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歌集「春雪花」

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 願わくは

  共に在りたき

    霜月の

 虚しく眺む

     暁の空



 願いが叶うならば…彼と共に生きて生きたい…。

 そんな想いは叶うはずもなく…一人、十一月の夜明けの空を虚しく眺めるだけ…。

 愛してはくれない…抱いてはくれない…。
 そんな解りきったことを考え…愚かだと思い…そして…そんなことをずっと考え続けている自分が…世界一愚かだと苦笑した…。



 永久はなく

   時は儚く

    消えゆきて

 けふも抱けぬ

     君ぞ恋しき



 人は脆く…永遠を生きることは出来ない…。
 そんな人の時間は儚く…そして、容赦なく過ぎて行くものだ…。

 こんな時を一人…愛しい彼の温もりを感じることなく捨て去るしかないのは…本当に虚しく、侘しい…。

 得難い心…叶わぬ願い…。


 ずっと…君が恋しい…。


 
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