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詩集「棘」

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真冬の雨



毎日 君の声が聞きたいよ
この先をずっと 君と過ごしたい
叶わない夢は棘のように
いつかは誰かを傷つける…

淋しげに響く雨音
いつしか想い悩む
心の中へとこだまして…

真冬の雨は想いを叩く
時は無慈悲に過ぎ去ってく
まるで時計の振り子のように僕は…
ただ…心を揺らし続けて…


夕暮れ 忍び寄る夜の影に
淋しさが溢れ胸が痛んだ
虚しく生きる道の中で
君に出会えた…喜び…

星の見えない夜更けには
恋しい気持ちがつのり
電話をかけたくなるけれど…

真冬の雨が想いに沁みる
この世界に永久(トワ)はないけど
せめて刹那の時を君と在りたい
でも…それは君を困らせる…


優しく諭すようにそぼ降る
冷たい雨は思い出を呼ぶ
心の奥底へと落ちて…

真冬の雨に想い揺蕩う
君に愛されたいと願い…
そして叶わないと知りつつも僕は…
絶望の中で君だけを…

真冬の雨は想いを叩く
時は無慈悲に過ぎ去ってく
まるで時計の振り子のように僕は…
ただ…心を揺らし続けて…



 
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