攻撃手 狙撃手 エンジニアのトリップ集団!!
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
トリップ一年目
第三章 玉狛第一の狙撃手
第一話 ストレスをぶつける相手
~すみれside~
みかんが欲したのは力だった。
誰にも負けない力が。
みかんは綺麗事嫌いだから、たぶん自分自身の自己満足で欲しがっていると言う。
はぁ・・・みかんはね・・・
守りたいんだよ。自分以外の誰かを。
特に桜木真木を。
みかんが提案したトリガー。
理論上やれるとみかんは言うけど、私はみかんに不安を覚えたよ。
力を欲しすぎて焦りが見えたから。
それと、
私たちがしばらく会わなかっただけで
小さな溝ができていると気づいたから。
ねぇみかん。
あなた、守るべきものを間違ってない?
~きっきーside~
いつ来てもロビーは騒がしいな~
みかんいないし、東さんもいないし、太刀川さんいないし。
帰ろうかな、寝ようかな。
と、思ったら目の前に謎の人物が・・・
明らかにナルシストだ。
そして近寄りたくない。
「あのちんちくりんな小娘になんでA級一位が譲らなきゃならないんだ。」
唯我・・・か。
嫌いなんだよな、あんなキャラクター。
つかちんちくりんって誰よ。
「あの寝癖で貧乏そうな」
みかんか!!
こいつ、みかんの悪口だけは許さないんだから!!
殴ってやろうと思ったら、唯我の後ろにすでにみかんが。
顔が怖い。みかん、怒ってる?
あれを怒らすと、ヤバいんだよ・・・
(暴力に走るから。)
「唯我くーん♪
そこで何してるのかな~
暇ならランク戦しな~い?」
「ひぃぃぃ~!!
桐条さん何故ここに!?いつからそこに!?
ランク戦やりませんよ、勝てませんよ、怖いですよ!!」
あぁ、実物は見たくないよね。
正確には実物も見たくないよね、だけど。
「B級なりたての私に負けないよ、A級一位なんだから。
ほら、ブース入りなよ。
A級がB級相手にビビってるって言いふらすぞ!!」
あぁ、みかん・・・
唯我の扱いに慣れてらっしゃる?
怖いな。目が笑ってない。
「みかん、無茶しないでね」
「大丈夫よ。きっきー。私、あまりキレてないから。
こいつ、きっきーを過去に悪く言ったのを思い出しただけよ」
へ、へぇ~
あまり興味ないけど。ただ、やり過ぎないように。
すでにみかんはランク戦を始めている。
みかんが負けるなんて考えてないけど。
とりあえず観ていこう。
「あれ、噂のB級隊員?
確か・・・」
「あぁ!!
確か『白き魔女』だな」
どんな肩書きだよ。
・・・白って私の方が似合わないか?
私は自分の隊服を眺めた。
上半身は白で下半身は黒・・・
C級に間違われたことまであるんだから。
「隣、座っていい?」
はい?私?
誰かと思えば時枝先輩と嵐山さん!!
あ、そうか。
原作開始三年前に嵐山隊は結成してるんだ。
木虎まだいないけど。
「どうぞどうぞ。
桜木真木です。今戦ってるみかんの友人してます」
「うん、知ってるよ。
狙撃手だよね。時枝だよ。あっちが嵐山さん」
「よろしく!!
友達のランク戦を応援してるのか。優しいな」
はぁ・・・
暑苦しいよ、みかん。
ランク戦やめて、ヘルプしてくれないかな。
仕方ないのでランク戦に視線を戻す。
そこには、怯えきった唯我の胸ぐらを掴むみかんが・・・
何してるんだ!?
何やら怒鳴り散らした後に斬りつけていた。
弧月、盾以外のトリガー使わずに勝っちゃったよ。
私には無理だな・・・努力して必死にならなきゃ。
「きっきー、勝ったよー!!
あれ、お隣の方は・・・」
「時枝です。よろしく」
「嵐山だ。今のランク戦、すごかったな」
「みかんお疲れ様」
「え、あ、うん。
スッキリしたよ。ストレス抜けた」
唯我、不憫。
可哀想だからヤメタレ。
ページ上へ戻る