新オズの腹ペコタイガー
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第一幕その十
「いつもたっぷり食べていても」
「朝昼晩ね」
「おやつも食べてるわよね」
「十時と三時にね」
しっかりというのです、そちらも。
「合わせて五食だよ」
「それだけ食べても」
「うん、僕はお腹が空くんだ」
すぐになのです。
「朝起きたら凄く空いていて」
「朝御飯をたっぷり食べて」
「十時になったらなんだ」
午前のおやつの時間です。
「また空いて食べて」
「そして十二時になって」
「また食べるんだ」
今度はお昼ご飯をというのです。
「朝御飯以上にたっぷり食べて」
「そして三時になったら」
「また小腹が空くから」
「それでおやつも食べて」
「七時になったらお腹ペコペコになって」
その時間になってもというのです。
「また食べるんだ」
「晩御飯をね」
「この時が一番食べるね」
一日の食事の中でもというのです。
「もうお腹一杯ね」
「その時も食べて」
「寝るんだけれど」
「また朝になったら」
「お腹がペコペコになって起きて仕方なくなってね」
「朝御飯を食べる」
「それの繰り返しだよ」
これが腹ペコタイガーの日常です。
「オズの国では誰も死なないけれどね」
「食べないとね」
「うん、元気が出なくて切なくなるんだ」
それでというのです。
「僕はいつもたっぷり食べてるんだ」
「そういうことね」
「だから今もなんだ」
「晩御飯食べてるのね」
「こうしてね、君達も食べるよね」
「ええ、お昼はお寿司を食べたけれど」
恵梨香はにこりと笑って腹ペコタイガーに答えました。
「これからね」
「晩御飯も食べるね」
「そうするわ」
「さて、今日の晩御飯は何かしら」
トロットはにこりと笑って言いました。
「楽しみよね」
「じゃあ今からオズマ姫のところに行きましょう」
「そうね、それじゃあね」
「そしてその晩御飯を食べて」
そのうえでというのです。
「明日もですね」
「楽しい一日を過ごしましょう」
「わかりました」
にこりと頷いた恵梨香でした、そして。
トロットは五人にもです、こう言いました。
「じゃあ皆もね」
「はい、晩御飯を食べて」
「それからですね」
「お風呂に入って歯を磨いて」
「ベッドでぐっすりと寝て」
「また明日ですね」
「楽しい一日を過ごしましょう」
トロットは五人にもにこりと笑って言いました。
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