詩集｢棘｣

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カノンのように

追いかけ合う旋律(ﾒﾛﾃﾞｨｰ)
決してユニゾンにはならず
ただひたすらに追いかけて…

和音は時に不協和音へ
しかし調和は保たれて
どこまでも流れてく…

ねぇ…君はどこまで行くの?
僕は想い続け追い求め…

カノンのように時は廻る
優しい君の旋律を辿るように
僕は君だけを追いかける
挫けそうな時もあるけれど
諦めることなく走ってく…

切れることなき音楽(ﾑｼﾞｰｸ)
繰り返される低音の影
片想いに疲れ果てて…

未来は見えず希望は掠れ
それでも想いを離せずに
いつまでも抱いてく…

ねぇ…僕はどうすればいいの?
君は手の届かない場所へ…

カノンのように想いは巡る
心はいつも君の名前を呼んでる
だけど決して振り向かず
泣きたくなることもあるけれど
僕は迷わず君だけを見て…

人が在る限り…恋は続いてく
いつの時代もきっと…
紡がれた想いは遥か彼方…
永久(ﾄﾜ)に光り輝いて…

カノンのように日々は巡る
遠く離れて同じ時間(ﾄｷ)を生きる不思議
君の姿(ｵﾄ)だけを追い求め
気弱な心を奮い立たせ
真っ直ぐ君へと歩いてく…

カノンのように時は廻る
優しい君の旋律を辿るように
僕は君だけを追いかける
挫けそうな時もあるけれど
諦めることなく走ってく…

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