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妄想

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5部分:第五章


第五章

「何回戦でもオッケーだから安心してね」
「何回戦もって」
「そう、コンドームの数が大変かもね」
 今度はこんな言葉だった。
「コンドームもこっちで用意しているから安心してね」
「コ、コンドーム!?」
「そうだよ。勿論一緒にお風呂に入ってそこでね」
「い、一緒にお風呂って」
「とりあえず舐めてもらう位なら生でいいからね」
「な、生ですか」
 余計に刺激的な言葉だった。彼にとってはだ。
 それであたふたしているとだ。兄ちゃんはだ。
 さらに笑顔になってだ。こう彼に言うのである。
「どうだい?好きなだけ抜いていくかい?」
「あ、あの僕は」
 いつものそのエロ博士の顔ではなくなりだ。そうしてだった。
 顔を真っ赤にさせてあたふたとした顔でだ。兄ちゃんにこう返すのだった。
「これで」
「これで?」
「今日はこれで帰らせてもらいます」
 こう言うのだった。
「すいません、これで」
「ああ、また来てね」
「は、はい!」
 こうしてだ。店の前から逃げ去るのだった。そうしてだった。
 彼は仲間達にだ。こんなことを話すのだった。
「俺もな」
「何だ?お年玉のことか?」
「それか?」
「ああ、それでまた新しいビデオと写真集買ったよ」
 結局だ。そうした方面に使ったというのである。
「それと雑誌もな」
「雑誌も買ったのかよ」
「そっちもか」
「ああ、五万もあったらな」
 それだけあればだ。まさにだった。
「もう当分な」
「楽しめるよな」
「そうだよな」
「ああ、そうだよ」
 笑顔で話す彼だった。
「もう充分過ぎる程な」
「そうか。それで誰の買ったんだ、今度は」
「アイドルは誰なんだ?グラビアは」
「小池里奈だよ」
 彼は笑顔で言った。彼女だというのだ。
「あの人のだよ」
「おっ、今度はそっちか」
「ロリか」
「そっちにしたのか」
「あれだよ。熟れた肢体だけじゃ飽きるだろ」
 五万を使うにあたって何があったのかは隠して仲間達に話すのだった。
「そうしたな。ロリもな」
「いいよなあ、確かに」
「青いスタイルってのもな」
「それも美味しそうだよな」
「そうだよな」
 仲間達もだ。彼のその言葉に頷いた。
 そしてだ。彼はまた話すのだった。
「俺達の年代もか」
「同じ中学生も」
「そっちもいいか」
「ああ、考えてみろよ」
 ここからまたそっち方面でさらに踏み込んで話す彼だった。
「御前等半ズボンは好きか」
「体育の時のあれだよな」
「つまり体操服だよな」
「それか」
「ああ、それだよ」
 また話す彼だった。
 
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