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詩集「棘」

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色褪せた四つ葉(クローバー)



時雨れた空に…想い写す
こんな淋しい時さえ いつか
晴れることを願って…

叶えたい夢…
それが誰かを傷つけるなら
僕は一体…
どうしたら良いのでしょうか?

色褪せた四つ葉(クローバー)
本からひらりと舞い落ちた
君を想って探した記憶(メモリー)
鮮やかなまでに思い出したよ…


初冬の風に心切なく
ずっと君だけ待っても きっと
迷惑なばかりだね…

創りたい未来(ユメ)…
それがたとえ我が儘だとして
僕はそれでも…
手を伸ばし求めてしまう…

色褪せた四つ葉(クローバー)
願いなんて叶わないけど
安心できる約束もないし
こんなものにさえ縋るしかなくて…


叫びたい…君が欲しいと…
伝えたい…愛していると…
許されない望みはいつか
僕の心を捩じ曲げる…

色褪せた四つ葉(クローバー)
そっと手のひらへ重ねて
まるで祈るように君を想う
ずっと一緒にいたかったよ…

色褪せた四つ葉(クローバー)
本からひらりと舞い落ちた
君を想って探した記憶(メモリー)
鮮やかなまでに思い出したよ…



 
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