雷の第一世代
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誕生
前書き
疲れた…何て言っている暇はない‼ということで早速ストーリーへLet′s go!
あ、11月23日13:31に少し訂正しました。
「どうしたことか…」
ナツとシュレがギルドに加入して1年の月日が経っていた。そしてある朝。シュレはとあることで悩んでいた。それはーーーーー
ーさっきー
ゴンッ!
「いってぇ!」
いい天気だと思って外で寝ていたシュレの頭の上に何か、重いものが落ちてきた。何だ?と思い、見て見ると………
「卵ぉ!?」
卵。それも普通の卵ではなくよく見ると竜の爪のような赤い模様がついている。しかも自分一人では食べきれない…と思う。さてどうしよう。
ーーーーーというわけだ。
「マスターに言ってみるか…。」
そう呟き、ギルドへ向かう準備を初めた。
因みにシュレの家はギルドから歩いて5分程の家賃7万ジュエルのアパートだ。
ーギルドー
シュレがギルドに着いた丁度その時、ナツがシュレと色違いの卵を抱えて騒いでいた。
「ーーーと言うわけだ。」
「じっちゃん!孵らせてくれ!」
「バカモン!」
シュレが事情を一通り説明すると、ナツがマスターに頼んだ。しかし、マスターはそれを一蹴した。
「この世界に生命を冒涜する魔法などないわ!生命は愛より生まれる。どんな魔法もそれには及ばん!」
「何言ってんだ?じっちゃん。」
「子供にはちょいと早かったかのぅ。」
マスターは尤もなことを言ったが、ナツは分からなかったようだ。
「つまり孵化させたければ一生懸命自分の力でやってみろという事だ!」
「普段物を壊す事ばかりしかしていないから、生命の誕生を学ぶには良い機会かもね。」
「エルザ。」
「それにリーフじゃねーか!」
エルザがマスターの言葉を簡単に言い替えた。すると今まで空気になっていたシュレが呟き、ナツがエルザの後ろにいるエルザの双子の妹、リーフ・スカーレットの名前を発した。
「エルザが帰って来たって~!この前に続きやるよ!かかっておいで!」
そこへミラジェーン・ストラウス、通称ミラがやって来た。
ミラは魔人と呼ばれていて、次期S級とも言われていた。
「またケンカ~…」
「ふっ、そう言えば決着がまだ着いてなかったな、ミラ!」
「へっ!」
エルザもやる気満々のようだ。
「ガリガリ女!」
「ヘソ出し女!」
エルザとミラが周りを巻き込んでのケンカが勃発した。
「レベル低~…」
「エルザの奴…あれで俺達にケンカすんなって言うんだから…頭来るよな…」
カナとグレイが呟いた。
その時、
「ケンカはやめろ!」
ドカドカッ
シュレの飛び蹴りが二人に入った。
「「ウグッ!?」」
「いつもケンカすんなって言ってるだろ。」
「む、そうだな…すまん。」
シュレは少し怒り、エルザは反省していた。
「ならいい。」
「くそー、エルザもミラも、いつかまとめてぶっ倒してやる!」
ナツはそんな強がりを言っていた。すると
「まったくも~、強がりばかり言ってたら、女の子に嫌われちゃうよ!」
「うっせーんだよリサーナ!」
ミラの妹、リサーナがやって来た。リサーナは姉のミラとは違い、女の子という感じがする。
「ねぇナツ、そのタマゴあたしも一緒に育てていい?」
「あっ!?手伝ってくれるのか!」
「うん!なんか面白そうだし、卵育てるの!」
リサーナの提案をナツは喜んで受け入れた。
「じゃあ、シュレはアタシと育てようよ!」
「そうだな…よろしく。」
「うん!」
シュレはリーフと卵を育てる事となった。
「育てるのって違くね?」
マカオがこんな話しをしていたのは余談だ。
「どうすれば孵るんだろ?」
「温めればいいって本で読んだことあるよ?」
「温める!俺の得意分野じゃねーか!火竜の咆哮!ウガァ~~~!」
ナツは卵を咆哮で温め(熱し)た。
「きゃ~~~~~!?」
「アホかお前は!」
グレイの手で卵は救出された。
「もう、だめだよ!そんなに強くしたら焦げちゃうでしょ!」
「そ、そうか?」
「いや、その前に焼き卵になるのでは…」
リサーナの言葉にシュレが冷静にツッコンだ。
「ここは私の魔法で!動物摂取!」
リサーナは自分の魔法、アニマルソウルで鳥に変身し、卵を温めた。
これにはナツも喜び、帰って行った。
一方、シュレとリーフでは
「どうやって育てる?リーフ。」
「そうね…毛布でくるんで暖炉の近くに置いておいたら?」
「そうだな…。」
こちらは常識人であった。
そして数日後、シュレとリーフは卵から音がすると言ってギルドへ持ってきていた。
「はあ?ドラゴンの卵ぉ?んなもん居る訳ねーだろ」
「ナツとシュレ、ドラゴンに育てられたっつてたろ?」
「な訳ねーだろ」
「フカシだよフカシ。秘密基地みてぇの作って、卵で遊んでんだよ?」
「良いね、ガキはよぅ」
「お熱いこって」
「…つまんねーの」
マカオとワカバとラクサスは話をして、ラクサスは興味なさそうに去った。
その瞬間、
ドカーン!
ミラがテーブルを叩き折った。
「何すんだミラジェーン!」
「相っ変わらず危ねぇ奴だな!」
「最近家に帰ってないと思ったら…ナツと一緒にいるだと!エルザ派の奴なんかと仲良くしやがってーーーっ!!」
ミラはリサーナのことで怒っているようだ。
「知らねーよそんなの…」
「何だよエルザ派って!?」
マカオとワカバはなんの事かわからないようだ。
「マスター、ミラはどうしたんだ?」
「ほっほっほ、妹を取られて不機嫌な姉の心境なんじゃろうな」
シュレとマスターもそんな話しをしていたという。
それから少し時間が経ち、ナツとリサーナが慌てた様子でギルドにやって来た。
「誰だ~!タマゴ盗んだの~!」
ナツは大声でそう叫んだ。
「卵が消えた?」
「私じゃないよ?」
卵が無くなってしまったらしい。
「ラクサス!お前か!」
「興味ね~よ」
「エルザ!吐き出せよ!」
「おい、少し飛んでないか?話が」
必死に探すあまり、考えがへんな方向に行ってしまっているようだ。
「シュレ!おm」
「俺ではない。」
「はえぇよ!」
シュレに聞いたがシュレはナツが言い終わる前に答えた。
それにナツはすかさずツッコンだ。
「どこに行ったんだよ…俺の卵…」
ナツは目に涙を溜めてそう呟いた。
「あら、ナツの卵ならエルフマンが持ってたよ?」
「何で知ってんだよ!」
「抱えているのを見たから。」
重大なことをしれっと言うリーフにみんなは驚愕した。
エルフマンとはミラの弟であり、リサーナの兄でもある。
魔法は獣王の魂というものだ。
「ごめんよ…ナツ、リサーナ。」
「エルフマン!」
「エルフマン兄ちゃん!」
ナツの卵を抱えたエルフマンが立っていた。
エルフマンは夜は冷えるけどナツがほったらかしで寝てしまっていたからだと言う。
ピキッ
シュレの卵にヒビが入った。
「卵にヒビが…」
「生まれるの…?」
すると
ピキッ
「こっちもだ!」
ナツの卵にもヒビが入った。
『おおっ!』
「「「ん?」」」
「おっ!?」
「いよいよか!?」
ポーン!
卵が割れ、羽を生やした猫が出てきた。
『猫!?』
ナツの卵からは青い、シュレの卵からは黄色い猫が出てきた。
ふらふらと飛び続ける猫は、それぞれの卵の持ち主の頭に着地した。
「あい!」
「きゅい!」
「か~わいい~!」
『か~わいい~!』
生まれたばかりの猫をギルドのみんなが見に来る。そしてその中央にいるナツとリサーナ、シュレの顔は満面の笑顔だった。
「見てナツ、さっきまで皆カリカリしてたのに、あんなに嬉しそう!幸せを呼ぶ青い鳥みたい」」
「幸せか…じゃあ、こいつの名前、ハッピーだ!」
「あい!」
ナツが自身の猫に「ハッピー」と名付けた。
ハッピーはその名前が気に入ったようだ。
「ドラゴンのハッピーだ!」
「あい!」
『いや、ドラゴンじゃないだろ…』
ナツの言葉にギルドの総ツッコミが入った。
「シュレはどうするの?」
完全に空気になっていたシュレにリーフが聞いた。
「そうだな…レモネードっぽいからモネでどうだ?」
「きゅい!」
モネは嬉しそうに頷いた。
「モネ…これからよろしくな。」
「きゅい!」
その光景をリーフは優しい微笑みを顔に浮かべて見守っていた。
後書き
大空「何か短い…
私は文才がないのか!?」
シュレ「ああ。」
大空「ひどい!?でもそうだから言い返せない!」
シュレ「だって勉強もしてない、運動もしてない…はぁ…」
大空「何が言いたいのさぁ~!」
シュレ「つまり、何もできないということだ!」
大空「ガ~~ン!ショック。でも水泳ならちょっとはできるy」
シュレ「うるさい。次回のタイトルは?」
大空「あ、はい。次回は “妖精の尻尾”でーす!お楽しみに~!感想・批評、お待ちしております!」
シュレ「単純な性格してるな…」
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