえるか聞こえないかぐらいの大きさで
呼んでも来るはずのないその人の名前を
私が助けなくてはならないその人の名前を
…助けてマスター
「助けてマスター⁉️」
「くひゃひゃひゃwww」
「傑作だなぁこりゃあ。余計に唆られる。」
「それ以上そいつに触れない方がいいぜ。」
「なんだと?」
「さっさと放せよ。」バゴォン‼️・蹴りを入れた音
「なんだ貴様…⁉️」バタン・倒れる音
「覚えときな。俺の名前は…」
「那覇大輝だ。」
「大丈夫だったかミク?」
「大丈夫じゃないです…」
「だよな。」
驚いたことにマスターは私の為に闘ってくれました。完璧ではないアンドロイドの為に。
意外だったのはマスターの強さ。てっきり唯の優男だと思ったら大の男3人を1分で蹴散らすなんて…
「昔から親父の妹夫婦から体罰を受けてたからな。」
「その過程で最低限の護身術は身につけた。」
「…また私の心境漏れてましたか?」
「…まぁな。」
私やっぱり駄目ですね。恥ずかしいです。
でも、私は静かにマスターに身を任せました。最初マスターは驚いたようでしたが、私の気持ちを汲んだのかマスターは私を静かに抱きしめてくれて。なんだか今日1日の嫌なこととか全部溶けていってしまいそうで。
「そのまま溶けても大丈夫。」
「例えお前が完璧じゃなくても…」
「別に捨てたりしないから。」
マスターは静かにつぶやいた。
続く
後書き
最後が訳わからんですね。笑
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