機動戦士ガンダム0091宇宙の念
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宇宙編
レーモ7攻略編
第16話 戦う意味
グワンバン級ー
「大尉…」
作戦が終了し、先に帰投していたフーバーの所在を聞いた。
「あいつなら、たぶん自室に戻ってるだろうな。」
「そうですか。ありがとうございます…」
報告して、着替えたらフーバーの所に行ってあげよう。
そう思って、アイラは自室へと向かった。
パイロットルームー
静かに扉を開けて、ベッドへ倒れこむ。
と同時に、今まで閉じ込めていた感情を放った。
「マルロ…」
ここはメアリーの部屋。
特に物もなく、殺風景な所でとても年頃の女の子の部屋とは思えない。
何故なら彼女は軍人だから。
彼女は軍人だから戦うのか?いや、違う。
戦うために生まれてきたと教えられてきたからだ。
コンコン。
「メアリー?入るぞ…」
2回ノックして、フーバーが部屋に入った。
返事してないのに。
そう思った。
「電気もつけずに……!」
電気をつけて、フーバーの心により深い棘が刺さった。
泣いている…メアリーが。
「隊長…」
かすれた声でそう呼び、静かに寄り添う。
「メアリー…すまなかった。マルロを…守れなくて…」
「…許しません…マルロをやった彼奴らも、守れなかった私も、隊長も…許しません…」
その言葉を聞いて、逆にフーバーは言葉を失う。
「隊長…どうしてマルロは死んだの?マルロはどうして戦わなきゃいけなかったの⁉︎教えて‼︎」
「…」
フーバーは答えなかった。
それは、フーバーにもわからなかったから…
「…今は…一人にさせて下さい…」
戦いはまだ終わらない
フーバーの部屋ー
「フーバー?入っていい?」
「…ああ」
部屋の雰囲気は重かった。
「なぁ、アイラ」
「うん?」
「俺はもう…戦いたくない…」
それは、初めてみるフーバーの弱音だった。
「マルロのことでしょ……フーバー、わかってないよ。」
「わかってない?なにが⁉︎仲間が死んだんだぞ!なんとも思わないのか⁉︎」
「違う!私は、悲しむことがマルロのためにならないっていってるのよ!」
「それはそうかもしれないけど…そんな割り切って考えられないよ…どうして俺達が戦わなきゃいけないんだよ!教えてくれよ!」
「確かに、私たちはこんな戦いに巻き込まれて本当についてないよ…けどね?」
「生まれてくる世界は選べない。けど、運命は変えられるんだよ?これ以上…悲しみを増やさないためにしなきゃいけないことは何⁉︎」
その言葉が、フーバーの心に響いた。
「この戦いを…終わらせること…」
「悲しみは消せないよ、けど!その悲しみの連鎖は、私たちでも止められる!」
「ああ…そうだな。もう迷わないよ!絶対に終わらせる。マルロ、マリー中尉、散っていった仲間のためにも!」
決意の炎を表すように、太陽に照らされた宇宙は輝いていた…
後書き
次回より、新編に入りますよ!
それと…明けましておめでとうございます!
今年もどうぞよろしくお願い致します!
次回に続きます!
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