ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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進級試験とウロボロス
零達也の正体×黒神眷属による打ち上げ
俺は学園祭が終わらせた後、空間切断で蒼い翼本社社長室に来ていた。用件はサイラオーグと母親のミスラさんについてで、バアル派の者らからの監視を無くさせようとして社長室に来ていた俺。ちなみに今の俺は兵藤一誠ではなく、ビジネスネームの零達也として活動している。ここに来ると秘書の朱璃さんがいるし、いつも俺の代わりにやっている副社長の青木がいる。
「これはこれは零社長ではありませんか」
「久しぶりだな青木。俺が今回ここに来たのは他でもないが、サイラオーグの件についてだ」
「それなら既に準備済みですわよ零社長・・・・レーティングゲーム拝見致しましたが、実に見事としか言い様がありませんでした」
「ありがとう朱璃。早速だが俺と一緒に来てくれ、バアル家の所に行くのでな」
そう言う事で俺と朱璃は送迎車に乗るが、ゲート解放で人間界から冥界へ到着した。そんでサイラオーグが既に退院してバアル家に戻っていると聞いた俺らは、バアル家の城へと向かう。既にミスラさんの事について了承済みのはずだが、一応アポ無しで確認しに行った俺と朱璃。今は辺境の家ではなく、現当主がいる城にてバアル眷属と共にいると聞く。
「レーティングゲーム終了後、サイラオーグはしばらく入院していたそうだな」
「はい。バアル眷属も一緒に入院してましたが、フェニックスの涙にてすぐに回復したそうです。ミスラ様の保護と一緒に生活出来るように命令書を送ったのですが、監視側の部下によると現当主は表では受け入れたようですが裏では蒼い翼の者らを監視するようにしているとの事」
「一見変化しようとも裏では余り変わっていないようだな・・・・出来れば人間界本家に帰れるようにしたいな」
「そう言えばまだ打ち上げはまだでしたよね?黒神眷属との打ち上げに間に合うようにしてますが、果たしてどうなりますかね」
との事で俺らの車はバアル家の城へと到着し、俺らは降りてから謁見の間に来たのだった。スーツ姿で容姿は織斑一真としてだが、今は零達也としてな。しばらく待機しているとバアル眷属とサイラオーグとミスラさん率いて謁見の間にいたが、俺の事を誰?と思っていたに違いない。そして現当主と初代バアル家当主であるゼクラム・バアルがいた事で、この俺に関してVIPなお客だと認識した様子だ。
「俺としては現当主に用があったんだがまさかお前がいるとはな・・・・久しぶりだなゼクラム」
「お久しぶりですな零社長・・・・おいお前らこの御方にご挨拶せぬか!この御方は蒼い翼CEO零達也様であるぞ」
「な、何とあの幻の社長が目の前にいるとは・・・・初めまして、俺いや私は『構わんぞサイラオーグ、いつも通りの口調でな』で、では俺はサイラオーグ・バアルであり次期当主でございます」
「初めまして零様、私はミスラ・バアルであります。この度は私の保護と我が息子と一緒に住ませてくれた事を感謝申し上げます」
「おうお前らが一真が言っていた奴か、それよりバアル家現当主よ。俺のオーダーを裏では部下を監視しているようだな、ゼクラムこれはどういう事だ?俺らの部下を監視すると言うのは」
俺の一言でゼクラムは現当主に向かって殴り込みをしていたが、俺の目の前なのかすぐに殴り込みを終わらせてから俺が現当主の首を持ちながら浮かせた。俺らの指示を無視した事について怒りを籠めていたので、ゼクラムは終始見守っていたが用件が済んだので投げ飛ばしながら重力にて立ち上がれなくした。
「全く現当主は俺らを舐めているしか思えないが、ゼクラムの顔にて許す事にする。俺ら蒼い翼に喧嘩でも売ってみろ?現当主とバアル派の者らを滅ぼしてやるからな」
「申し訳ない零社長、我らバアル家現当主が面汚しをしたようですな。近々蒼い翼にて謝礼金をお送り致しますので、この後またプライベートでお会いしたいですな」
「あとの事は頼んだぞゼクラム。バアル家次期当主に関してはサイラオーグのままにしてくれないとな、俺の知り合いである兵藤一誠からの鉄槌を下すんでな。ゼクラムに関してはいつかな・・・・俺は忙しい身である」
「と言う事で現当主様は重力により潰されてますので、代わりにゼクラム様がこの書類に関してをお渡ししておきます。後程でいいので、蒼い翼冥界支社か人間界本社にて送って下さると助かります」
「・・・・うむ。これに関しては私にお任せ下さい」
そう言う事で誓約書やら書類をゼクラムに渡してから俺らは帰る事となったが、人間界本家では俺無しでの打ち上げをしようとしていた。ヴァーリ、シーグヴァイラ、ソーナ、レイヴェルは学園祭から終わってゲームでの打ち上げをしようと準備していた。
だが主役である一誠がいないので、メイド達も準備完了と共に待っていた様子。レイヴェルはケーキを作ってから気付いていたが、先に帰ったであろう一誠がいない事にな。
「ところで一誠様はどうしたのですか?ヴァーリ」
「俺も分からんさ。先に帰ったはず何だが、ここに帰るといなかったからな。メイドに聞いても出かけたらしいが、場所までは言わなかったそうだ」
「曹操らとルフェイらはずっとここにいたよな?」
「ああ。俺らも人間界本家にいたが、一誠が帰ってきた所を見たがすぐに外出してしまったよ」
「曹操の言う通りでな、一誠の旦那はスーツを着て車に乗って行ってしまった」
「このままでは勝利したゲームでの打ち上げが出来ないが『ピンポーン』誰か来たようだが、メイドに任せるとしようか」
乾杯前だったが、インターホンが鳴った事で誰が来たんだ?と俺らヴァーリチームと英雄チームは疑問符を浮かべていた。学校に行っていた俺らとは違い、鍛錬も大事だが娯楽も楽しむ事でストレスを解消する目的もある。メイドに行かせたらミカエル、サーゼクス、アザゼルが来た事で三人の客が一誠がいない事に気付いたらしい。
「ヴァーリらはさっき会ったが一ちゃんはどうしたんだ?」
「一誠なら出かけたそうだぞ?それも俺らが帰る前にな」
「それは本当なのか?主役がいなければ打ち上げが出来んが一体何をしているのやら」
「ヴァーリ様、ご主人様がお帰りになられました」
「それは本当か?桜花」
ここからは俺が語り部となるが、冥界バアル家から人間界本家にてこのままの姿として戻ってきた。もちろんメイドらは知っているから問題ないが、問題はヴァーリらと呼んだミカエル達だな。織斑一真=零達也としてなので、恐らく俺を見ても兵藤一誠ではない別人だと思われる。まあ朱璃がいるから大丈夫だろう。
「朱璃・・・・本当ならここより姫島家に戻っても良かったんだが」
「私が居た方が証人になりますし、兵藤一誠の時ではない姿であります。私が蒼い翼本社社長秘書と言う事に関しては、グレモリー眷属とアザゼルは知っていますから」
と言う事で俺らは人間界本家に戻ったが、車から降りたらメイドらはすぐに主人だと認知した事でいつも通りに挨拶した。そんでヴァーリらは俺が帰ってきたとの報告を聞いてから、入ってきた人物を見てヴァーリら人間界本家の住人と客である三人以外のメイドは一礼をした。そんで俺はグラスを持つと酒を入れてくれた朱璃だった。
「ん?打ち上げをするのであろう。だったら乾杯でもしようではないか」
「お前は誰だ?メイドらは一誠が帰ってきたと聞いたが、姿を見ると一誠ではないな。何者だ」
「お待ち下さいませ曹操様。こちらはご主人様である織斑一真様でございますよ」
「それは本当ですか?結衣さん。どう見ても私らの婚約者ではありませんが、織斑一真とは誰です?」
俺と朱璃がいた事でミカエルらは観察していたが、何者なのかを見ていた。するとアザゼルが思い出したかのように、手をポンとしていたがまだ確認していないので聞いてみたアザゼル。
「・・・・もしかして蒼い翼本社社長兼CEOの零達也か?朱璃が蒼い翼本社社長秘書だと聞いたんだが、俺やサーゼクスでも本物の零達也なのかは分からない」
「確証ないでしょうが、ここにいるメイドは皆主人を見ているようですね」
「私も会った事がないけど、聞いてみようか。・・・・もしかして貴方は幻と言われた零達也様ではないのかね?」
そう言ったサーゼクスだったが、ヴァーリチームと英雄チームらはあの巨大グループの最高司令官がここにいるのは不自然だ。だがメイドらは主人なので自然とここにいても可笑しくないし、ソーナら婚約者も何となくだが俺があの零達也だと言うのは本当だと知る事はすぐに理解した。
「おいおい、俺の声を忘れたのか?それともこの容姿だからなのか・・・・改めて言うが俺の名は零達也であり織斑一真である。だが偽名としては兵藤一誠と名乗っているがな」
「この声は一誠!?だが姿は大人とした容姿だが『兵藤一誠と言う名はあくまで偽名であり、本名は織斑一真だ。奏と優斗の名字は何だ?』奏さんらの名字は織斑だったけど、まさかなのか!」
「それに関しては私らが証人としますが、こちらの御方は織斑一真様でありビジネスネームでは零達也様です。現在兵藤一誠と織斑一真は同一人物であります」
「そう言う事だから俺もいつもの容姿に戻ろうかね。いつまでもこの声では不審人物だと思われるからな」
光輝いたらそこにいたのは、スーツ姿をした兵藤一誠だったが、先程いた織斑一真の声を発した事により俺が織斑一真と兵藤一誠だと認知してくれた。だが俺が零達也だと言う事に関しては、ヴァーリチームだけ知っていたので黙っていたようだ。そんで俺は兵藤一誠の容姿となってから、容姿を部屋着に量子変換機で着替えた事で本物だと認知された。
「これについては曹操ら英雄チームだけ知らなかったが、俺らヴァーリチームは一誠が零達也だと言う事は知っていた。もちろんソーナもな・・・・先程は知らないフリをしていたからな」
「なるほど・・・・道理でソーナらは知っているが観察していた訳か。こりゃ俺らでも知らない訳だな」
「ミカエルらにも黙っていたが、俺が蒼い翼CEOをしている事は内緒な?」
そう言うとミカエルらは黙ったまま頷いた事で、俺は改めてグラスを持った事で打ち上げを始めようとしていた。既に俺と朱璃以外の者がグラスを持っていたので、大人以外はジュースで乾杯となっていた。
「では、今回タッグ戦となったバアル&グレモリーチームに無敗で勝利したと言う打ち上げを開始したい!黒神眷属としては新たなステージに立てたと思うが、俺とヴァーリとの最強形態である赤白龍神皇帝に一発本番で出来た事への祝いと言うダブル祝杯だが、乾杯をしようと思う。かんぱーい!」
『乾杯!』
ごくごくと飲んだ後、各自料理を食ったり話したりとしていた。俺はサーゼクスと話していたが、バアル&グレモリーチームで最終戦にて余り活躍出来なかったリアスだったので尾を引く結果となってしまった。
「まあそうだよな。リアスはレグルスと一緒であったが、最終的には聖槍を向けられていた。サイラオーグとの戦いが終えた後、リタイア宣言したもんな」
「リアスは決して弱くないのだが、戦術面ではシトリー眷属とアガレス眷属の戦いの方に注目されたんだよ。旗取り合戦とも言うけど、スクランブル・フラッグは派手さや認知度が低かったが批評家から見れば隠れた名勝負と言っていいような事で高評価だったとね」
最近出た冥界の雑誌では特集されていたが、俺の婚約者同士での戦いではあった。大きく報道されたのは俺らのゲームだったが、批評家の者にとってはシトリー対アガレスに対するゲームの感想が高評価で掲載されていた。それに蒼い翼からは、冥界支社長からの記事が書かれていたけど一番は黒神眷属『王』である俺だけどな。
「リアスは『王』として覚える事が多いが、まずはサーゼクスからのアドバイスを聞いてから滅びの力を本格的に研究し始めると思うぞ」
「そう言うと思ってね、既にこう言う修業方法にしようと思っていたよ。私とリアスでは滅びの力は同じ魔力でも、性質やら性格が違うからなのかもね。私はテクニックとウィザードの究極と言われていて、一誠君の『滅』のように手足に自在に操る事は悪魔でもこの技術を持つのは私と一誠君ぐらいだろう。逆にリアスはウィザードとパワー寄りだからか、技術的よりも威力に恵まれているからね」
「決定打が不足していると言っていい程だよな。必殺技を持ってないと言うか、一歩先に進んだ滅びの力を持っていない事で悩んでいる様子だな。ただ放つだけでも威力があるし、強者相手だとリアスは必殺技を習得した方がいいよな。だから模索していると朱乃から聞いたが、考える時間はあるからな~今は今で悩んで損はないぞ」
それと朱乃と祐斗への昇格試験については俺がゲーム後に言っていたので、その事に関しては後程聞く事にした。ギャスパーやロスヴァイセも鍛錬しているようで、毎朝マンションにて基礎トレをしているんだと。
「まあ、いいんじゃねえの?こっちは駒王学園の中間テストがあるからな、祐斗と朱乃にとっては板挟みかもしれないが」
「ところで気になる事がある。君が創造して創った地球の内だった三つ目と四つ目は何だったのかね?」
とここでアザゼルとミカエルも集まっていた。そんなに気になるのか。
「俺も気になるぜ、一つ目と二つ目は驚いたがな」
「私もです。アースは共存した世界だなんて、まだ信じられませんしね」
俺はしょうがねえなと思って魔法陣を展開し、まず三つ目を見せた。
「これは!あの時の生物か。たくさんいるじゃねえか」
「この地球の名は『PMW』。ポケモンが住んでいる地球だ、人間も住んでいる」
「これも別世界の生物か、そういえばサイラオーグ戦で第一試合で出てたのもですか?」
「そうだ。例えばこれとか」
俺は1個のモンスターボールからピカチュウを出した。出した瞬間、アザゼルが観察を始めたので指示を出した。十万ボルトとな。そしたらアザゼルは黒こげになったが、ピカチュウをボールに戻してから料理を食っていた。
「一ちゃん、四つ目の地球は何なんだ?」
「もう復活してきたのかよ。見せてやるから鼻息が荒い、離れろ!」
俺はハリセンでアザゼルの頭を叩いた後、魔法陣の映像を変更して四つ目の地球を映した。
「この地球の名前は何なのかい?」
「『魔』と言う、そこには人間と魔族が共存して生活している」
「魔族?」
「オークとかグールとかのあの魔族だ。ちなみにオーディンが前言ってたダークエルフとドワーフは滅んだ、とか言ってたが実はここに住んでるのさ」
特に興味深そうに聞いてたのはアザゼルだったけど、サーゼクスが『アース』に行きたいと言っていたが今はまだ不安定だからと断った。だが、いつか連れて行ってやるよとな。ダークエルフもいると言う事はエルフもいるのか?とアザゼルから質問が来たけど、俺は無言で頷いた事とサキュバスもいるからなと忠告しといた。
「そう言えばソーナらのオーラが少し違うように見えるのは俺の気の所為なのか?」
「アザゼルらはそう見えるのであればしょうがないが・・・・これに関しては今の所俺ら黒神しか知らない事だ」
「『悪魔の駒』を入れた感じではなく、まるで黒の駒を入れているかのように見えるが・・・・一誠君は何をしたのかね?」
「これに関してミカエルしか知らんがな。実は黒の駒に『悪魔の駒』システムを融合させたハイブリッド・ピースとなった事で、表は各眷属や御使いとなっているが裏では俺ら黒神眷属となっている」
「なるほどな~道理で力のオーラが違うと思ったが、まさかソーナら悪魔にハイブリッド・ピースを入れているとはな。だがこれに関しては一部の者でしか知らされていないから、俺らも口を堅く閉ざすか」
俺らはそうしてくれと言ってから、レイヴェルが焼いたケーキとウチのオリジナルブレンドである紅茶を飲んでフィナーレとなった。打ち上げはこれで終了となったが、次の日の夜にアザゼルから今夜昇格の話をしたいと頼んで来たので人間界本家に来いと言っといた。昇格に関して俺らも知っているようだし、グレモリー眷属から昇格に関しては稀だからだ。
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