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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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学園祭のライオンハート
  学園祭準備×公式レーティングゲームに関して

「レイヴェルも最初は馴染めなかったが、今では無事にクラスの人気者となったな」

「それは俺やシーグヴァイラも同じ事だし、始めは名字が珍しいとか言われたな。それにルシファーやアガレスと言えば、悪魔関連ではちょっとした有名だからな」

「まあそうよね。外国の転入生と言う事で来ましたが、最初だけですよ。クラスメイトに質問攻めされたのは、それに高飛車で高圧的な物言いだったとしても人間界と冥界では違いますから」

「ま、それはそうだろうよ。冥界で暮らしていたアガレス家の次期当主とフェニックス家のお嬢さんだし、人間界と冥界の話題も違うからな。そういえば今日の放課後に呼ばれていたんだったな」

思い出したように教室に戻って、放課後になったらイリナが部室に来てくれと言われたからだ。俺とヴァーリとシーグヴァイラとレイヴェルとイリナで部室に向かった。ノックして入ると、既に自宅療養から復活した祐斗、ゼノヴィア、ロスヴァイセがいた。

「俺に用があるようだが何だ?学園祭の準備か?それだったら手伝うが」

「貴方に謝らなきゃと思っていましたが、京都の時に貴方達の戦いを邪魔しようとした事を謝罪申し上げます。グレモリー眷属の『王』として申し訳ありませんでした」

リアスが珍しく謝罪して来た後、グレモリー眷属全員は床に正座をしてからの土下座をして謝ってきた。俺はもうその件について怒ってないと言ってから、全員を床から立たせてから言った。

「確かに邪魔をしたがもう過ぎた事だから既に許している。だがな、また俺達の戦いを邪魔した今度は容赦しないからな」

「はい。・・・・という事で皆、作業開始よ。もちろん一誠も手伝ってくれるわよね」

謝罪後に学園祭の準備作業に入ったが、俺達は何も聞かされてないのでリアスに聞いたら今回の出し物は『オカルトの館』だそうだ。去年も使ったお化け屋敷に占い部屋に、喫茶店とオカルトの研究報告などをこの旧校舎全体を使うらしい。

シーグヴァイラもレイヴェルもお気に召したようで、女子達は衣装作りや部屋の模様替え作業だ。旧校舎全体をオカルト研究部の一任されているので、使っていない教室や物置と化している教室もある。それ利用すれば占いと喫茶店とお化け屋敷用の衣装も作るが空いてる教室を専用のスペースに変えていくそうだ。

魔力を使えば一気に出来るがリアスが出来る限り手作りと言ってたので俺とヴァーリと祐斗は大工作業をしていた。トンカチやノコギリを使って、木材やらを組み合わせたり切り分けたりしていた。無論俺とヴァーリは、切る時も一秒かからずに切り分けていくから祐斗も負けじと切り分けていく。

「一誠君やヴァーリ君も速いね、鍛錬の賜物かな」

「まあそう言う事だ。あと俺の事は呼び捨てでいい、一誠もそうだから」

「じゃあそうさせてもらうよ。でも一誠君は、神様だからいつも通りに呼ばせてもらう。そっちを持ってくれるかい?」

「おうよ。毎日の鍛錬をここで発揮するのも悪くないが、旧校舎全体を改築中とはね。リフォーム会社とか始めれば意外に儲かるかもな」

と言う風に俺達は木材と格闘してたが、アザゼルとロスヴァイセは職員会議に出ている。学園祭当日の細かな部分がまだ決定してないって話だし、主に保護者の注意事項とかを決めるとか言ってたという事は、ケルディムらも来るのだろうか?サーゼクスとセラフォルーもまた会議を抜け出して来ないよな?グレイフィアもいるから多分大丈夫だと思ってきっちりと仕事終わらせてくるのを願うか。

『一誠が心配する事は無いと思うが、アザゼルはロスヴァイセが見ているから心配いらんだろう』

『あのアザゼルがサボる事はないが一応な。それにしてもグレモリー眷属の根城とされているが、学校の一部だし俺らは学生だからたまには手作りしたいもんな』

「ところで一誠君は、ディハウザー・ベリアルを知ってるかい?」

おっと念話してたら祐斗から聞いてきたから、俺らは自然体で返事をした。

「もちろん知っている。正式なレーティングゲームのランク一位で、現王者(チャンピオン)。ベリアル家の現当主、ベリアル家始まって以来の怪物で、皇帝ベリアルと称されてる奴か」

「その話は一誠に聞いたが、悪魔の中でも強者だと聞いている。ランキング二十位からは別次元とされていて、トップテンとなれば英雄に近い存在となる。ランキング五位からは、不動の存在で変動がないと長期間君臨している。三位:ビィディゼ・アドバン、二位:ロイガン・ベルフェゴール、一位:ディハウザー・ベリアル。この三人は現魔王に匹敵する、と言われてる最上級悪魔なんだろう」

「その上、そいつら三人は余程の戦が起きない限り動かないとも言われている。ゲーム上の特性で研磨されていて、数多くの試合の末に生み出された結晶と聞いている。だがゲームと実戦は違うから、実戦ではどうかね?」

「まあ一誠君達は、ゲームや実戦でもトップクラスの実力を持った眷属だよ。現魔王クラスと言っても、黒神眷属とゲームはしたくないだろうね。いくら最上級悪魔だろうとも、黒神眷属相手はしたくないと思うよ」

俺とヴァーリがそう言うが、ほとんどアスモデウスの情報だ。俺ら黒神眷属なら、正式ゲームをしたらすぐにトップテン入りは間違いない。こっちには二天龍である赤龍帝と白龍皇が宿命対決ではなく、共存として仲間に加えたからな。俺以外は量産型聖剣エクスカリバー持ちにISと実戦では最強と言われている。

「そういやアドバンとベルフェゴールは聞いた事ないが、一誠は知っているか?」

「ソイツらは番外(エキストラ)悪魔(デーモン)で、現政府に関わりたくないのがソイツらの御家特色とされている。異端もいるが、家とほぼ縁を切っている状態でゲームに参加している。特殊な事情を抱えながら参戦している悪魔もいるが、それだけレーティングゲームが魅力的なのだろうな」

『エキストラデーモン関連ではないが、ルシファー達もそうだろうな。事実上は死んでいるとされているが、実際は次元の狭間本家にて暮らしている。魔王や神に真龍と龍神が、互いに共存をしている』

『俺達には既に持っている力があるからな。戦闘・権力・富・女・地位、それら全てがゲームに参戦して勝てば存分に得られるが俺達は得ているからな。それにバアル戦は楽しみであるが、まだ試していない事があるが果たして一発本番出来るかな?』

『理論上と歴代残留思念らの協力により、実現出来ると俺は信じている。あとは俺とヴァーリの心を一つにする事だが、これに関しても楽勝だ。サーゼクスや他魔王がゲームに参戦すれば、ランキングは変わっていただろう。だがゲームのルール上、魔王は参戦出来ないが神である俺は参戦している』

『魔王の眷属なら参戦出来るが、参戦する気が無いと聞いたな。魔王の眷属として生きると言うのが、現四大魔王眷属の理念だとアスモデウスから聞いた』

「悪魔の実戦不足を補う為とはいえ、ゲームはゲームで特殊ルールも多い。実戦は戦術と戦略を巡らせ方も違うようだから、実戦で強くともゲームで成績が上がらないと言うのは珍しくない」

「一誠君の言う通りであるけど、僕らグレモリー眷属もそうかもしれない。実戦では強いけど、いざゲームで戦うのとじゃ全然違うからね。戦が無い故のシミュレーション用という面もあるゲームでもあるし、実戦と近いルールを設けるからね」

今度のバアル戦もすぐ終わるかもしれないが、あちらの情報は知ってる。だがこちらの情報は知らんだろう。あの時のゲーム以来、ずっと実戦だったから映像はない。

グレモリー眷属は実戦経験豊富でも、ゲームでの特殊ルールに慣れていないと言う点ならばもう少しルールブックを頭に叩き込んだ方がいいからな。リアスが将来ゲーム覇者を目指すなら、ディハウザー・ベリアルは避けては通れない大きな壁となる。

「祐斗に言っとくが、悪魔世界で上へ行くのならば現トップランカーを全て倒す事を想定した上でこの先の未来を考えろ」

「一誠君に言われなくともそうするつもりさ、部長の『騎士』である僕もその世界に飛び込むからね。部長の本格参戦は大学卒業後だから、あと四年から五年後となるけど悪魔にとっては短いかもね。その前にバアル眷属対黒神眷属のゲームは僕も楽しみにしているよ」

「俺らの情報はほぼ秘匿状態となっているし、あちらも全て把握している訳でもないからな。知っているのは、俺ら二天龍の力と前回のゲーム時に取得したデータのみとなっている」

「ま、俺らは普通に戦っても勝てるだろうが慢心となって負け戦となってしまう。こちらもあちらも情報漏洩されてないし、いつもの鍛錬をしておけば大丈夫だ。聖剣エクスカリバーを所持しているから、まずはそれ対策でもしているんじゃないのか」

ゲーム前に何も調べずにいる『王』は、俺ぐらいだしな。バアル眷属相手でも普通に戦えば負け戦にはならないから、それに覇龍を超えた覇龍を見せるのは、バアル戦じゃないとお披露目する場所としては絶好である。

グレモリー眷属もある程度トレーニングしてるそうだし、新技を教えた方が良さそうだしな。そう言って作業を進めていたら、アザゼルがこちらに来た。何でも体調不良を理由に抜けてきたらしい。とりあえずハリセンで殴っといたが、ロスヴァイセも苦労しているに違いない。

「慣れてるとはいえ、相変わらず痛いぞ一ちゃん」

「お前が抜けてきたからだろうが・・・・もしかしてあれか?外国の生徒が多いから注意事項の事で切羽詰ってたんだろう」

「まあ当たりでな、ロスヴァイセに押し付けてきた。ってそのハリセンをしまえ。流石にもう一発食らうと、たんこぶが出来てしまう」

出来てしまえと思ったが止めたが、一応ここの教師で先生だ。

「ところで一ちゃん。曹操達英雄派はどうしている?」

「英雄派の方か、まだ話をしていないが回復していると地下牢屋にいる者から報告を受けている。英雄派主力メンツらも医療着を着ているが、簡単な検査を朝と夕にやるがそれ以外は風呂と食事と雑談とかは自由行動となっている。ただし牢屋なので、行動制限を設けているから外に出ようとしたらスコルとハティが威嚇して中へ戻したりしているんだとよ」

「そうか・・・・出来れば早めに話をしてもらいたいと思うぜ。一ちゃんの仲間になる事が最善だと俺は思うし、一ちゃんのとこは最早眷属ではなく一つの勢力だと俺は思っている。それより一ちゃんの眷属情報を知りたいのだが」

「教える訳にはいかないのでね。ヴァーリ、そこを持ってくれ」

俺はトンカチで叩きながらアザゼルに話したが、俺達の情報はまだ未知だと言っていた。少なくとも俺と拳を交えたサイラオーグは、更に鍛錬してると聞いた。あの時は鎧着ての手加減だったからな。それに本来だとアザゼルがカウンセラーをドライグに紹介を受ける所だったが、ここではドライグやアルビオンの心労は無いに等しい。

「そういえばドライグから聞いたが、本来の力が出ないというのは本当か?アルビオンにも聞いた話なんだが」

「どこでそれを知ったんだ?まあ確かに本来の出力が出ないとドライグが愚痴ってたな」

「俺もだ、アルビオンに聞いたがドライグと意見が同じだと」

「ファーブニルの宝玉を通して聞いた。ドライグとアルビオンからプライベートで聞いたが、力とプライドの塊の存在としている二天龍がここに集結しているのはレアな光景にしか見えんよ」

そう言われて、俺は籠手を出現させて聞いてみたら本当だった。ちなみにヴァーリも光翼を展開して聞いていたが、ドライグとアルビオンは心労とかが無いし出力が出ない事は本当のようだった。

「そう言えば一ちゃんに頼まれたカウンセラーに関してだが、やっと見つかったから端末を貸してくれ。連絡先を教えとく」

「サンキューアザゼル」

「苦労したんだぜ?ドラゴン専門のカウンセラー何て聞いた事ないからな」

『もしかして俺らの為か相棒?』

「まあな。俺もカウンセラーの資格を持っているが、あくまで人間しか見た事ないからさ。アドバイス的なもんを貰いたくてな、アザゼルに探してもらった。ついでにドライグ達に精神疲労を無くそうと色々してたが、やっぱドラゴン専門の奴に聞いてやった方がいいと思ってな」

「確かに一誠はアルビオンやドライグに色々と疲労回復やらをやって来たが、やはり専門のカウンセラーから学んだ方がいいからな」

『私らの為に気を遣わせてるとは、流石は今代である。歴代は私達の話し相手すらしてくれなかったからな』

その後アザゼルは旧校舎の中に行ってしまったので、俺とヴァーリは神器を解除させて作業に戻った。ドライグ達の疲労回復や心労回復については、色々やってきたがやはり専門でやってきた奴から学んだ方が早いからな。

「一誠、作業は順調?」

「まあな、それよりどうした。俺に何か用か?」

「さっき通信が入ったんだけど、サイラオーグの執事があなた個人にお願いがあると言ってたのよ」

俺に?何の用だろうかと思いながら、今日やる作業を終わらせてから未来予知にて医療関連だと思い人間界で働いている華佗を呼んだ。そんで次の日に華佗と俺とリアスで行ったのだった。 
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