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あの太陽のように

作者:黒ノ双剣
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12話 太陽side

「太陽くん!!どこに行ったのー!?」
「や、やばい…」

時刻は19時を回ってる。
俺は18時までという制限付きで、天馬とサッカーをする事を許可された。
でも、ほら、俺も天馬もサッカー大好きだからさ、夢中になってやってたら時間を大幅に過ぎちゃったんだよね…。
その後こっそり病室に戻ったけど、そこには既にお怒りモードの冬花さんがいて、とっさに逃げて、今に至るわけだけど。

冬花さんホントハンターなんだけど怖すぎる。

今俺は盲点であろう屋上のドアの前、の端に隠れてる。
案外ここは死角になって分からない。
これは風間さんに教えてもらった。
何でも身を隠すのに最適だとか。
うん、すげぇ便利。

「太陽くーん。今出てきたら怒らないであげるわよー」

冬花さんが階段を上ってくる足音が聞こえる。
やばいメチャクチャ怖いホントどこのハンターですか冬花さん。

限界まで身を縮め、必死に隠れる。
冬花さんの足が少し見えた。
やばいっ!!

「久遠さん!!ちょっといい?」
「あ、はーい」

足音が去っていく。

「た、助かったー…」

まぁ、一時しのぎに過ぎないけど。
とりあえず一回は逃げ切った!!あの冬花さんに対してよく頑張ったと思うよ自分でも。

…安心しすぎてキャラがぶれた。落ち着こう、俺。

「……ふぅ…」

やっぱ、サッカーって楽しいな…。
天馬の奴、決勝戦の次の日なのにあんな元気で、ホント面白い。サッカーが大好きなんだって、すぐわかる。
…来年こそ、管理サッカーの終わった新しいサッカー界で、俺は、俺達新雲は、雷門を倒す。
その時は、俺の病気も治ってるといいな。

…風間さんも、外に出れてたら、いいな。
もし風間さんの病気も俺の病気も治ったら、一緒にサッカーをしたい。
新雲に来てくれれば一番嬉しいけど、形としては雷門に在籍してるから、そっちに行っちゃうんだろうなー。

そう思うと、なんか寂しい、けど。
風間さんが外に出られるなら、俺はそれで、満足、かな。

…なんか走り回りすぎて疲れた。
ここで少し寝ようかな…。人来ないだろうし。
最悪消灯時間までに起きればいっか。
俺は目を閉じた。 
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