詩集「棘」
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想いは壁に阻まれて
今日…誕生日だったね
おめでとう…なんて…
伝わらない言葉…口にした
部屋は淋しさに満たされて
息もうまく出来ないよ…
遠くを見れば
繋がらない未来が手招きしてる
ねぇ…僕は笑ってられるかな?
君のいない辛い日々の中で…
想いは壁に阻まれて
届くことなく散ってゆく
天(ソラ)からは優しさと切なさが降る
まるで心を浄めるように…
大人びてく君の姿
傍で見られずに…
見送るだけの想いの端に
寄り添うように弱さが見えて
自分であること躊躇った…
堕ちた陰に…
愛しい欲望が見え隠れしてる
もう…君はいないと知ってるのに
どこまでも僕は追い求めて…
想いは壁に阻まれて
君への道も途切れてる
淋しさが吹き荒ぶ夕べに
まるで祈るように恋をする…
涙は流さない…
もう…たくさん泣いたから…
無駄に過ぎてくこの時に
溜め息を…一つ…
想いは壁に阻まれて
君の傍にはいられない
普通は僕を内から蝕み
そっと絶望へと誘って…
想いは壁に阻まれて
届くことなく散ってゆく
天(ソラ)からは優しさと切なさが降る
まるで心を浄めるように…
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