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ロックマンX~5つの希望~

作者:setuna
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Another15 孫を強請る者

 
前書き
久しぶりライト博士登場 

 
デュボア停止から数時間後、ようやくレジスタンスベースに戻ってきたエックス達。
ルインの姿を確認したアイリスが駆け寄る。

アイリス「ルイン!!良かった…無事で…」

ルイン「アイリス、どうしてギガンティスに?」

まさかの親友の姿に目を見開くルイン。

アイリス「私だけじゃないわよルイン。ね?アリア博士?」

アリア「うん、いやあ無事で良かったよルインちゃん」

ルイン「アリア博士もギガンティスに来ていたんだ!!?」

アリア「まあね」

アイリス「私はアリア博士の付き添い…でもね、あなたの帰りをずっと待っていた子がいるのよ?」

ルイン「へ?」

ソニア[お母さーーーん!!]

ルイン「ふみゅ!!!!?」

ソニアが勢いよく飛んできて、ルインの顔に思い切りぶつかった。

ソニア[元気だった?怪我無い?会いたかったよーーーーっ!!!!!!]

ルイン「ソニア?」

そのまま両手を広げてルインの顔にがばっとしがみつく。
ルインはいきなりのことに、どうしたらいいか分からず戸惑い、ソニアはルインの顔に張り付いて泣いている。

ルイン「み、見えない…んだけど」

顔面を覆われた形になったルインはとりあえず感想を述べてみる。

ソニア[あ、ごめーん]

ようやくルインの様子に気づいたソニアは、ぱっと離れると笑う。

ルイン「えっと、これから一緒に行動することになりました。イレギュラーハンターのルインです」

アクセル「僕はアクセル。エックス達と同じS級ハンターだよ」

アル「君達の噂は聞いている。伝説のイレギュラーハンターが2人も仲間になってくれるとは心強い」

マッシモ「エックスにゼロにルイン、それにアクセルやルナのようなS級ハンターが5人揃うなんて滅多にないんだろうな」

マリノ「ある意味壮観だよねえ」

レプリロイドとして最高峰の実力の持ち主達が5人もいると流石に壮観だ。

スパイダー「それにしてもよ、エックスの彼女がこんなに可愛いとは思わなかったぜ」

ルイン「か、彼女…」

彼女という単語に赤面するルインを見てスパイダーは愉快そうな表情。
エックスの表情が不愉快そうに歪む。

スパイダー「お~、照れちゃって可愛」

ズドンッ!!

スパイダーの真横をショットが通り過ぎた。

エックス「ああ、すまないスパイダー。誤射だ(棒読み)」

全員【……………】

スパイダー「ご、誤射だと!!?嘘つけ!!明らかに殺る気満々だったじゃねえか!!」

エックス「気のせいだ」

アル「と、とにかく……厳しい任務を終えて疲れただろう。今日はゆっくり休んでくれ」

エックス「了解しました」

アリア「エックス君、ゼロ君はフォースメタルを預けてくれるかな?調整しときたいから」

ゼロ「分かった」

アリアにXハートとZEROシフトを渡し、エックス達はそれぞれの自室に向かうのだった。

アリア「さてと…私もフォースメタルの強化を始めるから後はお願い、それじゃあ失礼」

それだけ言うと、自室に向かうアリア。








































自室に入ると、アリアはパソコンを起動して、XハートとZEROシフトにコードを繋ぐとハイパーモードの進化具合を見る。

アリア「今、解放されているハイパーモードは…Xハートは、ファーストアーマー、セカンドアーマー、サードアーマー、ハイパーサードアーマー、フォースアーマー…と。うん、順調順調♪基本能力強化型のアーマーはグライドアーマー以外は解禁だね……残るアーマーはファルコン、ガイア、ブレード、グライド、アルティメットアーマー……か…アルティメットアーマー以外のアーマー…引き出しちゃおうかな…エックス君よりもゼロ君の進化の方が早いし…戦闘能力関連の進化はゼロ君の方が優れてるね…」

Xハートの調整を終えると、次はZEROシフトの調整に入る。

アリア「んーと、ゼロ君はアクティブ、ライズ、パワー、エナジー、ディフェンスフォームを発現させたと。残るフォームはイレイズ、エックス、プロト、アルティメット…やっぱりゼロ君の方が進化が早い。ゼロ君の成長も大したもんだね。ご褒美にイレイズを引き出してあげよう☆」

黙々とエックスとゼロの強化に励むアリアであった。








































翌日の朝、アリアはXハートとZEROシフトを2人に渡そうとモニタールームに向かおうとしたのだが、エックスの部屋の前でいつもの面子が集まっていたのだ。

アリア「何してんの君達?」

ルナ「うわっ!!?」

スパイダー「しっ!静かにしやがれ…静かに中を見てみろ…」

アリア「え?何何?おお~…」

シナモン「エックスさんとルインさんとソニアちゃんが一緒に寝てたんですよ」

アクセル「僕もエックスとは100年の付き合いだけど、あんな幸せそうな寝顔初めて見たよ。」

マリノ「あれ見ちゃったら起こすの野暮ってもんでしょ」

アリア「うんうん」

ゼロ「ルインと再会してから緊張が取れたようだ。今までは余裕が無かったからな」

マッシモ「良いことだな」

ゼロ「ああ、同感だ」

アリア「そう、これぞ愛の力」

ゼロ「はあ?」

ルナ「うんうん、ラブラブだねえ」

スパイダー「にしても、ゼロ…お前もそんな間の抜けた声出すんだな…くく…っ」

ゼロ「スパイダー、貴様は後で斬る」

シナモン「あ、エックスさん。おはようございます」

全員【え?】

エックス「…………ああ、おはようシナモン。それで?人の部屋の前で集まって何をしていたんだ?」

マッシモ「あ、いや…これはその…」

ゼロ「俺達のことは気にせず続けて良いぞ」

エックス「ゼロ…100年間一緒にいて君をこんなに殴りたいと思ったのは初めてだ」

マッシモ「お、おい…ゼロ、怒らせるな…その、エックス…俺達は…」

エックス「覚悟は出来てるな?」

バスターとブレードを構えるエックスにアクセル達は。

アクセル「ハイパーモード・ステルスモード!!」

スパイダー「ハイパーモード・トリックスター!!」

光学迷彩ハイパーモードを発動して姿を消すアクセルとスパイダー。

マッシモ「おい!!?」

ゼロ「ハイパーモード・アクティブフォーム!!」

マリノ「ハイパーモード・クイックシルバー!!」

ルナ「ハイパーモード・テネブラエ!!」

アリア「あははは!!女神ダッシュ!!」

シナモン「エックスさ~ん、ルインさんとソニアちゃんのご飯向こうで用意されてますから~」

ゼロとマリノ、ルナは機動力強化のハイパーモードを発動してシナモンを連れて逃走。
アリアは猛スピードで逃走。
結果的に残されたのはマッシモだけであった。

エックス「………」

マッシモ「その、エックス…話を聞いてくれ……」

エックス「マッシモ」

マッシモ「な、何だ?」

エックス「俺は今、心底怒っているぞ…」

バスターに凄まじい勢いでエネルギーがチャージされていく。

マッシモ「ぎゃああああ!!待て待て待て!!」

エックス「問答無用!!チャージショット!!!!」

セントラルタワーの通路で凄まじい轟音が響き渡ったのであった。








































マッシモに制裁を下したエックスはルインとソニアを伴って食事を摂ると屋上に向かう。
そこにはゼロ達と……。

エックス「ライト博士のデータ転送カプセル?」

久しぶりに見たライト博士のカプセルに歩み寄るとライト博士のホログラムが浮かぶ。

ライト『久しぶりじゃのうエックス』

エックス「はい、ライト博士も」

ソニア[お祖父ちゃんだ~]

ルイン「お久しぶりですライト博士」

ライト『ルインとソニアも元気そうで何よりじゃ。今回わしが来たのはアリア博士が開発したフォースメタル。Xハートの強化の為じゃ。このカプセルにXハートを入れれば、アルティメットアーマー、ヘルメスアーマーとイカロスアーマー以外の強化アーマーが解放される。』

アリア「イカロスアーマーとヘルメスアーマーは今の新型アーマーには合わないから無理だったんだよ。大体あれはニュートラルアーマーじゃないと使えないしね」

ライト『さあ、エックス。Xハートをカプセルに入れなさい』

エックス「は、はい…」

Xハートを取り出してカプセルに入れるとXハートが淡い光に包まれていき、次の瞬間、光が消えた。

ライト『さあ、エックス。Xハートを』

エックス「はい」

Xハートを手に取り、拡張スロットに差し込むと歴代のアーマーの殆どのアーマーが解禁されていた。

エックス「ありがとうございますライト博士」

ライト『いや、頑張るのじゃぞエックス。ここにいる仲間達とルインと共に。ところでエックス。お前に頼みたいことがあるのじゃ』

真剣な表情で言うライト博士にエックスも自然に表情を引き締めた。

エックス「何でしょうか?俺に出来ることなら何でもします」

ライト『っ、そうか!!やってくれるか!!ロックもブルース達も頼む前にこの世を去ってしまったからのう……』

エックス「はあ…?」

ライト『単刀直入に言おう。エックス、ルイン。わしに孫の顔を見せてくれ』

ルイン「はい?」

エックス「ま…ご…?」

その言葉を理解するにはかなりの時間を要したが、理解した瞬間、2人の顔は茹で蛸に。

アリア「ライト博士、グッジョブ!!」

親指を立てるアリア。

ルイン「ふええ!!?」

エックス「ラ、ライト博士!!何馬鹿なことを言ってるんですか!!大体孫ならソニアがいるじゃないですか!!」

ライト『孫は何人いてもいいんじゃ。流石に人ならざる身では孫を抱くことは叶わん。しかし、見て話すことは出来る。そしてその孫と戯れることが今のわしの平和以上の夢なのじゃよ。…エックスよ、お前はわしから奪うというのか!!?孫と戯れたいというささやかな夢をこのわしから!!?』

エックス「あ、あのその…」

ルイン「うう~」

ルナ「何かよ~、息子夫婦に孫を強請る祖父ちゃんみてえな構図だな」

ゼロ「Dr.ライトにも余裕が出来てきたと言うことだろう。少なくとも孫をみたいと言い切るくらいには」

アリア「さあて、エックス君とルインちゃんの子供の設計図作らないとな~」

強化ついでにライト博士からも子供を強請られるエックスとルインであった。 
 

 
後書き
稀代の天才科学者、トーマス・ライト博士が平和を願う科学者から孫を見たいというお祖父ちゃんになりました。 
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