黒を纏う聖堂騎士団員
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
08.マダンテ習得
「スクルト」←クロノス
「とうぞくのかぎ」←ククール
「ギガンテス」←エイト
「捨て身」←クロノス
「ミラーシールド」←ククール
「ドルマゲス」←エイト
「スライムベス」←クロノス
「す・・・あぁ~!!もうねぇ!!」←ククール
見ての通りしりとり中でーす。
大の大人(?)が三人、真剣にしりとりしてます。
エイトが大人の部類に入るかって?入れてしまえばいいんです。
お年頃的に健全男子なら、ベッドの下に隠しものがあるはずなんですから!!
それより、なんでしりとりしてるかって?
まあ長い長い話がありまして・・・
簡単に言いましょ~
煉獄島イベント中でございます~♪
たいそうお暇な勇者一行は暇をもて余しております♪
負けた人が暴露話をするというお決まりパターンです。
はじめは王様ゲームでしたが、エイトが王様くじばかり引くものでして・・・やめました。
しりとりでも女子のクロノスが次でも、容赦なく「す」ばかりを当て続け・・・
それを利用し、クロノスはククールに「す」を押し付けました。
スライムベス凄い・・・
「ククールの暴露話~
自分からしないなら、クロノスが代わりに話すからね。腹を括ろう・・・」
「クソ・・・カードなら負けねぇのに・・・」
ククールは口を開きかけた時、かなり意地悪なことを思い付きました。
ククールの暴露話・・・
ククール自身の暴露話とは言ってませんよね?
「エイトのバンダナはハゲ隠しでよ・・・」
「違うよ、ククール。薄いだけだよ」
「そうか。
エイト、女の私からしてみれば、変にあるよりハゲの方がマシだ。」
クロノス~、エイトの薄毛話信じちゃダメよ。
薄毛より十円ハゲ率が濃厚だから。
「でもさ、兄貴なんかデコからいくハゲだが、エイトはバンダナで隠せるからいいよな。」
暴露話からハゲ隠しに移行。
見張りのあらくれもハゲなのでしょうか。
頭を触る・・・頭を触る。鏡で見つめてます。
「あんたたち、なんでハゲハゲ言ってるのよ」
ハゲハゲ連呼であらくれの頭を触る頻度が増してます。
ゼシカ、気づいてあげて・・・
女にハゲ言われる悲しさを!!
「あぁ、ゼシカ。暇でさ。
1か月ほどになるのか。煉獄島での暮らし。」
クロノスが男前に嘆きもせずに言います。
どこかのバカリスマよりカリスマ性が高い。
男装をしていた際の雰囲気が抜けきれずただイケメン化するクロノスを、ゼシカはうんざり顔で見てます。
「あなた、怒ってるとばかり思っていたわ。
あのイヤミがこんな場所まで飛ばしてくれたんだから」
「ん~そうは言われてもな。
岩石おとしでエイトが脱出しないかが心配で」
確かに。勇者、殺人はよしなさい。
岩石おとしの使い方が絶対違うし。
法皇暗殺未遂とはいえ、まだ未遂ですし。
わざわざ殺人はしなくてよい。
「だって頭むしりたいし」
「やめてください」
クロノス、ククール、ゼシカの声が重なりました。
「兄貴~、カッコいいでげす」
ヤンガスは捨てておいて・・・
川流ししてやりたいが、許してあげましょう。
エイトは笑って話を切り替えました。
「それよりクロノスって修道院でハーレム化してたんでしょ?
マルチェロとはどこまで・・・」
クロノスは身体のそこから怒りが沸き上がるのを感じました。
沸き上がる何かがグツグツ言ってます・・・
クロノスはそれがマダンテとは知る余地もありません・・・
ページ上へ戻る